特別な人は思いがけない時に現れる

17 12月, 2017

自分にとって最高の人たち、すてきな人たちというのは、思いがけず不意に現れるものです。悲しい日々の庭に花を咲かせたり、笑い声を2重3重にしたり、あるいは私たちの興味や情熱をひきつけたりします。決して光を消さず、矛盾もプレッシャーも二枚舌もない、灯台のような人々なのです。

神経心理学者の指摘によると、私たちの脳は、社会的行動をとるためにプログラムされているそうです。利他主義的行動、他人への援助、さまざなな支援などは、つまるところ、我々の種の存続を保障するものなので、遺伝子的に有意義で重要なものだと受け止められるのです。

「心の広い人は、恩を忘れられても心を閉じず、軽蔑されてもうんざりしない」

-レフ・トルストイ-

しかしここに、明らかに人間の最大の矛盾、または皮肉があります。時に、私たち自身の仲間の天敵のように振る舞うことがあるのです。日々のニュースの見出しにおどるような、極端な事件だけを言っているのではありません。誰もが一度は経験したことのある一般的な行動、「人に幸せになってほしいけれど、自分より幸せにはなってほしくない」という古くから言われる言葉が当てはまるような行動です。

利他的行動には、往々にして隠された関心があることは皆が承知の上です。人は裏切ることもある、ということも分かっています。それはきっと時間が人を変えてしまったり、少しずつ化けの皮がはがれてしまったりして、初めは私たちを魅了した鎧の下に、空っぽの生き物とか、さまざなな限界とか、計り知れない自己中心性を発見することになるのです。

それにも関わらず、私たちの豊かで複雑な社会相には、とても価値のある人々がいます。そういう人を見つけるのはいつも偶然の賜物です。しかし、どこで見つけられるのかを絞ることはできます。

ハートを手にする人

善良な人々を見出す

私たちの人生をより素敵にしてくれるそういう人たちとは、どんな人たちなのでしょうか。善良な人々とは、本質的にどんな人々なのでしょうか。私たちの日常生活で、「うちの同僚は人でなしだ」とか「姉はいい人だ」とか言うことがよくありますね。この種の還元主義的な定義は、いつも適切なわけではありません。人間の本質はこのような絶対的な言葉よりもずっと複雑なものなのですから。

私たちの大半は、ふさわしい行動をとれたりとれなかったり、他の人が望んだり期待したりするように振る舞わないというだけで「悪い人」だと簡単に判断されたりする共同体にいます。逆に、そういったより立派な人物像だと定義される要素やカギは、確かに存在します。そして最終的に、私たち皆の頭にあるような理想の善良さが表れるのです。

善い人というのは、何よりもまず、自己中心的でないということです。そういう人は、仲間を同一視し、思いやりを持ち、見返りを求めず行動し、人に共感することができ、賢明な支援と本物の近しさをくれます。同時に善い人というのは、表面だけではなく、単なる外見以上のものを見ることができます。

梯子で雲の上へ上る人々

ここで、大切で見逃すことのできない要素が一つあります。そういう素晴らしい人たちは、私たち自身が受け入れる用意があればこそ私たちの人生に現れるのです。私たち自身がそういう人たちを見い出すことができ、人と繋がる自然な力・手腕・影響力を認めることで現れるのです。問題は、社会行動の専門家たちが指摘するように、人間が良い性質よりも悪い性質により目がいくようになってしまったことです。

この否定的なバイアスは、自分自身の不快感、フラストレーション、あるいはうまくいかなかった関係や裏切りの記憶から来ています。不信感の塊になってしまい、それが視線に表れ、心に住み着いてしまうと、本当に私たちの人生に関わってもらう価値のある人が放つ暖かい光を見い出すことは非常に難しいでしょう。

人として立派な人物を見つける方法

誰もが、日々周りの人たちがどんな人かを素早く読み取っています。神経心理学者であり「幸せの科学」の研究者であるリック・ハンソン氏は、仲間と深くつながり、多くの人が内面に秘めている生まれ付きの高潔さを感じるためには、立ち止まり、特別な人たちのもつ肯定的な意図や本物の共感を読み取れるようにペースを落とさなければならないと説明しています。

「人が善良で高潔であればあるほど、他人の悪を見逃すものだ」-キケロ-

手のひらの上の土と花

次に、前述のような人物の読み取りに役立つ簡単な秘訣をご紹介します。

  • 非言語コミュニケーション・・・共感は、多くの場合顔の表情や、ただ見るだけではなく観察し、注意し、相手が緊張せず安心や評価を感じてつながり合うような視線から分かります。
  • 自分の直感・・・この人物発見の道においては、常に心の声に耳を傾けるべきです。心の声にこそ自分の性格の本質や過去の経験による知恵が詰まっており、その第六感が、ある人々を避け、ある人々とつながらせてくれるのです。自分の内なる声を疎かにしてはなりません。
  • 感情のエネルギー・・・これは非常に興味深く中身が濃い側面です。だからこそ、自分の中に見つけ出し、分析しなくてはなりません。声の調子・視線・ほほ笑み・意思疎通の仕方をとおして、ある種の特別な感情を生み出す人々がいるのです。

一部の人たちが生み出すこの感覚、感情のエネルギーに注目し解読しましょう。「心地よく感じさせてくれるか?」「落ち着きと調和を与えてくれるか?」「本当にこの人を信じてよいのか?」ある時は一瞬にしてつながり、ある時はその魅力は別のリズムでやってきます。間隔をあけて、ゆっくりとしかし濃密に。これは、毎日少しずつ発見してゆく興味深い宝物のようで、一般的に、内向的な性格の人に見られる特徴です。

どのような人であれ、私たちの人生をより美しく、面白く、格別にしてくれる特別な人たちは、私たちが受けるべきプレゼントで、そして何より大切にしなければなりません。ですから、常に自分自身の最高の姿を、日常を明るくしてくれる特別な人たちに捧げましょう