音楽療法の体への効果

21 9月, 2019
音楽を聴くことは、一種のセラピーになり、健康への効果がたくさんあります。一般的にそれは、感情表現、リラックス、幸福や健康を高める素晴らしい方法です。音楽療法の効果を学びましょう。

音楽療法の効果は、音楽が一般的に人に与える効果と非常に近いものがあります。考えてみてください。人生の重要な瞬間に、音楽が関係していませんか?音楽により、ある状況が何かユニークで特別なものに変わったことはありませんか?音楽は、万国共通のコミュニケーションのカタチです。

生活における音楽のポジティブな影響は明らかです。これをセラピーのツールとして利用しない手はないでしょう。音楽療法は文字通り、患者を治療するために音楽を使うセラピーです。ここではその概念と音楽療法のもっとも重要なテクニックをご紹介します。

 

音楽療法とは?

音楽療法は、治療目的を達成するのに必要なコミュニケーションやつながりを創造するために音楽や音を使う方法です。音楽療法のゴールは、他のセラピーと同様、患者の健康、身体的・精神的・認知的生活の質を高めることです。脳外傷、末期の病気、認知症、心の健康問題、自閉症を抱える人には特に、音楽療法の効果がみられます。

音楽療法 効果

1950年、アメリカのピアニストで作曲家のポール・ノードルフとイギリスの特別支援教諭クリブ・ロビンズが共同し、音楽を使ったセラピーの基礎を作り始めました。そして、後に、神経性のリハビリを必要とする人のクオリティオブライフを高める、音楽療法のためのノードルフ・ロビンズ・センターを立ち上げました。

積極的に音楽をつくる機会を与えられた患者は、想像を超える良い結果を示すことがわかりました。また、これまで誰にもわからなかった、音楽が脳を刺激するという実験で、彼らは経験的証拠を残しました。つまり、音楽療法のポジティブな効果を支持する証拠を得たのです。

「ノードルフ・ロビンズ音楽療法は、病気や障害の重い人でも、音楽に反応するという信念のもと行われた。セラピーとしての音楽のユニークな性質により、コミュニケーションを豊かにし、変化を支え、才能を発揮し、創造力を高める」

-ヴァシリキ・カルコウ-

 

音楽療法テクニックの詳細

音楽療法では、個人や集団を対象に様々な詳細なテクニックが使われます。

  • 楽器即興。「楽器を使い自発的に自分を表現する方法」とバイランコート(2009)は定義しています。患者に楽器を渡し、それを自由に使わせます。
  • 声楽即興。声楽即興では、声を使い、自分を表現します。セラピーが言葉を基本とした即興や自然の音を真似るよう導くこともあります。例えば、患者は声や体を使い、鳥、海、嵐、雨などを表現します。
  • 音楽療法では曲を聞かせたり、楽器を使い、特定の音を再現させたり、一緒に歌うこともあります。
  • 様々な音楽を聴くことは、患者の感覚を刺激し、開放させます。

 

脳に対する音楽療法の効果

音楽には脳にポジティブな影響を与える要素があります。音楽は「幸せホルモン」であるセロトニンの生成を刺激します。また、幸福や健康の感覚を調整する脳の化学物質に変化を及ぼします。

科学者ロバート・ザトーレは、音楽の知覚の神経メカニズムを表しました。過去に聞いた音楽が脳の反応を条件づけると言います。それは、前に聞いたメロディの情報を貯蔵するデータベースが脳にあるためです。

そして、音楽療法の脳への効果は圧倒的にポジティブだと言います。はっきりとしているのは、音楽が過去の神経接続を呼び覚まし、記憶を意識へと変化させることです。

 

認知的利点

音楽療法は、言語や注意など特定の認知の分野を刺激するため、記憶回復に役立ちます。

スペインの音楽家ハビエル・アルカンタラによると、音楽的能力と音楽的記憶は最後まで残ると言います。そのため、音楽療法の最終目標は、記憶や認知能力を保持し、豊かにすることなのです。特に認知症に関係します。

感情表現

ノードルフ・ロビンズ音楽療法メソッドは、音楽療法が普段は不可能な物事を思い出させ、感情を表現するのに役立つと考えます。

話したり書いたりすることにより表現しづらいものを、楽器を演奏することで表現します。患者に音楽を作る機会を与えることで、セラピストは彼らが奏でる音や楽器を使った行動により感情の状態を理解しやすくなります。

このために、音楽療法は感情表現の力強い味方だと専門家は考えるのです。自尊心、モチベーション、患者の感情への対処にポジティブな効果があります。

音楽は内なる感情を表現する道なのです。

心理学的効果と筋肉への影響

ジョン・ニーダの研究によると、ストレスの影響を和らげ、呼吸やリラックスを促進すると言います。心地よく、魅力的な音と刺激がそうさせるのです。

社会性

音楽療法は、言語表現を豊かにし、非言語コミュニケーションスキルを高めます。一般的に音楽は、積極的傾聴、曲の間の休み、音合わせなどにより、コミュニケーション能力を刺激します。

これらの要素は日々の生活や社会的関係にも適用できます。音楽療法でこれを鍛えることにより、患者が世界に飛び出すのを支えます。周囲との関係を高める力が音楽にあると言うのは間違いありません。人との強い感情の繋がりを作り、ソーシャルスキルを発達させます。

音楽療法 効果

 

音楽療法の効果はどこでみられるか?

最近、次のような場面で、音楽療法が使われています:

  • 高齢者の認知症の影響の緩和。音楽は特に言語や記憶など認知機能を刺激します。
  • パーキンソン病患者の運動機能を高める。
  • 入院患者の不安や痛みの緩和。
  • 自閉症やアスペルガーの子どものコミュニケーション能力を高める
  • 脳の外傷を負った人の話す力を取り戻すのに役立つ。
  • (大人も子どもも)喘息発作の軽減

音楽療法は感情表現への道を開き、患者のクオリティオブライフに反映することがおわかりいただけたでしょう。音楽療法の成功から、様々な分野で注目が集まっています。音楽療法に特化し、患者にこれを適用するセラピーが増えています。

「音楽は、世界に魂を、心につばさを、想像力に飛翔を、すべてに命を与える」

-プラトン-

  • Alvin, J. (1967): Musicoterpia: Barcelona: Paidós Ibérica, S.A.