境界性パーソナリティ障害と共に生きる

· 2018年10月21日

境界性パーソナリティ障害(BPD)は、これを患う人やその家族の日々の生活を困難にするパーソナリティ障害のひとつです。 人口の2%がこの障害を患っており、20~25歳くらいの人によく見られます。しかし、境界性パーソナリティ障害と生きる人は、12~13歳くらいの人格形成期にその兆候が見られる場合があります。

これは珍しい障害ですが、境界性パーソナリティ障害と生きることで日々たくさんの困難や問題が起こるため、良く研究されてもいます。衝動性、捨てられることの恐怖、感情的コントロールの欠如は、この障害の患者によく見られる症状です。「普通の」生活のなかで多くの問題を生み出してしまいます。

本記事では、境界性パーソナリティ障害とは何かを見ていきながら、この障害に苦しむ人へのアドバイスを紹介していきます。ここでご紹介する内容は、境界性パーソナリティ障害を持ち、この障害における世界的な専門家であるマーシャ・リネハンの著作にインスパイアを受けた人たちの体験談です。

学者
衝動性の問題

まず、境界性パーソナリティ障害を持つ人は、本人の気分や周りの状況に影響を受ける高いの衝動性を持ち合わせています。境界性パーソナリティ障害と生きることは、あとで後悔するような衝動的な行動に結び付きます。実際の患者は、いつ爆発するかわからない風船を手に持って生きているようだと言います。

また、境界性パーソナリティ障害を持つ人は、一時の感情から早急な決断を下すなど、人との関係にも影響する衝動的な行動をとってしまいます。仕事レベルでは、境界性パーソナリティ障害と生きることで、意味もなく仕事を変えることになるかもしれません。さらに、すべてが不安定に感じて、それが感情的安定に影響するかもしれません。

「境界性パーソナリティ障害と生きることは、軽率な決断を下したり、あとで後悔するような行動に出る強い傾向があることを意味します。」

こういった意味で、境界性パーソナリティ障害を持つ人は、対策のための戦略と、衝動的な行動を管理する認知行動スキルが必要です。さらに、日々の出来事や経験に関して、患者がどうやってポジティブで柔軟な承認を自身に与えられるかを知ることが大切です。

捨てられる恐怖から起こる不安

境界性パーソナリティ障害と生きることは、「愛する人が自分の元を去ってしまうかもしれないという恐怖から交際を楽しむことがでいないということです。」と語るのは、19歳から境界性パーソナリティ障害を患う37歳の患者です。捨てられる恐怖のために、交際のポジティブな部分が見えなくなってしまいます。

捨てられる恐怖は言葉で表現されることはないかもしれません。つまり、境界性パーソナリティ障害を持つ人は、パートナー、友人、家族にそのことを告げません。「自分の元を去ってしまうのが怖い。」捨てられる恐怖は、嫉妬、相手に対するコントロール、一人での活動の回避などとして現れます。境界性パーソナリティ障害のカウンセリングでは、捨てられる恐怖に対処して、嫉妬やコントロール的なふるまいをとめさせます。

境界性パーソナリティ障害の人は、家族や個人的なレベルで捨てられた経験があるかもしれません。しかし、問題はこの悲劇を乗り越えることができず、この経験を生活の中のすべてに置いて一般化してしまうことです。患者にとって、カウンセリングの中で、この恐怖を乗り越えるための様々なテクニックを使って、過去の傷を癒すことが重要です。

叫び
感情のジェットコースター

境界性パーソナリティ障害の主な症状のひとつは、激しく現実にはそぐわない感情をコントロールするのが困難になることです。そのため、「境界性パーソナリティ障害と生きることは、良い意味でも悪い意味でも激しく生きること」です。

さらに、感情をコントロールする問題は、感情が承認されず、自分の感情が大事ではない、あるいは間違っていると感じる子ども時代から始まります。自分の感情がなんであるかラベル付けする能力を得ること、あるいはどうやって対処するべきか理解することに失敗することから引き起こされます。大人として境界性パーソナリティ障害を持つことは、「同時に発生して理解できない様々な感情のほとばしりを感じること」を意味します。

「境界性パーソナリティ障害と生きることは、良い意味でも悪い意味でも激しく生きることです。」

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、感情をコントロールすることができないため、最高の感情も最悪の感情も経験します。全ての経験が激しく、中間が存在しないためです。多くの境界性パーソナリティ障害のカウンセリングは、感情のコントロールに特化しています。

最後に、境界性パーソナリティ障害を持って生きることはたくさんの忍耐と他人からの共感が必要です。すべてのパーソナリティ障害と同様、苦しんでいる人の周りの人も問題を共有しています。

もし境界性パーソナリティ障害を患っているなら、あなたのことを愛している人はどうしたらいいか分からないのかもしれないということを覚えていておいてください。最も望ましいのは、専門家のアドバイスを受けることです。