神経科学者マーク・フィリッピ:月は心に影響する

· 2018年9月29日

人間は、古来より月は心に影響を与えると言ってきました。古代でも中世でも言われてきたことです。今日、アメリカの研究者マーク・フィリッピがこの話題を裏付けました。今回は神経科学者の視点からです。

マーク・フィリッピは、アーヴィン・ダ―ディックやジョエル・ロバートソン、ディヴィッド・グッドマンなどの研究者から多くの発想を得ました。彼は月の周期と人の気分には明確な関係性があるということを理論化したのです。

「死ぬ運命の人と生きる運命の人のために最もいい強壮剤は、最も正確で定期的な分量を得ることのできる月である。」
―ハイメ・サビネス―

彼は「身体法」と呼ばれる方法を使い、それから興味深い推論を導き出しました。彼が言うには、月の異なる段階が、私たちの脳の神経伝達物質の生成に影響するのだそうです。つまり、それぞれの段階がこれらの物質を生成する方法を変化させ、それにより私たちの気分が変わるということです。

このニューヨークに拠点を置いた研究者は、さらに私たちの体内の生物学的サイクルと、外界のサイクルにもつながりがあると言っています。彼の言葉を借りると、「全く同じことをしたとしても、同じ木曜日になるとは限らない。」

また、外界で物理的に起こることがどれだけ私たちや、私たちの感情、行動に影響するかについても語っています。それではここで、マーク・フィリッピが月と私たちの心との間に見出した関係性が、具体的にはどんなものなのかを説明していきたいと思います。

月の周期の初期:第1クオーター

月の周期の最初の段階は、空にやっと月が見え始める段階です。この段階は約1週間続き、日が経つにつれて月はだんだん大きくなっていきます。月が成長し始めるので、この早い段階では月が「満ちる」という言葉を使うのです。また、4つの段階の一つなので、クオーターと呼びます。

月の満ち欠けと気分

マーク・フィリッピによると、この段階では人々はどんどん感受性が高くなっていきます。他の人に対して受容的にもなり、一緒にいる人を見つけるために多くの努力をするようになります。エネルギーはたくさんありますが、あまり集中はできません。インスピレーションを感じる時ではあるのですが、細かい作業には向きません。

フィリッピが言うには、これらすべての変化は、この月の周期が私たちのアセチルコリンの生成を増加させることで起こるのだそうです。これは記憶、痛覚、学習、レム睡眠において役割を持っている神経伝達物質です。また、この段階ではその他の神経伝達物質の量は少なくなるとも言っています。

満月の影響

月が空の上で大きくなり始め、それはまるで「満ちていく」ようです。そして満月になりました。この段階では、月が完全な円を描き、一般に普段よりも明るくなります。

マーク・フィリッピによれば、これはセロトニンが役割を果たす段階だそうです。それにより多くのエネルギー、創造性を得て、より集中することができます。また、自分の中を見つめ、内側にある疑問への答えを探すにも素晴らしいときです。より満たされ、満足感を感じますが、空想することも増えるかもしれません。

下弦

月が満月の段階を終えると、その過程が反対になり始めます。月は大きくなるのではなく、小さく「欠けて」いきます。毎晩月の見える部分が減っていきます。これが「下弦」の段階です。

月が欠ける時

マーク・フィリッピは、この下弦はドーパミンの段階だと言います。ドーパミンは、喜びと楽しむことに関係する神経伝達物質です。ですので、社交的な活動をするにはこの時期がベストなのです。この段階では、他の人のことをずっとよく理解することができます。

新月、最後の段階

最後の段階を「新月」と呼んでいます。これは月のサイズが半分から始まって、どんどん小さくなっていき、最後には空の中に消えてしまうという段階です。マーク・フィリッピの理論によれば、これが私たちにとって最も大変な時期なのだそうです。

ここで大きな役割を果たす神経伝達物質はノルアドレナリンです。ノルアドレナリンは私たちを何事に対しても守りの姿勢にさせます。他の時よりも恐れに対して弱くなり、いらいらしやすくもなります。最も緊張し、不安になる時でもあります。この段階では物事を解決したいと思うことが多いので、意思決定を行うことも多くなります。

月のさまざまな影響

マーク・フィリッピの理論はとても人気が出て、他の科学者も同意しています。しかし、これを完全に信頼性のある理論だと見ることはまだできません。彼の考えはとても詳細な、経験的観察から来ていますが、月の満ち欠けと神経伝達物質の間の関係については、まだ説明しなければならないことが残されているのです。