脳に影響するスピルリナの5つの特性
スピルリナの健康効果については、昔から人々に知られていました。しかしその効果に関する研究は、1940年に出版されたフランスの心理学者ピエール・デンガードの研究によって始まりました。
彼は、栄養源が少ないにもかかわらず、アフリカのチャド湖付近に住む人々は強く、体もしっかり発達していて、病気もしないということに気が付きました。
後の研究で、現地の人が天日干しされた緑の食べ物を食べていたことが分かります。それを分析した結果、スピルリナが発見されました。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、たんぱく質の豊富なスーパーフードなのです。
記憶の発達
スピルリナを食べることで記憶容量が増します。こらは、認知システムを保護し、脳や神経系を刺激するためです。一般的な健康にも良いものです。精神を安定させ、ストレスを減らすのに役立ちます。
脳を休ませる
スピルリナに含まれる主な成分はトリプトファンで、他のたんぱくを合成し、神経系の均衡を保ちます。トリプトファンは、幸せホルモンであるセロトニンを体が生成するカギとなるアミノ酸です。セロトニンに必要な成分であるため、精神やストレス、食欲を落ち着かせるのです。
トリプトファンは体内でメラトニンも生成します。メラトニンは睡眠サイクルを一定に保つ主要なホルモンで、良い眠りにつくために重要です。
私達の体はトリプトファンを生成できません。そのため、食生活で摂取することが大切です。これらの理由から、トリプトファンの値を高く保つことが、睡眠障害、うつ、不安などの問題を防ぐことにつながります。
脳の神経保護剤
近年、スピルリナは神経保護剤としても注目されています。どういうことかというと、認知システムに関連する病気:アルツハイマー、パーキンソン病、統合失調症、重度の脳震とう合併症などの治療や予防に役立つのではないかというものです。
生きていくうちに脳内には、有害な重金属や毒素がたまっていきます。この毒素が認知障害へとつながる可能性があるという最新の科学研究も出ています。
有能なクロロフィルであるスピルリナが、その重金属や毒素を取り除く素晴らしい食品なのです。脳の機能を高める助けになり、神経に害がないよう保護します。
現在、スピルリナがアルツハイマーやパーキンソ病の症状を軽減するかどうかの実験が行われていますが、まだ結論は出ていません。
塞栓症のリスクを軽減
塞栓症や脳虚血とは、脳へ十分な血液が流れていかないことです。それが、酸素不足へと繋がり、痙攣の原因になります。たとえ、脳への血液の流れが10秒途絶えただけでも、大きな問題になりかねません。意識を失い、さらに、重篤な結果をもたらすことになります。
インドのデリ技術研究所は、少量のスピルリナが、大量の遊離基にさらされたネズミの神経系を保護するのに役立つと発見しました。スピルリナを与えられなかったネズミに、同レベルの保護はみられなかったのです。スピルリナの特性が塞栓症の予防にどれくらい役立つかを、この研究結果が示しています。
エネルギーを与える
運動後の筋肉を素早く修復させるため、スピルリナはアスリートにとても良いサプリです。また、強力な抗酸化作用もあります。
毎日摂取することで、疲れを感じにくくなります。そのため、アスリートや運動を始めようと思っている人にもお勧めです。自分の後押しになり、より効率的に、生産的にトレーニングができるようになります。