認知・情緒的共感テストとは?

2020年2月12日
認知・情緒的共感テストは、非常に興味深く便利なテストです。人の感情に共感しつながることができるかに限らず、それを理解できるかについても評価することを目的とします。

フェルナンデス・ピント、B.ロペス・ペレス、F.ホセ・ガルシア・アバドによる認知・情緒的共感テストは、使いやすく包括的なテストです。2008年に発表されて以来、共感の範囲を示すための信頼され価値が認められたツールだとされています。このテストの特徴は、漠然としたものではないという所です。そうではなく、共感の要素である認知そして情緒の両方を分析します。

さらに、1年程前、ヘレン・リースの『The Empathy Effect』が出版されました。これは非常に興味深い本です。ヘレン・リースはハーバード大学教授で、マサチューセッツ総合病院の共感プログラムの指導者でもあります。この本を書くため、彼女は医学そして組織におけるこの領域の欠如を分析しました。

そして現在人に対する責任のある地位にある人の多くが、この基本的スキルに欠けていると結論を出しました。

仕事を展開させるための素晴らしいスキルを持っていて、数々の研究を行い、高IQと指導者の地位などを持っていたとしても、人に共感できなくては十分だとは言えないでしょう。様々な状況で弱さを感じてしまうのです。例えば、共感的コミュニケーションをとる能力とは、同意に向かい人を理解し、仲間を作り、人とネットワークを築くことです。これができないと感じるのであれば、適切な感情知能をもっていない可能性があります。

そのため、この領域をはっきりと測るためのツールがあると役に立つのです。また、社会的、組織的、臨床的分野などでもこれを活かすことができるのならさらに有用です。

また、認知・情緒的共感テストなどを用いて自分の共感的限界に気づくと、それに対し、働きかけることが可能になります。

共感 テスト

 

認知・情緒的共感テスト:目的と特徴

認知・情緒的共感テストには、とても具体的な目標があります。まず、いくつかの分野に適用できるシンプルで精密なツールであることです。次に、共感の普遍的な測定ができる質問票を作ることです。

ですので、このテストの目的は、認知・情緒的アプローチから共感能力を測ることです。このテストを作成したフェルナンデス他(2008)は、共感は人間の行動の研究の基礎的事象だと考えます。そのため、このツールは非常に興味深く、必要不可欠なものなのです。

では、このテストについて詳しくみていきましょう。

 

応用できる分野

16歳以上の人が認知・情緒的共感テストの対象になります。教育分野でも使うことができますが、中でも、次の具体的な3つの分野で使いやすいように作られています。

  • 臨床分野:精神障害や犯罪行為の共感の影響の評価に使われます。
  • 社会分野:向社会的行為、道徳的行動、攻撃性などの理解に多く使われます。
  • 組織的分野より良い職場作り、職場環境の向上、ストレス軽減、コミュニケーションや生産性の向上などにおいて共感は重要です。

 

認知・情緒的共感テストの4つのものさし

認知・情緒的共感テストは、リッカート尺度を用いた33の分野(質問)から成っています。つまり、回答者は「非常に同意できる」、「同意できる」、「どちらともいえない」、「同意できない」、「全く同意できない」の中からひとつ選びます。このテストの目的は、次の共感の基本的要素の評価であることを頭に入れておきましょう。

  • 認知的共感:人の感情を理解、認識する能力
  • 情緒的共感:人の感情や感覚、気持ちを感じ、つながる能力

さらにこの2つの領域を測るため、認知・情緒的共感テストは4つのものさしから成っています。

  • 観点の取り入れ:視点、思考、人の観点の理解に役立つ認知能力
  • 感情の理解:周りの人の感情、印象、意図と繋がる能力
  • 共感的ストレス人のネガティブ感情に調和する能力
  • 共感的喜び:共感的ストレスの反対で、周りの人のポジティブな感情を探知、理解する能力
認知・情緒的共感テスト

 

信頼性は?

認知・情緒的共感テストの作成者ロペス・ペレス、フェルナンデス・ピント、アバド(2008)は、信頼性があり、有効で、簡単に使えるテストを作ることに成功しました。実際、このテストは10分程でできてしまうのです! さらに、このテストの評価は多数の一般人の男性と女性をサンプルとして得たパーセンタイルに基づいたものです

まとめると、これは16歳以上の人の共感能力を評価する上で信頼性が高く、使いやすいテストと言えます。会社、職業センター、健康センター、社会的組織などにつかえる優秀なツールです。共感は私達がより理解すべき分野で、このテストがそれを助けてくれるでしょう。

  • López, B.; Fernández-Pinto, I.; Abad, F.J. (2008). Test de empatía cognitiva y afectiva. Madrid: TEA Ediciones