失くし物:吹き荒れる風を乗り越えるという人生の仕事

2019年4月7日

時折、人生において凄まじい向かい風に出会うことがあります。人生はいつも軽やかで色鮮やかというわけではありませんが、それでも全力でその人生に向き合い続けていかなければいけません。しばしば、「どうして私が?」「私が何をしたっていうのよ!」といった考えが頭に浮かんだりするでしょう。ですが、そうした出来事は報いだとかそうでないとか、そういうことは無関係です。暗闇に包まれることが自分の身に降りかかる出来事かもしれません。ですが、その真っ暗闇の中で光を見る力は、あなたの手中に眠っています。

体験するものの中で最も辛いものの一つが認知症です。認知症は、記憶に直接支障をきたしたり、自分が一番愛する人達に直接影響が及ぶ病気です。認知症になると、多くの記憶を失います。また、その人が誰だったかということも忘れます。ですが、こうした状況を別の見方で見る方法はないのでしょうか?

この認知症に関する短いビデオを見て下さい(物語は老女が忘れ物を探しに来るところから始まります)。

「認知症は世界で4700万人の人に影響を及ぼしている。」

―WHO(世界保健機構)-

激しい風には忍耐を持って接すること

このビデオからは大事な教訓を学ぶことができます。日常生活でも使えることです。人生で凄まじい向かい風に出会い、全てを失ってしまったように感じる時、その風を押し戻す必要があると思うかもしれません。あるいは、その状況をできるだけ好転させたり、補填するような行動に走ろうとするかもしれません。ですが、あなたが忘れていることは忍耐強くあることです。

私達は、一般的に不確かさにはあまり上手に耐えられません。事実、将来自分の身に何が起こるか分からないということが大きな不安を引き起こしますこの不安は、まるで底がハッキリ見えない穴の淵に立たされているかのような感覚に陥らせます。この穴は、予期しない、悪い出来事や知らせがもたらす制御を失った感覚と大きく関係しています。

不安が役に立つことは稀です。向かい風はどこからともなく吹き続けるので、それを避けるなんてことはできません。また、コントロールすることも全くできません。

昇っていく2人

では、どうすればよいのでしょうか?必要なのは忍耐強さとねばり強さです。どの問題も一晩で解決できると期待するのは止め、物事を改善するための小さなステップにフォーカスするようにしなければいけません。こうしたステップを、盛大に努力しつつ、また何より、希望という大きな力を借りて、踏んでいきましょう。

ですから、人生がもたらす吹き荒れた風に忍耐強く向き合うことは、希望を失ったということではありません。それはただ愛をもって、明日何が起こるか分からないというこの不確かさと共に生きようとすることです。今日何が起こるかは確かに分かっていることです。なぜなら、今、ここで、本当に主導権を握っているのはあなたなのですから。

ささいなことが全てに価値を与える

もう一つの教訓は、たとえそれが重要でないように思えたとしても、ささやかな事にフォーカスすることです。なぜなら、そうした出来事の中に自分なりの幸せを見つけられることが多いからです。ですが、そのことに気づくまでに、何年もの時間を要し、この短編映画の主人公たちの年齢にならないと分からなかったりします。

私達はいつも大きな夢を追いかけ、いろいろな物を蓄え、数えきれない富を手にしたいと願っています。ですが、本当に価値のあるものは、目では見えにくい、とてもささやかなものの中にあります。認知症になると、大きな夢は崩れ落ちます。物を蓄えることも意味を成さなくなります。では手元には何が残っているでしょうか?ここにその素晴らしさがあります。

迷った2人

人生がまだある間に、しっかり生きよう

多くの場合、あなたが目を覚まし、価値がないと思っていた物にもしっかり目を留めることができるようになるには、人生の激しい嵐を経験しなければならないように思えます。不思議なことは、そうした本当に価値のあるものはいつもあなたの手の届くところにあるということです。それは努力をして手に入れなければいけなかったものではありません。それはずっとそこにあったのです。ただ、そのありがたみを知れば良かっただけなのです!ですが、あなたがそうしなかったのは、自身の注意がどこか他の場所にあったためです。

「どれだけアドバイスをもらっても、厳しい風とつまづきによってしか学べない人生の教訓というものがある。」

―匿名―

人生で吹き荒れる風が激しく、苦しみをもたらすものだとしても、あなたの目を覚ましてくれるというそうした逆境が必ず持っているポジティブな面を無視すべきではありません。私達はみな、どんどん挫折と予期せぬ問題へとつながっていくような自動運転的な生き方を常にしています。

抱き合う2人

今こそ、何かが起こるのを待っているのを止める時です。そうすることで、ささやかな事に感謝できるように、あなたの生きている人生を感謝できるようになるのです。望み通りにいかなかった出来事に向き合う忍耐を培うことができるようになるのです。こうしたことは貴重な教訓です。愛、ささやかなことへの感謝、そして、視点を少し変えること。こうしたことが、あなたが一番愛する人と共に歩む素晴らしい旅の始まりとなるのです。たとえ、あなたの現実とその人の現実が同じでなかったとしても。