なぜ別れない?不幸せなのに一緒に居続けるカップル

· 2018年9月26日

多くの人にとって、幸せな恋に落ちることは仕事や家庭が上手くいくのと同じぐらい大切なことです。しかし、完璧な関係を見つけるのは簡単なことではありません。そのため、理想とは違っていてもその状況に落ち着く不幸なカップルが多く存在するのです。また、彼らは問題を沢山抱えていても、別れずに一緒に居続けます。今回は、相性が悪いと分かっていながらも別れを避ける不幸なカップルについて見ていきましょう。

不幸なのになぜ別れない?

相性が悪いのに別れないというカップルを誰しも一組は知っているはずです。恋愛心理学はまだ初期段階ですが、科学者は研究を進めています。そして、研究者の対象の1つは不幸なのに別れないカップルです。

いくつかの研究によると、辛いにもかかわらずその関係を続けるのには、いくつかの共通した理由があります。例えば、

などが挙げられます。それでは、それぞれを詳しくみていきましょう。

1.二人の関係以外の理由

不幸せなのに別れないカップルが一緒に居続ける理由の一つに、経済的に一人ではやっていけない、子どもがいるなどの外的要因があります。別れるとこのような要因から苦しむことが目に見えているため、不幸でも別れないのです。

しかし、多くの場合、それはいずれ向き合わなくてはいけない痛みを後回しにしているだけです。痛みを長引かせているのです。例えば、子どものために別れを避けていると、長期的には益よりも害をもたらすことになります。そのため、二人の関係は遥か昔に終わっていたとしても外的要因のみが二人を引き留めている場合、解決法を見つける方が通常は良いのです。

母親にしがみつく子ども

2.宗教的理由

不幸なカップルが一緒に居続ける大きな理由の一つに宗教的信仰があります。例としてカトリック信仰が多い国を見てみると、離婚にかかる費用は非宗教的な国よりもはるかに高く設定されています。

これは、結婚は神聖なものとされているためであり、離婚はカップルとして最低な行為と捉えられているからです。したがって、結婚したカトリック信仰者はそのような(彼らにとっては)おぞましい行為をするより、不幸せでも離婚せずにいる方がいいと考えるのです。

3.お互いへの強いコミットメント(義務)

不幸せなカップルの全てが経済的、宗教的な外的要因で別れないわけではありません。マンネリ化した関係であっても、お互いへの強いコミットメント(義務)から別れを選ばないカップルもいます。

恋愛関係について最も受け入れられている理論の一つにスターンバーグの愛の三角理論があります。この理論によると、関係を成り立たせている要素の一つにはコミットメントが挙げられます。また、愛を育むためには親密性情熱の2つの要素も必要不可欠と言われています。しかし、恋愛タイプの中にはコミットメントのみが高く、親密性と情熱は低い「空愛」と呼ばれるものもあります。コミットメントのみでも成立する関係があるのです。そして、それはカップルが直面する問題も克服できる強さも備えているのです。

4.サンクコスト(埋没費用)の誤謬

最も陥りやすい危険な認知バイアス(思考の偏り)の一つにサンクコストの誤謬があります。その時点までに投じた努力と費用があるがために、上手くいっていなくても、後に引けなくなる心理状況を指します。しばしばギャンブラーが経験することですが、カップルも同じように経験します。

背を向けるカップル

サンクコストの誤謬はあらゆる状況で発生し悪影響を与えています。恋愛では、未来のない関係であるのに足を洗えない状態に陥ります。長い間一緒にいたからという理由だけで踏みとどまるのです。聞こえは良さそうですが、最終的にはパートナーに腹を立てるだけです。サンクコストの誤謬はお互いを遠ざけることはあっても、近付けることは決してありません。

長年時間を共にしてきたからという理由だけで別れを避けている場合は今回ご紹介したことを思い出してみてください。短期的な少しの痛みを我慢するほうが、長期的な苦痛を耐えるより遥かに良いこともあるのです。