世界に対しては悲観主義、周りの人へは楽観主義

· 2019年2月11日

楽観的な感情や感覚は、家族や親しい友人との関係によって目覚めさせられることがあります。感情的な支援、愛、安心、保護によって、たとえ問題があったとしても、周りの人達をポジティブな視点から見ることができます。世界はひどい場所になるときがあります。しかし、他人から得られる安心の感覚によって、少なくとも世界の一部は暖かく自分のためのものであるかのように感じられます。

世界に目を向けるとき、自分には受け入れられない状況や事実の不協和音に気づくことがあるでしょう。特定の状況に対する混乱に直面して、自分が弱く小さくなったように感じます。世界が脅威となる場所に感じられることもあるでしょう。しかし、自分のすぐ周りを見てみると、励ましや安心を見つけることができます。これはたくさんの理由から起こりますが、特に人間関係を通して生まれます。

安心感や理解を与えてくれる人のそばにいることで、あなたは楽観的でいられます。より物事をポジティブに見ることができるため、世界の見方が楽観的になります。逆に、自分の人間関係の扱い方が分からないのは、とても害のあることです。座りっぱなしの生活や、アルコール依存症になったり、毎日1箱分の喫煙をしたりすることと同じくらい、有害なのです。

「自分という人間や、自分がなれる人間に対する自らの信念が、どんな人になれるかを左右する。」
-トニー・ロビンズ-

世界を見るときに悲観的な気持ちでいっぱいになるのはなぜか

前時代と比べて、世界は今まで以上に裕福になっているということは数字で証明されていることです。しかし、脳の防衛傾向によって、危険なニュースにより意識が行ってしまい、常に警戒状態になります。

フクロウ

人類史の中でも暴力の少ない時代を生きています。貧困はかなり軽減されました。世界の人口は増え、世界はより民主的になりました。こういったことがあるにも関わらず、世界が常に悪化の一途をたどっているような表現をよく耳にします。「昔とは違ってしまっている。」「すべて昔のほうが良かった。」などです。しかし、統計はこのような発言とは一致しません。

現在の世界の実際の状態と、世界の進化に対する悲観主義の間の不一致を引き起こしているのは何なのでしょうか?ハーバード大学のスティーブン・ピンカー氏が、これを説明しています。その歪みの主な理由は、悲観的なフィルターがどれだけ力強くしつこいかということにあります。

人間の脳は、まず世界の危険を特定して意識を通すようにできています。ちょっとした悪いニュースでも、簡単に人生の質が影響を受けます。良い知らせは脅威ではありません。これが、ネガティブな知らせがより顕著に感じられる理由です。一般的に、悪い知らせの方がより深い痕を残すのもこれが理由です。

「悲観主義は、獲物の入ったバッグのようです。こうすれば、失うこともありませんが勝つこともありません。落胆しないための唯一のものの見方です。」
-トーマス・ハーディ-

自分の周りの人を見るともっと楽観的になる

鍵は、自分が個人的な経験を共有すると決めた人達を見るときの、私たちの人生における楽観的な見方です。これは、私たちがどれだけこういった人たちに感謝しているかに左右されます。他人が自分にしてくれるすべてのことに感謝することが秘訣です。これには、私たちが当たり前だと思ってしまっていることも含まれます。

自分の日々の生活を可能にするのに、どれだけの人が貢献してくれているか考えたことがありますか?私たちの人間関係が提供する感情の重要性を理解していますか?

かさ

私たちの生活を可能にしてくれている数えきれないほどの人達に感謝をしなくてはいけないことは明らかです。また、ただ単に今という瞬間を楽しませてくれる人達に対してです。この感謝を表現するためには、自分の周りの良いものやポジティブなものを意識することです。

「わたしは楽観主義者だ。それ以外には取り柄がなくてね。」
-ウィンストン・チャーチル-

Haselton, M. G., & Nettle, D. (2006). The paranoid optimist: An integrative evolutionary model of cognitive biases. Personality and Social Psychology Review. https://doi.org/10.1207/s15327957pspr1001_3

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Scheier, M. F., & Carver, C. S. (1992). Effects of optimism on psychological and physical well-being: Theoretical overview and empirical update. Cognitive Therapy and Research. https://doi.org/10.1007/BF01173489

Strunk, T. E. (2012). Pliny the pessimist. Greece and Rome. https://doi.org/10.1017/S001738351200006X