小児肥満を防いで、健康な子供に

· 2019年4月7日

ついここ何年か前までは、ぽっちゃりした子供は社会的に健康の証だと捉えられてきました。そのあまり、痩せた子供を持つ母親は悪い親だと批判されてきました。しかし、科学の進歩に伴い、こうした見方は変わりました。今では、小児肥満は将来的に健康になるサインでもなければ、健康の証でもないという意識が強まりました。また、子供をたくさん食べさせるだけ豊かな資源を持った家族の証でもなければ、よく面倒を見てもらっている子供の証でもないという意識もです。

 

ですが、子供に正常な体重を維持してもらうのは難しいことかもしれません。子供が確実に健康でいるためにはどのようなステップを踏めばいいのでしょうか?

「各個人に栄養と運動を多すぎず、少なすぎず、適度に与えることができていれば、最も安全な形で健康になる方法を見つけられていただろう。」

—ヒポクラテス—

小児肥満がもたらす心理的影響

私達はみな、肥満が多くの疾患と関連があることを知っています。ボディマス指数が高いことで起こるかもしれない危険があるのは子供もそうです。2型糖尿病や高コレステロール血症といった疾患を患う可能性があります。

「あなたが食べている食べ物は最も安全で強力な薬となるか、最もゆっくりと進行する毒となるかのどちらかです。」

―アン・ウィグモア―

ですが、肥満による悪影響について語る時、その情緒面や心理面での問題について考えることは稀です太っている子供は低い自尊心や良くないボディイメージを抱えることになりかねません。

また、社会は一般的に太っている人のことを成功や人気に値する人物でないと捉えていること、またそれは子供にも言えることを指摘すべきです。これは、不安やうつ病などその他多くの障害につながりかねません。また、後に摂食障害を発症することになるかもしれません。

太っている子供を助けるにはどうすればよい?

ご存知の通り、小児肥満の主な原因は偏った栄養です。ですが、子供に健康な体重を維持させるには、他にも心理的な要因やライフスタイルといった要因を考慮することも大切です。

そうした意味で、多くの人が食べ物を情緒的なストレスを軽減する方法として利用していることを心に留めておきましょう。苛立った時には普段以上に食べてしまうだけでなく、体に良くない食べ物をもっと食べてしまいます。これが習慣となると、悪循環になったりします。

マグカップを持つ子供

むしゃくしゃしているからといって食べると、そのネガティブな感情は瞬間的には消えますが、継続的にそうすることで体重の増加へとつながり、より多くのストレスを引き起こすことになります。このような状況に子供はどのように対処するのでしょうか?もっと食べることによってです。すると、どうなるか分かりますよね?

感情を規制する方法として食べ物を利用することの他にも、体重増加に影響を及ぼす日常習慣があります。独りで食べる、甘いお菓子を食べ過ぎる、朝食を抜く、寝不足、テレビの前で何時間も過ごす、運動不足などはそうした有害な習慣の例です。

小児肥満とはどのように闘うべき?

小児肥満を防ぐために何ができるでしょうか?最初の一歩は、健康的な習慣を促す家でのルールを設けることです。例えば、1日に5食食べたり、毎日、1日の初めを乳製品や全粒穀物や果物で始めるべきです。

「朝食は王のように、昼食は王子のように、夕食は貧乏人のように食べなさい。」

―アデル・デイビス―

最低でも、食事は家族みんなと一緒に食べるべきでしょう。親子で全ての食品群から食べることがとても大切です。親は子供の模範となります。

先ほど述べた悪循環を避けたいならば、子供の退屈や悲しみを軽減する手段として食べ物を利用しないようにしましょう。お菓子の消費も制限すべきです。また、少なくとも10時間の睡眠を取れるように子供には決まった時間に寝かせましょう。

三輪車に乗る女児

最後に、テクノロジーについてお話ししましょう。子供に座ってばかりのライフスタイルを送らせないように、スマートフォンやタブレット、コンピューターなどを使う時間を制限しましょう。身体的にも精神的にも健康でいるためには、子供がテクノロジーを避け、散歩したり、公園に行ったり、スポーツをしたりなどの身体活動をすることがとても大切です。みなで、子供と一緒に健康的な体重を維持するよう、健康なライフスタイルを送るように呼びかけましょう!

画像提供:Kelly Sikkema, Annie Spratt, Caroline Hernandez

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