内発的動機付け:生きる意味を求めて

2019年7月11日
生きることの意味を探し求めることにより、自分の目標や行動の動機を設定することができます。自分にとって情熱を持って取り組めることが何なのかを知れた時、道筋は自ずと開かれるのです。

人生の意味を探し求めることが、内発的動機付けや個人的充足感へのカギとなります。目標を設定し、自分にとって最も意義深いものは何なのかを特定することにより、幸福への道が作られ日々私たちを導いてくれるので、道に迷わずに進めるようになるのです。これが、仕事に対して情熱や活力を持ち込み、そして道を踏み外させようと邪魔をしてくる人々をブロックするための塀を作り上げる唯一の方法なのです。

心理学者たちはよく患者に対して次のような3つの質問をします:”あなたを定義づけるものは何ですか?”、”あなたの価値観を教えてください”、”あなたにとって人生とは何を意味していますか?” 私たちはこのような原則をヴィクトール・フランクルと彼のロゴセラピーから学んできました。これは動機付けの際に役立つものです。

今日では、多くの専門家たちが生きる意味の探求とは社会にとって最も基本的なニーズの1つである、と指摘しています。私たちは現在、虚しさのような不愉快な感覚を体感しています。数十年前には宗教や霊的なものに頼ってこの空虚さを埋めようとしていましが、現在私たちはそれ以上のものを求めています。

我々は現在、自分たちの起源や宇宙における位置などを探求していた時代とは異なる見地にいると言ってよいでしょう。科学が十分な答えを示してくれたので、手の届く範囲にたくさんの情報があふれています。にも関わらず、科学技術の発展が目覚ましい中でも、他の不安が浮かび上がってきているのです。

“なぜ私はここにいるの?”あるいは”自分自身に何を期待すればいいの?”というような質問を人々は自らに問いかけがちです。言い換えると、人生の意味を自問自答する代わりに、人生と自分自身との関係性に関する問いかけをするようになったのです。

“人生が環境によって耐え難いものに変えられてしまうことは決してない、しかし意義や目的を失うことによってのみそのようになってしまう”

-ヴィクトール・フランクル-

内発的動機付け 生きる意味

内発的動機付け:自分自身への働きかけ

動機付けには2つのタイプがあります:外発的なものと内発的なものです。外発的動機付けは、外部からの報酬を受け取るためにある方法で行動をしなければならない必要性に迫られることで生まれます。内発的動機付けは、ある人物が外部からの誘因なしで純粋にその行為を行う喜びのためだけに何かをするときのことを指します。

ストラスフィールドカレッジによって行われた研究では、内発的動機付けが一連の具体的なプロセスによって調整されていることが示されています。つまり、内発的動機付けを生み出すために、創造力や好奇心、熟考力、問題意識、イニシアチブといった重要な素質が共同で機能するのです。

そうは言っても、私たちは人生の大部分において外発的動機付けのパラメーターの元での教育を受けてきました。”もしこれをしたら、成績を上げてあげる”、”お行儀よくしていればそのおもちゃを買ってあげる”、”テストに受かったら旅行に連れて行ってあげる”。

さらに言うと、我々の社会もまた、報酬、処罰、陽性強化といったシステムを用いて私たちの行動を操っているのです。本質的に、私たちは外部からのご褒美にかなり敏感なので、それなしでは道に迷ったような感じがしてしまうのです。外部の世界に依存しすぎると、内面に空虚さが生まれ、自分自身の報酬を探し求めるためのイニシアチブや大胆さを阻害してしまいます。

内発的動機付け 生きる意味を求めて

意味の探求:個人の義務

生きる意味の探求が内発的動機付けを形作ります。基礎となる目標や情熱を見つけてしまえば、あとはそれが価値観や決断の指標となり、全てが変わっていきます。しかしどうすれば見つけられるのでしょうか?義務や制限、気を散らすことなどの足枷があるせいで、目的を探すのが困難担っています。

にも関わらず、見過ごせない事実もあります:人間は賢くて勇敢だということです。私たちは意味の探求をどんなシナリオや状況下でも行うことができるのです。

  • 誰かと話し、自分とは異なる考え方を知る
  • 旅行
  • 本を読む
  • 新しいことを学ぶ
  • 新たな趣味に手を出してみる
  • カンファレンスに出席する
  • スポーツをする
  • 新しい出会いを求める

自分自身への働きかけ

生きる意味の探求とは、自分自身への働きかけを意味します。例えば、自分のニーズを後回しにしないこともここに含まれるでしょう。また、一人の時間を質の高いひとときにすること、自分自身をケアすること、あるいは何か新しい経験をする機会を設けることなども当てはまります。

好奇心旺盛になり、自分自身の限界を超え、新しい自分に

時には、何かを再び学ぶためには一度身についたものをいったん忘れさらねばならないことがあります。私たちはあまりにも長い間外発的動機付けや正しくあらねばならないというニーズによる制限を受けてきたので、そのサイクルから脱して世界に挑むことがどんなに心踊るものか忘れてしまっているのです。

異なる考え方をし、クリエイティブで革新的になるために勇敢になりましょう。大胆に生きることで発見が生まれ、生きる意味の探求により新たなことに挑戦したりルーティンから抜け出せるようになります。

まとめると、確固たる目的を見つけることは、一人一人が取り組まねばならない個人の義務なのです。私たちは空虚さを経験やチャンスによって埋めることができます。動機付けを集中させるべき意義深いことがたくさん見つかりますよ。

  • Pattakos, Alex and Dundon, Elaine (2017). Prisoners of Our Thoughts: Viktor Frankl’s Principles for Discovering Meaning in Life and Work, 3rd ed. Oakland, Dallas: BenBella Books.