幸せと関係のある感情とは

· 2019年3月13日

長年の間、心理学者たちは、怪我や病気などが人間に与えるネガティブな影響について研究してきました。しかし近年では、ポジティブ心理学と呼ばれる分野で、人々のポジティブな特徴や性質についての研究が進んでいます。例えば、幸せについてです

ユーモアのセンス、愛情、回復力、愛、調和や感謝などは心理的また感情的にも良い状態で、目標の達成を手助けしてくれ、ポジティブな感情で満たしてくれます。では、感情にはどんな種類があり、幸せと感じるためには、どのようにその感情を感じる必要があるのでしょうか

ポジティブな感情:幸福のために一番必要なもの

ポジティブな感情とは、喜びと満足に導かれて現れるものだとする研究者もいます。そのような感情には個人の強さと、美徳を育てる働きがあります。そして結果的に幸せへと繋がるのです。

飛び跳ねる女性

しかし、感情をポジティブとネガティブに分けることにはリスクも伴います。例えば、悲しみにはいつも決まってネガティブな影響があるとは限りません。大切な人を失った悲しみは、ごく自然な感情であることはもちろんですが、失ったことを受け入れるために必要不可欠で、感情が成熟している証です。このような感情に害はありませんが、心地よいものではありません。このような経験をすると、感情的にとても辛い状態に陥ります。

幸せな人とはどんな人か?

幸せとは、精神的、また感情的な特定の状態です。では、幸せな人とはどのような人なのでしょうか?幸せな状態にある人の感情と、喜びや不快感の度合いに注目してみましょう。

エウダイモニア(幸福)について言うと、快楽の感情をより強く感じている人が、最も幸せな人だとは限りません。逆に、最も幸せな人は、適度な強度のポジティブな感情を頻繁に感じている人々です。喜びレベルが最も高い瞬間は、幸せな人にも稀にしか起こりません。ですから、幸せは内面的な充実感と、心理的な満足感と深い関係があるのです

周りの人たちに幸せかどうか聞いてみると、大抵の人は、すごく幸せだと感じた瞬間のこと話してくれるでしょう。例えば、子供や孫が生まれた瞬間、新しい家を買った時、宝くじが当たった時のことなど、喜び、満足感、充実感で満たされた瞬間のことです。

ここで注意したいのは、そのような事は頻繁に起こることではないということです。ですから、特別な出来事を基本にして幸せを願うと、結果的に不幸になってしまうのです

ここでの幸せな人とは、適度なポジティブな感情を常に大切に出来る人です。

絶え間ない変化は私たちを不幸にする

この上ない幸せや喜びを常に求め続けると、人生のどんな分野であれ、期待外れの感情を招いてしまいます。たとえ目標を達成したとしてもです。最大限の幸せや喜びを常に求める人は、パートナーや仕事を何回も、衝動的に変える傾向にあります。長期的な友情や恋愛関係に関わることが苦手です。

「これは十分でない」「もっと良いものがあるはずだ」といった考えに基づいて生活しているからです。これはまさに、最高を常に求める人の特徴で、変化を求める中毒的な感情は人を絶望的でうんざりとした状態にさせてしまいます

窓の外の雨を見つめる女性

しかし、最高の満足感を求めることと、幸せを感じることを避けることを一緒にしてはいけません。人生には原因と結果の法則に則ったバランスがあって(カルマ)、良いことのあとには悪いことが起きるはずだと信じて、幸せなことが立て続けに起こることを受け入れられない人も多くいます

同じようなことが、喜びをたくさん感じた時に起こります。この上ない情熱を感じることを、他のポジティブな経験と比べてしまうことは良いことではありません。これは、たとえ嬉しい出来事でも、より幸せを感じた過去の出来事と比べることで、それほど喜びを感じなくなってしまうということです。また、この上ない喜びを感じることと、罪の意識を関連させてしまう考え方を持っていることも忘れてはいけません。

男性より女性の方が感情豊かである

男性と女性を比べると、感情の表し方と感じ方に違いがあります。あらゆる研究で、女性の方が感情豊かで、男性よりも感じ方の度合いが大きく、頻繁であるとされていますネガティブな感情では、男性よりも恐れと悲しみを感じやすい傾向にあるようです。

恋愛関係において、喧嘩の原因は相手に対する不満であることが多いのも興味深いところです。よくある原因に、男性が感情を十分に表現してくれないことだったり、女性が感情的すぎることだったりします。「あなたがどう思っているか言ってくれないと、あなたのことを理解できない。」「そんなに怒ることじゃないだろう。気にしすぎだ。」というのはよく聞く台詞ではありませんか?

そのため、男性が感情を表さないのは、単に女性に比べて感情の頻度と度合いが低いからだと理解すれば、お互いの中間点を見つけやすくなります。お互いの理解を深めることができ、争いを解決する手助けになるでしょう。

どうやって幸せを維持するのか

目標を達成すると、満足感が得られます。しかしその感情をどのように扱っていいかわからないと、満足感は一瞬のものになってしまいます。気をつけないと、ものすごい勢いで消え去ってしまうのです。例えば、もし昇給した喜びに浸っていても、駐車スペースがなかなか見つからないことに対してネガティブな感情を増殖させてしまえば、喜びなど押しつぶされてしまいます。

自転車に乗る人
幸せを感じるためには、ちょうど良い落ち着いた感情を維持することが大切で、どんな出来事にも大切な意味があると信じましょう。ちょうど良いバランス、思慮深さ、そして物事の関連性を理解することが、感情をコントロールする鍵なのです。

Solar, F. C. (2004). Diferencias de género en bienestar y malestar emocional: Evidencias contradictorias [Gender differences in emotional wellness: Contradictory evidence]. Terapia Psicológica, 22(2), 165-169.