他者との結びつきをより良いものにするには?

29 12月, 2019
人間同士の結びつきには、魔法もトリックも必要ありません。必要なのは正直さと、自分自身の謙虚な心とバランスのとれた情緒と共感を相手に見せることです。重要なのは、他の人々が何を必要としていて、どんな資質を持っているのか知るために、その人について学ぶことなのです。

他者との結びつきをより良いものにするために、具体的には何をする必要があるのでしょうか?他人にインパクトを与え、楽しませ、長期的な関係性につながるような持続性のある印象を残すためには何をすべきなのでしょうか?これまでの人生で、人間関係を強固にするための秘訣を解き明かしたい人との結びつきに重要なものは何かを明らかにする魅力的な心理学の謎を解明したい、と考えたことが皆さんにもおそらくあると思います。

ここで、「結びつき」とは正確にはどういう意味なのか、疑問に思われる方もいるでしょう。辞書でこの言葉を引くと、「反応あるいは相互の伝達を作り出すために二つの物をつなぎ合わせる(機器やシステム)こと」といったようなことが書いてあります。人間は機械ではありませんが、興味深いことに、脳の中では電気的な活動が起こっているのです。

人間は、感情を通じて結びつきます。かつてカール・ユングが主張していたように、人それぞれが、刺激的だと思える人と結びつく際に、反応したり変化したりするのです。したがって人間同士の関係性は、絆の形成を助ける魅力的な化学的・電気的反応メカニズムのもたらす結果であると言えるでしょう。

空間や興味、あるいは目標などを共有するためには、他者と結びつく必要があります。人には友情や愛情、そして無償のサポートを与えてくれるような人物を見つけるための、社交への先天的なニーズがあるのですアブラハム・マズローは、親和欲求を第三階層に位置づけており、その重要性や自己実現への超越が反映されています。

“社会生活における問題の一つが、互いに出会った時に何を話せば良いのかわからない、ということです。全ての男性や女性が、共感性に富み、賢い人物と思われたいがため、会話を困難なものにしてしまうのです”

ジェローム・K・ジェローム

他者 結びつき

他者との結びつきをより良いものにするためのカギ

時折、相手に好かれようとしたり、信頼関係を築けるようなポジティブな結びつきを作ることを期待して会話を始めることがあるでしょう。例えば、誰かに心惹かれている時にそのような態度を取ります。また、これは新しい友人を作ろうとする時や新たなビジネス上の顧客を勝ち取ろうとする時、あるいは同僚と仲良くやっていこうとする時にもよく見られます。

ほとんどの人が、他者との結びつきを効果的に得られるように、こういったシチュエーションをなんとか乗り越えているのです。自然発生的に相手との絆が生まれることもありますが、そのようなほのかな魔法が常に働いてくれるわけではないのです。

時には、わだかまりを無くしたり、適切な社交スキルを伴う会話に参加したり、結びつきの源を照らし出すために、さらなる努力が必要な場合があります。他者との間に意義深い関係性を築くための助けとなるような戦略をいくつか見ていきましょう。

内なる平和とオープンさ

人の脳には、周囲の人々と社会的に結びつきたい、という先天的なニーズがあります。ニューヨーク大学のマイケル・リーバーマン博士による調査などで、人がひとりぼっちになった時に脳が感じる痛みは、損傷や負傷による痛みよりも強い、ということが明らかにされています。

人間として我々には、有意義な絆を形成するために周囲の人々と交流し、関わり合う必要があります。しかし、私たちはいったいどのようにそれを実行しているのでしょうか?その最初の一歩となるのが、以下のような極めてシンプルな考え方を理解することです。つまり、時には自らの内的な感情状態のことは忘れ、相手から好ましい人物に見られるように、あるいは好印象を与えられるように注意を払った方が良いこともあるのです。

もし緊張や不安を感じていたら、その雰囲気がそのまま相手に伝わってしまいます。理想的なのは、冷静さと自信を持って交流し始めることです。自分自身が平和な状態になることで初めて、相手に対して心を開き、最善を尽くし、相手を魅了して結びつきを形成することができるのです。

他者 結びつき

本物の興味と信頼

他者との結びつきをより良いものにするためのもう一つの戦略は、心から相手に興味を持っている、と示せるようになることです。簡単に思えるかもしれませんが、実はそれほど単純ではありません。相手に関わり合いを強要し、過剰な関心を見せようとする人もいますが、最終的にそのような態度は偽物に見えたり相手を遠ざけてしまうことにつながります。

最大限の信頼を見せ、正直で謙虚になり、共感心を持つ自分の姿を見せるようにしてください。偽りのない人物となれば、笑顔を見せ、リラックスした会話を楽しみ、個人的な空間を尊重し、注意深く相手の話に耳を傾け、適切な応答を返せるように聞いた内容に関心を示すことができるのです。人間同士の結びつきは、誠実さなしには成り立たないということを忘れないようにしてください。

他者 結びつき

信用と頼り甲斐

人との結びつきをより良いものにするための適切な方法は、信用や信頼感を確立することです。これは、パブリックスピーカーの間で有名になっているあるテクニックを使うことで実践できます。それは、相手に秘密を教える、というものです。もちろん、最も深い秘密を教える必要はありません。相手の共感心を刺激できるような、自分の人生にまつわる何かを伝えることで、信頼を示すことが大切なのです。

そのテクニックの例が、「あなたに秘密を話したいのですが、すごく緊張しています」「この前ちょっと不思議なことが起こったんです…」「信じられないかもしれませんが、私は子どもの頃よく…」といったことを言うことです。

とはいえ、常に心に留めておきたいのが、誰かと良い関係性を築くための百発百中のトリックが存在するわけではないということです。いくつかの戦略を使って相手との距離を縮め、会話がポジティブな方向に進むように楽しい空気を作り出すことが大切なのです。

最も重要なのは、自信を持って、楽しい雰囲気で相手にアプローチすることです。シンプルに会話を楽しみましょう。思ったよりも簡単ですよ!

  • Social: why our brains are wired to connect. (2014). Choice Reviews Online51(12), 51-7036-51–7036. https://doi.org/10.5860/choice.51-7036