ロマンチックな愛の発展

· 2018年10月28日

人類学者のヘレン・フィッシャーによれば、ヒトは愛するために生まれてきますそれが正しいかどうかは別として、この激しい複雑な感情はわたしたちの存在の源です。愛は創造力をインスパイアします。同時にたくさんの不安も引き起こします。そのため、ロマンチックな愛の発展過程を理解することで、自分の本質を知ることができます。

今、「愛こそすべて」と言ったら、懐疑的に思う人もいるでしょう。わたしたちの文化はその考え方には少し皮肉的です。それでも、物理的・文化人類学的な視点からすれば、これが人間が種族として生き延びてきた理由です。愛はカップルを強くするだけではありません。子どもを作り種族を繁栄させることが唯一の目標でもありません。

 

「情熱はすぐ燃えさかるものの、すぐ消えてもいきます。親密さはゆっくりと育ち、献身はさらに少しずつ育っていくのです。」

– ロバート・スタンバーグ –

愛情は、協力を形作ります。他人を気にすることを可能にするのです。愛によってモチベーションを得ることで、不安やストレスが減ります。恐怖を押さえ、クリエイティブな面を呼び起こしてくれます。 だから、その変化と進化を理解することが重要です。ロマンチックな愛の発展過程を掘り下げることで、交際関係の各ステージの良いところ、機能が見えてきます。

果実

ロマンチックな関係の発展―変化もするが変わらないもの

神経生物学者で、ゲッティンゲン大学の神経生物学の教授であるゲーラルド・ヒューテル氏は、人間の進化について面白い考え方を提案しています。彼によれば、今まで科学は、進化の自然淘汰や強いものの生き残りの研究に重きをおいてきました。しかし、人間が種として進化してきたのは、強固な愛があったからであるとヒューテル博士は考えています。

しかし、これは顕微鏡で見える物質ではありません。それだけでなく、いつも続くとは限らず、同じような形や状態で起こることもあまりありません。障害、落胆、挑戦もあります。ヒューテル博士にとって、ロマンチックな愛の発展を理解することは何よりも重要です。各ステージの特徴を理解できたら、避けられないアップダウンにも準備ができます。それでは、詳しく見ていきましょう。

のぼせ期

これは人間が一番好きなステージです。恋に落ちることは、ミステリー、ファンタジー、発見で満ち溢れた前触れです。このステージでは、ドーパミン、オキシトシン、ノルアドレナリンの大爆発を経験します。すべてが激しく感じるのです。感情がいっぱいになって、大切な誰かより大事なものはないと感じます。

有名な心理学者のジョン・ゴットマンは、これを自身の著書『愛の新しい科学』の中で説明しています。愛の初めのステージは、のぼせ期として定義されるものです。多幸感と幸せでいっぱいの素晴らしい状態です。

花
ロマンチックな愛と絆

はじめの恋に落ちる熱狂のあと、次のステージが訪れます。ロマンチックな愛の発展の段階で、お互いに疑念を抱き始めます。二人の関係はあなたにとっても意味があるもの?いつもそばにいてくれる?信頼してもいいの? 

  • このようなタイプの疑問は、次の段階へ導いてくれます。ロマンチックな愛の段階です。情熱がそこにありつつ、恐怖、不安、超越への欲望があります。そして何より、愛する人との絆を育てたいと思います。これは交際関係の最も美しいステージです。そして、ここから本物の旅が始まります。のぼせ上り期の依存がなくなり、本当の信頼が生まれます。
  • このステージで問題が起こることもよくあります。相手とのつながりを強くしたくなります。その結果、お互いを良く知り、違いをどうにかしていかなければいけません。それはダンスのようです。お互いのステップを見ながら、相手を引っ張っていかなければなりません。このステージでは、共感、互恵、ケア、忍耐などが重要です。

これらの問題を効果的・知的に解決出来たら、次のステージに進むために成熟していきます。

誠実な絆である成熟した愛

ロマンチックな愛がいつまで続くかはわかりません。4~5年という人もいます。ヘレン・フィッシャーは、ある記事の中で30~40%の熟年カップルは今もこのステージにいると示しています。ロマンスが消えてしまわなかったとき、満足のいく絆が生まれます。

ジョン・ゴットマンは、成熟した愛には努力が必要だと強調します。しっかりしたお互いが責任を持つ関係を構築できるかが問題です。相手を最高の仲間・チームメイトとして見て、大事にできなくてはいけません。お互い相手にやさしくして、強く理解のある感情的な絆を養う必要があります。これらすべてが、お互いの生活を豊かにしなくてはいけません。

巨大な花

結論として、ロマンチックな愛の発展には明らかなことがあります。各ステージがいつ起こるかはわからないということです。愛とその変化はルールに従うわけではありません。安定性とコミットした誠実な実りある幸せに到達するには、たくさんの努力が必要です。職人のように、粗い端をやすりでこすって、壊れた場所をなおさなくてはいけません。理解力も必要です。自分のこころに耳を傾け、理解し慰めることを学ばなくてはいけません。

複雑な旅路です。しかし、愛は悲しみではなく喜びのある冒険です。