未来を予測せずに、自分の手で作り出す勇気を持とう

27 9月, 2020
まだ起こっていない事柄についてあれこれ心配することは、苦悩の形態として非常に広く見られます。明日起こるかもしれない悪いことについて想像するのではなく、今現在の自分の状態を変革させることに集中しましょう。結局、本当のチャンスというのは今ここでしか生まれないのです。

将来を予測しようとするのはやめましょう。考えてみてください。私たちは未来を覗くことのできる水晶玉を持ってはいませんし、明日以降のことを教えてくれる神様を祀った寺院が近くにあるわけでもありません。まだ起こっていないことについて思い悩むのはやめましょう。不安に躍らされ、頭の中だけで勝手に作り上げられた未来を思って苦しむことほど不毛なことはありません。

言うだけならば簡単ですし、思考の自動的な流れを制御するのはほぼ不可能だということはわかっています。ただ指をパチンと鳴らすだけで、自分を苦しめている悩みをストップさせられたら理想的でよね。

しかし残念ながら実際にはそうはいきません。それどころか、心配事の迷路や考えすぎのつむじ風に囚われているような時期を耐え忍ばなければならないことが頻繁にあります。

心理療法士アルバート・エリスは自著『性格は変えられない、それでも人生は変えられる』のなかで、人間には自分でも気づかないうちに自己破壊的な習慣を確立してしまう傾向がある、と述べました。

これから起こることについて懸念し、最悪の可能性を想像することは非常に多く見られる悪習慣です。ほとんどの人が物心がついた時からこれを行なっており、精神世界からこの習慣を排除するのは並大抵のことではありません。

しかし、未来を予測するのをやめる方法を学ぶことは可能です。では、もっと詳しく見ていきましょう。

未来を予測せずに、自分の手で作り出す勇気を持とう

未来を予測するのではなく、現状を変えよう

もし自分がこれから起こるあるいは起こらないであろうことについての思考でがんじがらめになっていると感じるのであれば、とてもシンプルなあることをしてみてください。まず、深く息を吸ってから吐き出します。現在のことだけに集中するためには、自らの呼吸に意識を向けることに勝る方法はありません。

人間は、肉体と骨と脳みそでできていますが、脳は私たちの希望よりも早く動いてしまうことがよくあります。しかし、肉体も脳も私たちに「今、ここ」にいてもらう必要があるのです。深く呼吸をし、神経が渦巻いている腹部を落ち着かせましょう。筋肉をリラックスさせ、頭痛を取り除いて平和な心を生み出すためにはバランスを整えることが大切です。

不安な心というのは過度に活性化しており、ストレスに繋がったり物事が実際とは異なる形に見えてしまうような事態を引き起こしかねません。将来の全ての出来事がネガティブに見えてしまう恐れがあるため、身体が警戒モードに切り替わってしまうかもしれないのです。これはまるで脅威が訪れるのを待ち構えているような状態です。感覚は研ぎ澄まされ、肉体はこれからやって来る事態(本当の危機であれ架空のものであれ)に備えようとします。その結果、筋肉の痛みや不快感、慢性的な疲労感がもたらされるのです。

未来を予測することは、壊滅的な苦しみに繋がりかねません。では、なぜ私たちはこのようなことをするのでしょう?これは有益な思考法なのでしょうか?答えはもちろんノーです。

自分が今必要としているものを手に入れることで、現在に集中する

本当の人生は今現在に起こっています。しかし私たちが現在を思い続けられることはほとんどありません。人間の脳は疲れを知らない曲芸師のように過去から未来までそこかしこを飛び回っているのです。

人はよく、昨日のことを思い返し始め、犯したミスや逃した好機、あるいは果たせなかった夢などに気を取られてしまいます。そしてその数秒後に頭脳は急に方向転換して未来へと移動し、今後起こり得る、あるいは起こらない可能性のあるあらゆるシナリオを想定して踊り続けるのです。

現在のこと、「今、ここ」のことに集中し続けられるよう、私たちは頭脳を鍛えなければなりません。しかし時には周囲の状況が複雑で繊細になり、継続的な不確実性でいっぱいになってしまう場合もあるでしょう。

今起こっていることが障壁となってしまっている場合、私たちには何ができるのでしょうか?その答えはシンプルで、今自分自身が必要としているものを自分に与えてあげれば良いのです。そのための戦略を以下に挙げます。

  • 何も予想しないでください。その代わりに、今何が起こっているのか、そして気分を良くするために自分に必要なものが何なのかを客観的に分析することだけに集中しましょう。
  • 時には、少し先の未来は自身が行動を起こせるか否かにかかっている場合があります。そうであれば、先延ばしにするのはやめましょう。反応し、労力を動員して変化を起こし、積極的になってください。
  • また、何もしないでおくことが最善な場合もあり得ます。ただ起こっていることを受け入れて新たな現実を認め、自分自身を労わってあげてください。そのやり方は、自分の感情を受け入れて冷静さを保てるよう、休息を取れば良いだけです。
未来を予測せずに、自分の手で作り出す勇気を持とう

未来を予期するのはやめて、自分の手で作り上げる勇気を持とう

今は気を散らせる物事の多すぎる時代なのだと考える人々がいる一方、現代は永遠に続く不安の時代なのだと信じる人々もいます。いずれにせよ、「明日の心配」の存在は否定できません。

未来を予測しようとする強迫観念は、全てを自分の支配下に置きたいという頭脳の無鉄砲な試みの現れです。数日後あるいは数ヶ月後に起こり得ることを予想しておけば、それに備えることができると信じている人も多いのではないでしょうか。

しかし問題なのは、私たちが常に最悪の事態に備えてしまうという点なのです。これでは不安の度合いが大き過ぎてトラブルが生じますし、良い戦略とは言えません。

未来を予測しないこと、メンタルヘルスを健全に保つために私たちはこれを真言とすべきでしょう。代わりに私たちがおすすめするのは、より良い明日のために現在を変える、という別のアプローチです。

頭の中で飛び交っていることにはあまり気を留めないようにし、自分の周囲で、つまり「今、ここ」で起こっていることにもっと意識を集中させてください。現在こそが、チャンスが生まれたり私たちが自分自身を最も必要としている場所なのです。マーク・トウェインもかつて、「私は人生で悲惨なことを経験してきたが、実際に起こったのはその中のいくつかだけだった」と述べていました。

多くの場合、思考が自分を騙そうとしていることを理解することで、私たちは今目の前で起こっていることに注意を向けることができるようになります。今この瞬間こそ、私たちは互いを必要としているのです。自分自身に対してセルフケアやちょうど良いバランス、落ち着き、繋がり、そしてクリエイティビティを与えてあげましょう。

思考や注意力を制御する術を習得するには時間と努力が求められます。しかしそれを実現できれば、その努力はセラピー的な効果をもたらしてくれるはずです。さあ、今日からこの重要な取り組みを始めましょう!