守るべきもの:信頼・約束・心
守るべき3つのものがあります。それは、信頼、約束、心です。人生においてこれほど価値あるものは他にありません。成長のカギです。何かに属していること、所属の欲求を満たすものです。これが壊れてしまうと、もう立ち上がれません。
今日、多くの人が「リスク軽減モデル」を用いて人とつながっていると、社会心理学者や社会学者は言います。人と深く関わること、感情的な関係になることを避け、自分が傷つかないよう、失望しないよう、不満がたまらないよう、惨めな思いをしないようにしているのです。
「信頼なしに生きることはできない。それは自分自身という最悪の部屋に収容されているようなものだ。」
-グラハム・グリーン-
感情を自分の中にため込むことにより、感情のエネルギーを「蓄える」と、繋がりは弱いものになります。その結果、出会いを無駄にし、ただ、表面上の関係を持つことになります。言い換えると、傷つくことを避けることにより、幸せな関係ではなく、何でもない関係を保つことになります。そんな冷たい関係の中で生きていきたいですか? 真の関係を育み、保つより、傷つくことを避けることを選びますか?
遺伝子には人の信頼が「組み込まれている」という事実は無視できません。これは必要なもので、同時に強さも必要とします。親しい社会関係をもった個人が生き残るのです。
人を信じなければ、勝ち目はありません。人は材料や方法を求め、エネルギーや目的を発展させ、勇気をもち、心を開き、ポジティブな態度であることが大切です。守るべきものは3つ…信頼、約束、心です。
壊してはいけないもの
信頼の修復はとても複雑かつ繊細で、簡単にはできません。子どもの頃、壊してはいけないと言われた物があったでしょう。それはきっと、高価またはアンティークで、他に代えられない物だったかもしれません。または、単純に砕けたものは二度と使えないからそう言われたのかもしれません。
目に見えず触れられないものにも、壊れやすいものがあると教わった人は少ないでしょう。私達の体にある骨のように壊れやすく、治るのに長くかかる見えないものがあります。それが信頼、約束、尊敬、愛です。
親を真似し、子供もこの誇るべき贈り物を無視してしまうことがあります。子どもの頃守られなかった約束は、大きな傷を残します。親との信頼を築けずに成長すると、傷は一生残ります。それが行動や人との関係となり現れます。
守るべきものは心と真の愛である。見えないけれど、他の何にも代えられない。
人の心
脳には、未だに解明されてない部分がたくさんあります。例えば、トラウマへに対する反応が人によって異なることです。完全に希望を失い、強く幸せな関係を築くことは無理だとストレスを抱え続ける人がいます。心に強さを与えるものに抵抗する人もいます。
過去に粉々になった破片とともに流されていた人もいます。しかし今は、たとえ傷ついていても、勇気をもって自分自身を信じる人だけが信頼に値することを知っています。約束を必ず守る人もいます。裏切りが人をどんなに傷つけるか知っているため、高波にも負けません。
また、反発力のある人、活発に輝く人も心の尊さを知っています。人がどんなにもろいか忘れることはありません。嘘や疑い、欺き、偽装された裏切りが入り混じり、愛が揺れる時の怖さを知っています。
信頼という言葉を話す人…約束の意味を知っている人…何も求めず人の心に耳を傾ける人…人は与え、受け取るものです。同じ権利、贈り物を与えましょう。尊敬しあえる、幸せな世界を作りましょう。