見た目で判断せず、いつも心をオープンに!

2020年5月31日
先入観をもたず、忍耐や好奇心といった力を鍛えれば、自分の予想を正すことができるようになるでしょう。物事は思っていたのとは違うということが見えてくるようになるはずです。

物事は見た目とは違うことがあるため、先入観を持たないことが大切です。人、状況、出来事など、自分が思っていたのと全く違うということは多々あります。あなたの判断はいつも正しいわけではなく、あなたの予想が必ずしもうまく調整されているわけではないことが分かります。ところが私達には、何事も急いで行おうとする習慣があります。

責任ある行為の一つに、「知覚的誤算」を考慮することがあります。しかし、これはすべてがあなたの責任だと言っているのとは違います。少なくとも、この誤算はあなたの意識下で行われているものではありません。真犯人は、脳の調子はずれの解釈です。これは、脳が自動操縦により物事を決め、繊細な内省ではなく、偏見により動かされがちなために起こります。

物事は見た目と違うこともあるので、心をオープンに

メンタルヘルスに携わる人の間ではよく知られていることですが、批判のスイッチを切り、偏見の罠にはまらないようにすることが大切です。人を変化させ、人の成長や癒しに手助けをしたいのであれば、急いで人を判断することを避けなければなりません。

先入観を持たない人のみが本物になることができ、人に共感することができます。これらはすべて、助けを必要としているかもしれない人へ手を差し伸べ、その人に寄り添うためです。あなたも、これまでの経験で物事は思っていたのと違うということはお分かりでしょう。少なくとも初見とは異なります。また、聞いたり、考えたことすべてを信じるのもよくありません。

これにより、持続的に不確かな状況に追い込まれることになり、そうなったときにできることは一つしかありません。それは、こだわることを止めて一つずつ物事を再発見していくことです。実際、これが人生の秘訣なのです。中にあるものを見るためには、ドアを開け、中に入るしかありません。すると、真実や物の見方はたくさんあるだろうと考えることができるようになります。

見た目 オープンな心

いつもオープンな心で

ある考えが、実際とはまったく関係がなかったということは多々あります。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか? 自分の感覚に騙されているのでしょうか? そうではありません。実際には、あなたの知覚するもの、頭の外にあるものは、すべて脳というフィルターを通っています。あなたが見るもの、経験するものすべてを脳が解釈します。出来事、人、状況などひとつひとつが、自分の経験、性格、独特の意味合いといったベールを通るのです。

物事が見た目と違うことはよくあり、また、実際違うと発見することは驚きでもあります。これは皆が経験していることです。例えば、いじめにあった時、いじめっ子といじめられっ子を見分けるのは簡単でしょう。しかしさらにその先を近くしていく必要があります。つまり、いじめっ子は単なる加害者ではなく、その人自身も暴力が唯一の言語である社会的・家族的世界の被害者である可能性もあるということです。

あなたが知覚するものが本当の現実といつも同じとは限りませんが、実際、知覚はあなたが日々世界を見るのに使っているレンズの役割を果たしています。このレンズは鋭くなく、透明でもなく、またあなたの以前の経験、感情、偏見、関心、認知的歪みという色彩がついています。

心が予想の工場だから、物事は思っていたのと違う

人間の心には、あなたが気づいていない予想、非論理的スキーマ、先入観、偏見がたくさんあります。これを植えたのは、他でもないあなた自身です。

2002年ノーベル経済学賞を受賞した有名な心理学者ダニエル・カーネマンは、著書や研究の中で、人々はいくつもの認知的バイアスでできていると指摘しています。つまり、主観的(そして、よく誤って)現実を解釈し、客観的な現実から完全にそれているのです

そしていつか物事が見た目、少なくとも初見とは異なることに気づきます。しかし、これはあなたが完全にずれたバイアスをかけているために起こっているのではありません。

見た目 オープンな心

時間を節約しようとし、理解できないものは偏見で埋めようとする脳

脳は自動操縦のような状態になっていることが多く、そこには認知的盲点があります。この状況では、人の考えに共感できず、あなたの目の前にいる人に対し、親密に、穏やかに話を聞くことができません。また、自分に制限をかけ、すぐに批判してしまいます。

人に時間やスペースを与えず、またもっと大切である、あなたの理解を示そうとしません。こんな時、あなたはきっとバイアス、根拠のない考え、誤解に気づくことができない認知的盲点にはまっています。このような状態に陥ると、思っていた物事が実際と違うことに気づくのに、数日あるいは数週間かかることもあります。

予想せず、心をオープンに

誰かと話す時、あるいは、新たな状況や困難に立ち向かう時、まず、視覚化エクササイズをしてみましょう。頭の中で、2つのことを詳細にイメージをします。ひとつは、スイッチ(偏見や意味のない解釈の予想的思考)を切る姿です。

もうひとつはシンプルで、自分が窓を開ける姿を想像します。この窓こそがあなたの心です。明るく大きな窓で、あなたの周りの様々な世界へと通じています。この気持ちで、興味、観点、ポジティブな精神を自分に注入しましょう

こうすることにより、人に対してより受容的になり、相手のニュアンスで相手を理解し、批判や予想の傾向をなくすことができます。このように心を集中させるには、努力とコミットメントが必要です。また、これにより、人を理解するのに役立たない批判の荷物から解放されることにもなります。