その友情は守る価値があると言えますか?

誰かと友情を結ぶことは、人生を豊かにしてくれる経験になり得ます。しかしまた、関係性が有害なものになっていることに気づけずにいると、深刻なダメージを被ることになる恐れもあるのです。事実、身近な人々が自分にとって全くメリットをもたらしてくれない瞬間というのが存在します。そのようなケースでは相手と距離を置くことがベストです。
その友情は守る価値があると言えますか?
Elena Sanz

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz.

最後の更新: 21 12月, 2022

ある人物との友情が本当に良いもので自分にとって有益なものなのかどうか、疑問に思ったことはありますか?自分があまりにも選り好みし過ぎているだけなのだろうか、あるいは実際にはその友人の行動が自分にとって有害なものなのだろうか、と自問してみたことはありませんか?大切な人間関係の終焉を受け入れるのは容易なことではありません。今回の記事では、友人関係を査定するためのキーポイントをいくつか紹介します。特定の友人との関係性が、何としてでも守る価値があるものなのか否かを判断するのに役立つはずです。

私たち人間は、生まれつき社交的な生き物です。そのため、友情のような有意義で深い絆を確立し、維持することで大きなメリットが得られる場合があります。ただし、全ての友情が良いものであるとは限りません。実は、中には深刻なダメージを被ることになる関係性も存在するのです。

しかし、このような事実があるとはいえ、友情が有害なものであることを認識し、それに応じて行動するのは必ずしも簡単なこととは言えません。無論、私たちは全くの惰性によって、あるいは長年友人同士だったからといって、また時には恐怖心によって、有害な友人関係を続けてしまいがちです。そして、関係を終わらせずに済むように、何が何でもその友情を正当化しようとする場合もあるでしょう。そんな方には、ご自身の友人関係が守る価値のあるものか否かを判断するにあたって、以下でご紹介するガイドラインが役立つはずです。

その友情、維持する価値はありますか?

その友情は守る価値があると言えますか?

その友人関係は互恵的ですか?

互恵主義は、どんな人間関係においても欠かすことのできない要素です。誰かと情緒的な繋がりを持つ時、そこにはギブ・アンド・テイクの関係性が存在しなければなりません。そうでないと一人がもう一方に対して力で勝ることになってしまうため、関係が不均衡なものになってしまいます。

したがって、友人との関係性において自分だけが時間やエネルギーやリソースを費やしているのであれば、注意が必要ですよ。もちろん、誰もが何らかの職務についていて、やらねばならないことに追われているというのは事実ですし、周囲の人々に常に構ってもらえることを期待するのは健全なこととは言えません。しかし、あなたとの友情が自身にとって優先すべきものではないということを繰り返し見せつけてくるような友人がいる方は、再度その人との関係性を見直す必要があるでしょう。

その友人は忠実ですか?

状況や環境が変われば、あなた自身も変わります。そして新たにたくさんの人との繋がりが生まれるかもしれません。そうは言っても、だからといって以前からいる友人たちを無視すべきということにはなりませんよね。

しかし、世の中には、新しい友人ができて、その人との関係性の方が好都合で自分にとって有益だからといって昔からの友人をないがしろにするような人々もいるのです。そして、その新しい友情が失敗に終わったり環境が変化したりすると、一度捨てた友人関係を取り戻そうとします。このタイプの振る舞いの犠牲者になっているのであれば、境界線を設定しなければなりません。

その友人は信頼できる人ですか?

どの友人関係でも、土台となっているのは信頼関係です。親密さや相互サポート、そして信用が築かれるためには、信頼関係という柱の存在が欠かせません。しかし、もし友人が自分の秘密を他人に明かしていることを知ったら、あるいは気分の悪くなるようなことを言われたら、または嘘をつかれたら、その信頼関係は取り返しがつかないほどボロボロに壊れてしまうでしょう。したがって、信頼できない相手を自分の人生の一部に留めておくことに本当に価値があるのかどうかについて自問してみる必要があります。

その友人との関係性は健全ですか?

関係性が価値あるものかどうかを見極めるには、その友情が健全なものかどうかをチェックしなければなりません。要するに、操られたり、威圧されたり、心理的恐喝を受けたりするようなことがあってはならないのです。良き友人というのは相手の自由や決断を尊重していて、相手を操ろうなどとはしません。

また、健全な関係性というのは嫉妬に毒されていないものを指します。これは、両人が互いを頼りにし合っていて、相手が個人的な目標を達成するのをサポートし、励ますような関係性です。しかし、相手の邪魔をしたり、相手が成し遂げたことを見下したり、相手が目標を達成できないように説得しようとしたりする友人とは距離を置くのがベストでしょう。

その友情は守る価値があると言えますか?

それでも価値のある友情ですか?

もしあなたのご友人の中に上記のガイドラインを満たしていない人がいるのであれば、その友情について今一度じっくりと考えてみてください。アサーティブになり、友人に対してご自身の思っていることを伝えられるようになる必要があります。その後で、行動を変えるチャンスを相手に与えてあげても構いません。自身があなたに与えているダメージについて全く気づいていなかったという人もいるはずです。

ただし、あなたが意見を表明した後もまだ相手が行動を変えようとしないのであれば、ご自身の健康とウェルビーイングを優先させてください。あなたという存在が実は、あなたがほとんどの時間を共に過ごす相手を反映したものであることを覚えておきましょう。これを踏まえると、どんな人と近しく付き合うか選択する際には注意深くなるべきなのです。

長年の友人関係を終わらせるのは難しい場合があります。しかし、以前は気づけていなかったような有害な要素を発見できたのであれば、自分自身を優先させることに罪悪感を覚える必要などありませんよ。


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