食べ物と感情の関係は?

2018年8月24日 in 心理学 0 シェア済み
食べ物を抱える女の人

感情は私たちの食事や食生活に大きな影響を与えます。例えば、太っていない人よりも太っている人の方が、ダイエットしていない人よりもしている人の方が感情と食のつながりがより強いことが分かっています。(Sánchez, Pontes 2012)

感情それ自体が肥満の原因となるという訳ではないことも述べられています。それよりも、感情の処理の仕方の方が体重増加に影響を与えるというのです。

食べるものが感情にどのような影響を与えるかだけでなく、感情がどのように食に影響を与えるのかも考えていきます。この点においてCooper et al. (1998)が言うには、さえない気持ちをうまく抑えられない人は摂食障害を悪化させやすいということです。

感情の抑制とは、自分の感情をうまく処理し、他者の感情や状況を考慮することです。興味深いことに、羞恥心と罪悪感はもっとも特徴的にまた否定的に食に影響を与えるものであることが分かっています。感情と食のつながりは皆さんが考えるよりも重要なものなのです。

「私たちの思考だけでなく、私たちが食べるものも感情を生み出す。」

– モンツェ・ブラッドフォード –

食べ物脳

感情と食べ物:健康にとても重要なコンビネーション

今置かれている環境や幼少期、技能や感情の処理能力など、異なった要因によって感情への反応というのは個々で変わってきます。またこれがいかに体重をコントロールできるかにもつながります。

例えば、感情が食事に影響を与える程度が強いほど、食事の回数の管理ができなくなることが示されています。朝食を抜くことは最も共通した行動です。感情と食のつながりというのは明白なのです。

デスクワークの人にとって最も影響のある感情的要因は、ジャンクフードとなるとその欲求をコントロールできないことです。しかしアスリートは、体重計への恐怖心や「悪い」食べ物を食べているという罪悪感が大きな影響力を持ちます。

デスクワークの人の感情的要因はアスリートに比べて機能的ではありません。食べ物に対する欲求や自己コントロールの欠如は食べ過ぎや摂食障害に結びついています。

中には「抑制」摂食者や慢性的なダイエット実践者と分類される人がいます。これらの人は体重増加を極端に恐れている特徴があり、食事制限に繋がります。逆説的に、この様な抑圧された状況では食べ物の摂取量が増え、体重が増えることになるのです。

食事を享楽し過ぎることは、疲労感を与え食べることへの欲求をより増大させるだけでなく、深刻な健康問題をも引き起こします。感情と食べ物の相互関係は、身体が必要とするものを食べるということが基本でなくてはいけないのです。

食べ物に制限をかけると逆に食べ物にとりつかれてしまう

食事を制限すればするほど、暴食する可能性が増えてしまいます。食生活を正常化することが最優先です。規律のない生活は乱れた食生活を助長し、食欲のコントロールを不能にし健康を害することにつながります。

ある食べ物を制限することは逆にその食べ物に執着してしまう、ということを実証してみましょう。これから言う言葉を忘れて、覚えないでください。

「部屋に黄色い蝶がいる。」

先程忘れてくださいと言いましたが、まったく逆の効果があったことがお分かりでしょうか?覚えないでくださいとお願いしましたが、あなたの脳はそのことを考えずにはいられなくなってしまうのです。これは無意識的に起こることです。その無意識というものが身体を動かし、五感で感じ取った情報を解釈したりため込んだりしているのです。

アイスを食べるカップル

無意識について一つ言えることは、それが文字や文章ではなくシンボルや画像を介して働くということです。これは無意識がネガティブなことを処理していないということを意味しています。もし「フライドポテトを食べてはいけない」と自分に言ったとすると、無意識はフライドポテトのイメージのみ頭に浮かべます。このことより、あなたはフライドポテトを食べたくなるのです。これは常に起こることは限りませんが、一つの可能性であり単に脳がどのように働くかということなのです。

感情的に食べること

自分を落ち着かせるために食べる時、それは感情的に食べているということです。体重や身体を気にかけている場合、その症状もより重くなります。そしてこれが体重を増加させ続ける解決できない悩み事の悪循環になっていくのです。

各臓器はある種の感情を生み出します。特定の食べ物を食べると特定の感情が生まれます。これはそれぞれの食べ物が異なった臓器に「作用」するからです。アルコールの様に肝臓を働かせる食べ物を摂取した場合、苛立ちや怒り、攻撃性や短気などの感情が生まれやすくなります。

感情に関する問題を抱えた人が気分を良くするために食べる行為に走る理由は、多くの食べ物にはトリプトファンが含まれているからです。トリプトファンはセロトニンの分泌を促すアミノ酸の一種です。セロトニン欠乏はうつや執着に関連があると考えられています。

セロトニン欠乏は身体に悲しみや怒りなどのマイナスの影響を与えます。トリプトファンは体内で生成できないため、食べ物から摂取しなければなりません。そのためこのアミノ酸を豊富に含んでいる食べ物は自然の抗鬱剤と言えます

専門家によれば、最も感情を制御する働きを助ける食べ物のグループは穀物だということです。神経系に直接影響を与えるビタミンBが豊富に含まれています。毎日のように穀物を摂取することで不安が軽減されるとのことです。

チョコレート

参考文献

Cooper, P. J., & Taylor, M. J. (1988). Body image disturbance in bulimia nervosa. The British Journal of Psychiatry.

Cruzat Mandich, C. V., & Cortez Carbonell, I. M. (2008). Emotional expression, negative affect, alexithymia, depression and anxiety in young women with eating disorders: a theoretical review. Argentine Journal of Clinical Psychology, 17 (1).

Menéndez, I. (2007). Emotional eating: the relationship between our emotions and struggles with food. Book club.

Sanchez Benito, J. L., & Pontes Torrado, Y. (2012). Influence of emotions on our eating and weight control. Hospital Nutrition, 27 (6), 2148-2150.

Silva, J. R. (2007). Overeating induced by anxiety part I: behavioural, affective, metabolic and endocrine evidence. Psychological therapy, 25 (2), 141-154.

Vilariño Besteiro, M., Pérez Franco, C., Galician Morales, L., Calvo Sagardoy, R., & García de Lorenzo, A. (2009). Reason and emotion: integration of cognitive-behavioural and experiential interventions in the treatment of long-term eating disorders. Hospital Nutrition, 24 (5), 614-617.

Zafra, E. (2011). Fear of eating: relationships between food, emotions and body. In II Spanish Congress of Sociology of Food, Vitoria.

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