睡眠の5つの段階

睡眠の5つの段階
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Alejandro Sanfeliciano

最後の更新: 21 12月, 2022

私たちはなぜ眠るのでしょう?私たちはなぜこんなにすぐ終わってしまうことに最低でも人生の3分の1を費やしているのでしょう?この2つの疑問に光を当てるため、睡眠の段階に関する多くの研究がなされてきました。

睡眠は私たちの人生の中でとても大切な行動です。数時間の間静かで温かく、快適な場所を探させる、睡眠への緊急のニーズを私たちは持っています。 その機能はとても重要であるように思われます。なぜなら寝ないと、私たちの体が寝るようにと主張し始めるからです。

研究によると、運動をたくさんしても睡眠は変化しないそうです。しかし、激しい精神活動を行った後は、体はより多くの睡眠を必要とします。これは、睡眠の主な機能は脳を休ませ、一日の精神活動から回復させることだからです。

脳が休息を得ることはとても大切なので、もしそのプロセスが行われないと私たちは死んでしまうということが、動物実験からわかっています。では、睡眠がいくつかの段階で構成されていることについて次で説明していきます。5つの睡眠の段階について詳しく見ていきましょう。

睡眠段階

睡眠はⅠ~Ⅳまでとレム睡眠の5段階に分けられます。レム睡眠に到達するまで順番に段階を追っていきます。のちに、夜の間ノンレム睡眠とレム睡眠の期間が交互にやってきます。各サイクルは約90分間続きます。ですので、8時間睡眠の場合、サイクルを4、5回行うことになります。

睡眠段階は、睡眠研究室での数えきれない研究を通して発見されました。EEG(脳波記録)とさまざまな身体的測定によって記録された精神活動によって区別されます。以下で、それぞれの睡眠段階で何が起こっているかについて詳しくお話します。

睡眠の段階

睡眠段階Ⅰ

これは人が目を閉じて、眠りに落ちる感覚を感じているときのことです。ここでは、その人には意識があり、まわりの刺激に反応することができます。これは起きている状態と寝ている状態の間の移行期間なのです。

生理学的には、この段階ではシータ脳波が出ています。これはつまりEEG活動がシンクロし始めたということです。これは不規則ではありますが、起きているときほどではありません。この段階で人の目を観察すると、ときどき開いたり閉じたり、上下に動くのがわかります。

睡眠段階Ⅱ

睡眠段階Ⅰに入って10分後、寝ている人は睡眠段階Ⅱに入ります。この時には深い眠りについています。しかしこの段階で起こされると、寝ていたことを覚えていません。ずっと起きていたと言い張るでしょう。これは本当に元気を回復させる睡眠段階ⅢやⅣの準備段階なのです。

生理学的には、不規則なEEGとシータ波が出ています。この段階で物音を聞くと、K複合波と呼ばれる脳波が出ます。この脳波は音を抑制するかもしれず、寝ている人を起こさないようにします。

スローウェーブ睡眠(睡眠段階Ⅲ、Ⅳ)

睡眠段階Ⅱから15分後、睡眠段階Ⅲに入ります。この状態が、元気を回復させる休息が実際に起こる時です。 睡眠段階ⅢとⅣはとてもよく似ています。その違いは睡眠の深さと有効性だけです。

この段階では、スローウェーブEEGが見られます。つまり脳の活動がかなりシンクロし、リラックスしているということです。抑制神経活動が活発で、それによりその人が起きることを防止しています。この段階は記憶と学習の整理過程にもとても重要です。

睡眠の段階の詳細

レム段階(急速眼球運動)

レム段階はスローウェーブ睡眠の45分後にやってきます。これは警戒している状態なので、他の段階とは正反対です。脳の活動が非同期化し、速くなります。この段階でその人を起こすのは難しいですが、大きな刺激(その人の名前を呼ぶなど)を与えれば起こすことができます。これはスローウェーブ睡眠よりもずっと浅い睡眠です。

この段階では、人の目がさまざまな方向へ素早く動く(そのためこの名前がついています)のを見ることができます。そして明らかに筋肉が弛緩しています。まるで麻痺しているようなのです。この麻痺状態は、レム段階で私たちが夢を見るために起こります。夢を行動に移してしまわないように、筋肉がゆるむのです。

レム段階について他にも面白い事実があります。それは、性的な興奮なしで、女性では膣がなめらかになり男性では勃起が起こることです。このレム睡眠の特徴は、医療分野において性的不能の原因が精神的なものか生理学的なものかを判断するために使われています。

レム段階の機能は今だよくわかっていません。これは重要な段階ではあります。この段階を経験しないようにさせると、体は次の睡眠でそれを補おうとするからです。研究では、記憶と学習の整理に関わっていると指摘しています。しかしそうであっても、この不思議な睡眠段階についてはまだまだ発見することが残っています。


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  • Empson, J. (2002). Sleep and dreaming (3rd ed.). New York: Palgrave/St. Martin’s Press.

  • Bradley, W. G. 2005. pp. 2021, Neurología Clínica: Diagnóstico y Tratamiento. Madrid: Elsevier España.


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