仕事の3つのモチベーション理論
仕事は、人生の必要不可欠な要素です。寝る時間と余暇の時間を計算すれば、仕事が人生の大きな部分を占めていることが分るでしょう。だからこそ、仕事でモチベーションを維持することが大切なのです。ここで、3つのモチベーション理論が重要な役割を果たします。
仕事が単なる経済的安定を得るための手段ではなく、個人の生活の満足感にも強くかかわっていることは、読者の皆さんもご存知でしょう。だからこそ、自分の仕事を楽しめることが基本です。そうすれば、結果的にモチベーションを高めることになるからです。
また、仕事場でのモチベーションは、被雇用者の幸福を保証するだけではなく、実は雇用主の会社にも利益があります。もしあなたが仕事場でのモチベーションを上げたいと思っているなら、科学的研究結果に基づいたこれらの理論が、目標達成の助けとなるでしょう。
モチベーションとは
モチベーションとは、精神的・身体的能力を利用して、目標を達成するために自分から仕事や課題に取り組もうという衝動、もしくは内面の力です。
従業員のモチベーションが高ければ高いほど、パフォーマンスの質も上がります。多くの場合、これは生産性、競争力、自尊心、自信、自己実現を大幅に改善することにも成ります。
1.J・ステイシー・アダムスによる公平理論
J・ステイシー・アダムスの理論の一番の仮説は、仕事のモチベーションは、働いている人がどのような価値をその課題に見出しているのか、報酬はどれくらいか、どのように同僚と比較しているかに基づいている、というものです。
この比較はモチベーションを上げることも下げることもあり、結果的に彼らの行動に影響します。報酬が高ければ高いほど、彼はより課題に対して努力するでしょう。しかし報酬が安いと、評価されていないように感じてモチベーションも下がり、仕事を辞める結果になることもあるでしょう。
これは、公平に評価されていると感じること、そして仕事から得られるものに満足していることからモチベーションが生まれることを意味します。だからこそ従業員を大切にすることが重要なのです。
「汝の愛するものを仕事に選べ。そうすれば生涯一日たりとも働かなくて済むであろう。」
―孔子
2.ハーズバーグの動機づけ・衛生理論
この理論は、自分たちの仕事や目標に取り組む上で、満足感を得られるものに価値を置くことの大切さを強調します。そうすることで、仕事の中で満足感を与えてくれないものや、不満の元になるものを認識することが出来るのです。
フレデリック・ハーズバーグは、仕事で不満を招く要因を衛生要因と定義しています。これには給与、同僚との関係、安定性、監督者との関係などがあります。
動機づけ要因には、昇進、仕事場で認められる、責任、仕事そのもの、成長する機会などが挙げられます。これらは満足感を与え、結果的にモチベーションへと繋がります。
3.マクレランドの欲求理論
これは最もポピュラーなモチベーション理論の一つです。マクレランドは、様々なタイプの会社の経営陣がとったアクションを比べることでこの理論を作り出しました。彼は、従業員がモチベーションを感じるためには、様々な欲求が満たされている必要があると結論付けています。
それらは、効率とパフォーマンスを向上することで満足感を得ようとする達成欲求、目標達成のためにコントロールを得ようとする権力欲求、グループに属して同僚と繋がりたいという親和欲求です。
ここに挙げたのが、最も重要な3つのモチベーション理論です。これらを良く知って応用すれば、個人だけでなく会社そのものの効率と生産性を上げることが出来るでしょう。
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- Huilcapi-Masacon, M.R., Castro-López, G.A. y Jácome-Lara, G.A. (2017). Motivación: las teorías y su relación en el ámbito empresarial. Revista Científica Dominio de las Ciencias, 3 (2): pp. 311 – 333.
- Rivas, M.E. y López, M. (2012). Psicología Social y de las Organizaciones. Manual CEDE de Preparación PIR, 11. CEDE: Madrid.