皆を喜ばせようとしても、求めているものは見つからない

皆を喜ばせようとしても、求めているものは見つからない
Cristina Roda Rivera

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Cristina Roda Rivera.

最後の更新: 21 12月, 2022

皆を喜ばせること、あるいは喜ばせようとすることには、多くの犠牲が伴います。あなたが皆を喜ばせようとする理由の一つは、人々に囲まれていようがいまいが、結局孤独になってしまうことを恐れているからです。ここで言っているのは、誰かと一緒にいるのにも関わらず孤独を感じてしまうことへの恐れです。これはその解毒剤となるはずの他の人の存在にも関わらず、私たちに存在する孤独感です。

人間関係は必要不可欠だということは自明です。その関係性の質が高く、親密なものであれば、それは素晴らしいことだということもわかっています。私たちのほとんどは、似たような価値観を持っている人に囲まれているのが好きだということについて考えてみてください。そのような枠組みを考えると、自分の希望ではなく恐怖から選んだ環境の中に立たされてしまうことが、起こり得る最悪の状態だと言えるでしょう。

恐怖から生まれた人間関係

多くの人間関係が恐怖から生まれます。現実では、最も満足できる関係とは、その人と一緒にいたいと常に思うことから生まれたものです。しかし、孤独や退屈を恐れていたり、常に誰かといる必要があるという場合も考えられます。こういったことが、普通なら拒絶するような状況を私たちに受け入れさせてしまうのです。こういった状況の一つが、私たちが皆を喜ばせようとしているときです。

時には、あなたが望んだ関係の中にいるのに、あなたの恐怖が願望を必要性に変えてしまいます。あなたが怖くてはっきりものを言えなくなったとき、義務感や罪悪感を感じているとき、 あなたはその人間関係から逃げられなくなっています。それではその関係を楽しむことは不可能です。

人間関係という文脈の中では、皆を喜ばせなければならないと感じる理由はありません。大切なのは、あなたをハッピーにする関係を楽しむことです。これを恐怖が存在している中で行うのは難しいことです。

皆を喜ばせようとすること

考えてみてください。興味のないことへのお誘いを、何回受け入れましたか? 他の人の嫌な行動に我慢することがどれくらいあったでしょう? あなたの幸せを犠牲にしてでも、皆を喜ばせようとした時のことを全部思い出してみてください。おそらくたくさんそういうことがあったでしょう。たぶん、何度も何度も。

このように他の人を喜ばせるためだけに不安な行動をとることは、拒絶や孤独になることへの恐怖から来ています。 自分にダメージがあるとしてもそうしてしまうのです。自信と進歩は決して恐怖からは生まれず、あるのは淀みだけです。

結局繰り返し同じ出発点に戻ってきてしまうでしょう。あなたの周りにいる人は、普通なら決してあなたが選ばないような人たちで、あなたの人生を豊かにしてくれるような人ではないのです。

はっきり言うことから自信は生まれる

はっきりとした物言いに取り組めば、あなたの人間関係の質を向上させ、それをもっと楽しめるようになるでしょう。例えば、あなたがノーと言えないような人と関わらなくてよくなります。同情を示してくれないような人に時間を無駄にしなくてよくなるのです。

「あることに「ノー」と言うことは、その他のことに「イエス」と言うことです。友達の計画に「ノー」と言うことが、あなたがわくわくしている他のことに「イエス」と言うことになることもあります。他にやることがあるので「ノー」と言うことが、その他のことを尊重することになります。「そんな気分じゃない」や「そういう言い方は好きじゃない」と言うことが、嫌なことがまた起こらないようにするためのカギなのです。」

しっかりと境界線を引くことで、他の人もそれに対応し、自分の行動を反省します。あなたの人生も良くなるでしょう。

はっきりと物を言うこと

しかし、人間関係の中ではっきりと物を言うようにすることは、皆をハッピーにすることにはならないのも事実です。良い点は、あなたがはっきり物を言うことで人を選ぶということは、より深く長続きする人間関係を持つことができるということです。皆を喜ばせなければというプレッシャーを取り除くと、とても自由に感じるでしょう。そしてそれはあなたが一人でも、他の人と一緒にいても同様です。

「ノー」の言い方を知ることは、本当に楽しめる計画を立て、あなたの考えを尊重してくれる人間関係やあなたを信頼してくれる友達を持つための扉を開きます。「ノー」の言い方や、あなたが好きではないことについて話す方法を知ることで、あなたの自尊心を高め、間違いを犯すこともできるようになります。

たくさん間違いを犯すことになりますが、それでたくさんの良い教訓を得ることもできるでしょう。それは自分の時間を管理し、意味のない人間関係に煩わされない独立性を身に付けるということなのです。

「「ノー」と言うことには常にリスクが伴います。最初は喜ばしくない顔を見ることになるかもしれませんが、それが長い目で見るとあなたの人間関係を強いものにしてくれるのです。」


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。