レム睡眠:最も重要な睡眠段階

2019年1月13日

レム睡眠は、眠りについてから90分後に始まります。呼吸が早くなり、目がでたらめな素早い動きをして、鮮明な悪夢を見る可能性のある時です。興味深いことに、この間に脳は起きている時と同じような活発さを見せます。なぜでしょうか?これは、レム睡眠中に最も重要な課題をこなしているためです。

この睡眠段階は、50年以上前に発見されました。しかし、レム睡眠はまだわからないことが多い状態です。しかし、この眠りの段階に新しい長期記憶を形成するということはすでに分かっています。

レム睡眠中は、脳が重要でないと判断したすべてを廃棄して、重要なデータのみを保存します。このプロセスの中で、自分の一部を形作り、学習プロセスを助け、経験を統合し、成熟の基礎や、認知的、感覚的、感情的進化の基礎を形成します。

専門家もまだ分かっていないのは、なぜ脳が突然このレム睡眠状態に入るかということです。『ネイチャー』誌に発表された神経学者のジョン・ルーとデビット・シャーマンによって行われた研究によれば、 脳幹にレム睡眠の「スイッチ」があることがわかっています。

これは、より鮮明な夢状態へのアクセスを可能にする特定のニューロン群であると説明することが出来ます。人が夢遊病を引き起こし、脳がその日に得た記憶を再整頓するのもこの時です。

「夢などというのは作りものだ。」

-ウィリアム・シェイクスピア-

眠り
レム睡眠と眠りの基礎

シャーロック・ホームズがワトソン博士に、どんな問題にも効く最高の薬は睡眠だ、と言っていますが、これは正しい見解です。体が休まると、エネルギーと健康状態が回復されます。しっかり夜の睡眠をとることは、ストレスを軽減し、人生を別の見方から理解して、もっとはっきりと考えるために必要な理想のメカニズムです。

睡眠とは、生理的に必要なものです。レム睡眠の間に脳がコントロールをとることは非常に重要です。睡眠には4~9のサイクルがあり、各サイクルは5つの段階に分かれています。最後の数サイクルがレム睡眠に当たり、変な夢を見たり、脳が重要な課題をこなしたりします。

生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんどの時間をレム睡眠に費やします。これによって、成長に最も重要な時期に、より経験を統合化できます。しかし、6歳以上の子どもでは、この段階が顕著に減少し、大人と同じ長さ程度のレム睡眠しか行われなくなります。

さらに、ウーナ・デ・カーニや、BS・ルーベンスタインなどの科学者が『サイエンス』誌で述べているように、レム睡眠は人間の認知における鍵であり、刺激に集中し反応して、生き残るために環境を学ぶときです。

すべての哺乳類とトリも夢を見て、レム睡眠を経験します。しかし、魚、両性類、カメには同じことが起こりません。

イヌ
レム睡眠中には脳で何が起こるのか

この状態は、このサイクル時に起こる変わった脳波の動きから逆説睡眠(PS)とも呼ばれています。 それは、非同期状態の高速かつ低圧の脳波です。

専門家によれば、このタイプの睡眠を管理する脳のエリアは脳幹です。皮質ニューロンや、網様核のニューロンが減少し、神経伝達物質のアセチルコリンが大量発生します。それから、レム睡眠に入ると、次のような症状が見られます。

  • 呼吸が早まる
  • 目の動き
  • 筋肉のまひ
  • 性的興奮
  • 鮮やかな夢

レム睡眠の機能をよりよく理解するために、他の睡眠サイクルを見てみましょう。

ステージ1

このステージでは、起きてしまったり、落ちていくような感覚に襲われることがよくあります。筋肉の動きが減って、アルファ波とシータ波が優勢になります。

ステージ2

深い眠りのために体が準備をしはじめ、心音と体温が下がり始めます。この時点では、体が最も重要な睡眠体勢に入る準備ができています。

ステージ3やステージ4

この2つのステージは深い眠りの段階です。デルタ波が優勢で、悪夢を見たり、夢遊病の症状が出たりします。

これらのノンレム睡眠段階では、体が自分を「修正」し、組織が再生され、必要ない細胞を取り除き、免疫システムが不必要なものを取り除きます。子どもであれば、この間に体が成長します。

脳
レム睡眠

睡眠開始から90~100分後、やっとレム睡眠が始まります。起きているかのように、夢が現実味を帯びて、筋肉の緊張が解け、脳波が活発になります。シータ波が見られ、脳はその日集めた経験を長期記憶と統合します。

このサイクルは、一回の睡眠で4、5回繰り返されます。各サイクルで、レム睡眠は10分から1時間続きます(30歳以下であれば最長2時間、65歳以上であれば最長30分)。

エネルギーを取り戻すための鍵は、良い睡眠衛生を維持することだけではありません。レム睡眠を得るための良い睡眠は、自分自身の認知処理、記憶、注意、認識、刺激へのより効果的な反応のためにも重要です。

シェイクスピアがかつて次のように言っています。自分の夢を糧にしない人は早く老いる。寝ない人、夢を見ない人、夢を持たない人は、生きる価値のある人生を生きていると言えるでしょうか?