スキゾイドパーソナリティ障害を知っていますか?

2018年4月25日

スキゾイドパーソナリティ障害(統合失調質パーソナリティ障害とも言われている)は、社会との関係から離れ、対人との感情表現の範囲が限られているパターンのことです。これは成人になってから起こり、様々な状況で現れることがあります。

スキゾイドパーソナリティ障害を患った人は、親密になることへの欲求が欠けています。彼らは他人と近い関係を築くことに無関心であり、家族や社会の一部になることに満足を感じないのです。

他人と一緒に過ごすより一人の時間を好む傾向があり、社会的に孤立して、「孤独な人」になります。そして、いつも他人と関わらない個人的な活動や趣味を選ぶのです。

また、このような人はビデオゲームや数学ゲームなどの機械的、または抽象的な作業を好みます。そして、他人と性的関係を持つことにもほとんど関心をよせないのです。

スキゾイドパーソナリティ障害の患者は、海沿いをウォーキングしたり、性行為をするなどの身体的、そして対人関係の喜びの感覚が低くなっています。

仲の良い友人はおらず、他人からの承認や批判にも関心を見せないので、正常な社会の相互関係性に気づいていないのかもしれません。

さらに、社会からのシグナルにも十分反応しないことがあるので、表面的に社会不適合者や自己中心的に見えるでしょう。

「スキゾイドパーソナリティ障害を患った人は友人が少なく、他人と関わらず、結婚することも少ない。」

黒いジャケットを着た男

一般的に、彼らは目に見える感情表現が少なく、非常に落ち着いた態度をとっているので、ジェスチャーや笑顔、相づちなどの表情に反応することはごく稀です。そして、怒りや喜びのような強い感情を経験することも珍しいと言われています。

このような患者は感情が制限されたように感じられ、冷たく遠い存在に見えるでしょう。しかし、彼らが快適で気さくに感じるような特別な状況だと、自分達が社会関係に痛々しい感情を抱いていることに気づく場合もあります。

スキゾイドパーソナリティ障害と診断されるには?

The Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (精神障害の診断と統計マニュアル)では、この障害に関する次のような診断基準を表しています。

この障害は、成人期の早い段階から様々な状況で始まる対人関係における感情表現と社会的関係から離れる支配的なパターンであり、以下の4つ(またはそれ以上)に当てはまることでスキゾイドパーソナリティ障害と診断されることがあります。

  • 親密な関係を求めず、楽しもうとしない。(家族の一部というのも含む)
  • いつも孤立した活動を選ぶ。
  • 他人との性的関係にほとんど興味を示さない。
  • ほとんど行動を起こさなくても自分を楽しませることが出来る。
  • 親族以外に仲の良い友人などがいない。
  • 他人からの賞賛や批判に無関心。
  • 感情的に冷たい。

これは、統合失調症だけに起こるわけではありません。双極性障害、うつ病性障害、またはその他の精神性障害や自閉症スペクトラム障害などにも見られます他の医学的な症状による心理的な影響ではありません。

一人の女性

感情が落ち込む時

スキゾイドパーソナリティ障害を患った人は、たとえ直接的に挑発されても怒りを表現するのがとても苦手です。そして、これは感情が無いという印象を他人に与えてしまいます。

また、彼らの生活には目標や方向性が無く、「漂っている」ように見えることもあります。このような人達はよく厳しい状況に対して受身に反応してしまい、人生で起こる重要な出来事に適切に対応することが上手く出来ません。そして、以下のような特徴も含むのです。

  • 社会性や性的欲求が無いため、彼らは友情、性的関係、そして婚姻関係を持たないことがあります。稀に他人と会うこともありますが、結婚することはとても少ないです。
  • しかし、社会的な干渉が無い環境では、良い仕事をしてくれます。対人的な参加が必要な場合には影響が出ることがありますが、社会的な干渉が少ない条件で働くと高い効率を生み出すことがあるのです。
  • たまに現実と接触しなくなることがあります。この障害を持つ人は、特にストレスで短期的な精神危機症状(数分から数時間続くこともある)を経験することがあります。そして、この障害は妄想障害や統合失調症が現れる前に発症することがあります。

また、スキゾイドパーソナリティ障害を患った人は大うつ病を発症することがあります。そして、この障害は分裂や妄想、そして回避タイプの人格障害と一致することが多いです。

「この障害を抱えてしまった人は、怒りや喜びなどの強い感覚を感じることはめったにありません。」

頭を抱える女性

スキゾイドパーソナリティ障害と統合失調症

では、最後にこの2つの重要な違いを見ていきましょう。スキゾイドパーソナリティ障害を患った人は統合失調症患者とは違います。なぜなら、スキゾイドパーソナリティ障害には認知そして知覚的な症状は現れないからです。

そして、スキゾイドパーソナリティ障害は、対人関係や社会性の欠点に加えて、「奇妙で」自己中心的な態度があるのです。

統合失調症患者は文化的な模範に適さない変わった信念や自分の態度の影響力を持っています。また、身体的な錯覚や妄想のような知覚の症状も抱えているのです。

参考文献:

Grossman, Seth & Millon, Carrie & Meagher, Sarah & Ramnath, Rowena. Trastornos de la personalidad en la vida moderna. Primera edición 2001, segunda edición 2006. Barcelona: Editorial Masson & Elsevier.

American Psychiatry Association. Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM-5), 5ª Ed. Madrid: Editorial Médica Panamericana, 2014.