メラトニンと瞑想:その関係性とは?

2019年9月25日
今回はメラトニンと瞑想の関係についてご紹介します。詳細については、このまま続きをご覧ください!

瞑想の効果は科学的にも数多く証明されていますが、その中でも興味深いのは、体内における化学的変化についての研究です。さまざまな研究によると、瞑想は私たちの健康にとって大切なホルモンの分泌を促進すると考えられています。

本記事では、メラトニンと瞑想の関係に焦点を当てます。

定期的に瞑想を実践することで、精神面の落ち着きや平穏を得られ、活力の向上に役立つことに加えて、体内のメラトニン値を増やす効果が期待できることを示す研究があります。

メラトニンは、睡眠の調整を助けるホルモンなので、就寝時に睡眠の質を改善するため、私たちの体は血液中により多くのメラトニンを送ります。

メラトニンは松果体のアミノ酸トリプトファンによって生成されます。何世紀も前、人々はこの腺を「魂の座」と呼んでいました。

多くの東洋文化では、瞑想をしながら人々は、エネルギーの流れを松果体へと向けます。

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瞑想とメラトニンの関係とは

メラトニンと瞑想に関する研究結果

マサチューセッツ大学の研究チームは、1995年にメラトニンと瞑想の関係を研究しました。この研究により、メラトニンと瞑想の関係性に関する魅力的で重要なデータを得ることに成功しました。

この研究の目的は、定期的そして意識的に行う瞑想と体内のメラトニン濃度の増加との間に関係があるかどうかを確認することでした。

研究者たちは被験者の尿サンプルを夜中に採取し、6-スルファトキシメラトニンを確認しました。この化学物質はメラトニン分解の産物であり、血中メラトニンレベルに関する正確な情報を提供することができる物質です。

これまでの研究ではメラトニンは感光性であることが示されていましたが、今回の研究では、精神感受性であることを示唆しました。

メラトニンと瞑想

頻繁に瞑想した人は、瞑想しなかった人よりもはるかに高いメラトニン値を持っていることも、この研究からわかりました。

また同様の研究により、就寝直前に行う瞑想によって、夜間のメラトニン値が上昇することも明らかになりましたが、翌日の夜に瞑想を行わないと、メラトニン値は上昇しないことが示されました。

つまりこの研究は、メラトニン値を高めるためには、定期的に瞑想する必要があることを示唆しており、人々が寝ている間に生理学的データを研究することにより、いくつかの貴重な情報を得ることができました。

定期的に瞑想した人々は、より強いシータ波とアルファ波を保持しながら、いくらかのデルタ活動が行われ、質の高いレム睡眠が得られたことから、より質の高い深い睡眠が得られたといえます。

どのように機能するのか?

瞑想は、視床下部、下垂体、副腎系の調節に役立つため、体内のコルチゾールとカテコールアミン値を調節します。

瞑想はデヒドロエピアンドロステロン、成長ホルモンなどのホルモン、甲状腺刺激薬、プロラクチン、そしてもちろんメラトニンを増加させることがわかりました。

メラトニンは視交叉上核をコントロールするため、催眠効果があることに加えて、抗酸化作用と免疫調節作用あるため、快適さを感じたり気分が良くなるのに役立ちます。

瞑想はまた、集中力を高める良い方法です。

これは、メラトニン値への影響だけではなく、特にセロトニンやノルアドレナリンのようなメラトニン前駆体に影響を与えます。さらに、肝臓の代謝を遅くし、松果体を刺激します。

メラトニン 睡眠 影響

メラトニンと老化

メラトニンの生成は、年齢を重ねるごとに減少する傾向があり、これによって睡眠パターンが変化する結果となります。

そして加齢により、交感神経系と副交感神経系の活動レベルも低下する傾向があり、これにより自律神経系が活性化されます。

つまり、年齢を重ねるごとに睡眠中に体内で起こる回復機能が低下しますが、定期的な瞑想をつづけることで、睡眠時の自律神経系の活動が低下し、脳の正中線のシータ波の活動が、副交感神経の活動を抑制し続けます。

ご存知ですか?:睡眠を促し若さを保つメラトニンの効果

結論

今回ご紹介した研究によると、定期的な瞑想、特にヴィパッサナー瞑想には幅広い利点があると結論づけることができるでしょう。

瞑想は、私たちの睡眠サイクルの回復や、自己調節機能に類似した生理学的な変化を引き起こします。

これらの研究が示すように、瞑想が睡眠の質を変えるのに役立つのであれば、心身の健康とその恒常性に良い影響を与えることができるでしょう。

そして定期的に瞑想を実践することで、身体の睡眠メカニズムと意識を心をより理解する第一歩となります。

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