信号システムで怒りと向き合う

2019年11月18日
信号システムは、アンガーマネジメントのひとつで、伝統的な色を用い、子どもに、怒りなどの感情のコントロ―ルの仕方を教えます。

信号システムは、4~10歳の子どもが感情と向き合うのに役立ちます。この頃になると、子どもは基本的な環境を認識できますが、適当な対応をするのは難しいことがあります。信号システムでは、認識しやすい、昔からある信号を使い、特にネガティブな感情の対処の仕方を子どもに教えることができます

子どもは毎日信号を見ており、多くの子どもが信号の意味を完璧に理解しています。そこで、感情のコントロールにはピッタリのシンボルになるのです。赤は止まれ、黄色は注意、青は進めです

この信号の色を子どもの怒りに当てはめると、子どもはゲーム感覚で感情をコントロールするようになります。

では、信号と感情をつなげるには、子どもにどのように教えたらよいのでしょうか? 信号システムを使うには、まず、信号の色を感情や行動と関連付けるように教える必要があります。ここでは、各色の機能と反応について説明します。

「感情の自己認識には、悪い気分を振り払うという感情知能の第二の基礎を建てることが必要だ」

-ダニエル・ゴールマン-

信号システム 怒り

 

感情の自己調整

子どもが感情をコントロールすることはなぜそんなに重要なのでしょうか?心理学者でライフコーチのラウラ・チカは、子どもに感情のコントロールや自己認識を教えることが重要だと考えます。自分の感情を認識し、それに対する反応の仕方を学ぶ必要があると言います。同様に、気分により反応は異なり、様々な状況への適切な反応を選ぶ力が自分にはあると学ぶ必要があります。

パメラM.コールの2009年の研究は、子どもが大きくなった時のより深刻な障害を防ぐために、感情の自己調整が重要だと強調します。そこでこの信号システムを紹介します。これは子どもが感情をコントロ―スするのに役立つテクニックのひとつです。

デューク大学の心理学部と神経科学部のチームは、適切な発達には、感情の自己調整が重要だと言います。研究によると、子どもの時にこのスキルを学ばなければ、後になって健康問題のリスクが高まります。

 

信号システム―3色が意味するもの

止まれ、落ち着いて。特に怒りなど感情をコントロールできない時、交差点の赤信号で止まるように、止まる必要があります。怒りに圧倒されるのであれば、立ち止まり、自分に何が起こっているか考えましょう

黄色

考え、問題を内省し、自分がどう感じているか認識しましょう。「今、どんな気分?」「怒ってる?」「悲しい?」その状況に対して、代替となる反応や結果を、子どもに考えさせます。適切な反応とはどのようなものでしょう?もっともポジティブな解決法はどんなものがあるでしょう?

信号システム 怒り

行動し、問題を解決しよう。様々な反応の可能性について子どもが考えたら、その中で一番のものを選びます。そして、抱えている問題を解決するよう行動します。学習過程において、ポジティブな反応の強化は非常に重要ですスキナーの強化理論によると、子どもは正の強化により、自分のがんばりに気づいてもらえ、認めてもらえたと感じると言います。これにより、将来同じような行動パターンを築くようになります。

最後に、感情の調整は子どもに与えられるべき基礎的スキルです。子どもが、怒り、恐怖、フラストレーションなどの感情と向き合えるよう、大人はツールを示す必要があります。このスキルは非常に重要で、信号システムのようなツールにより、子どもは楽しく、通じやすい方法で学習することができます。

  • Planells, O. (2012) ¿Cómo educar las emociones? La inteligencia emocional en la infancia y la
    adolescencia. Barcelona: Cuadernos Faros
  • Chóliz, M. (2005). Psicología de la emoción: el proceso emocional. Universidad de Valencia