私の祖母は心理学者?

2020年2月11日
誰もがみんな自分は心理学者だ、あるいは心理学的な能力を持っていると考えています。それは長年積み重ねてきた経験に基づくものです。しかし、この職業は一般的な知識を大きく超えたものであり、それに容易に入り込むことは人に危害を加えることにもなりかねません。

もうすぐ90になる私の祖母は、お気に入りの椅子に座っています。彼女の視線は、すべてがうまくいくことを知っているかのような安らぎを与えてくれます。家族の話をしながら、毎年一緒に食卓を囲むことを楽しみにしている彼女は私の祖母であり、自称心理学者です。

祖母の家の壁には心理学者としての証明書は飾ってありません。その代わりに額に入った子供たちの写真や誰が書いたかわからない絵が飾ってあります。彼女が育った町の写真ももちろんかけてあります。

祖母は小説を読みふけっていますが、私は心理学について考えています。祖母がこの分野の知識を持っていると自分で考え、それを使って他人を助けることができると考える理由は何でしょうか。

心理学―学位を超えて

多くの人は、大学に通わなくても心理学について理解していると考えています。人の話を聞くのが上手であるからそう思うのかもしれません。非常に協力的であり、アドバイスを与えるのが上手だからかもしれません。うつ病の治療方法は知りませんが、強いショックを受けている人や悲嘆している人を励ますことができます。不安状態にある人を落ち着かせることができると自負しています。

そういう人は多くの経験を積んできた人です。人生の岐路に直面するたびに、それらを首尾よく解決してきたのでしょう。したがって、少なくとも経験からくるアドバイスをすることができます。また今までの経験から多くの感情についても理解していると考えています。しかし、どういうわけか、彼らはすべての問題を1つの方法で解決できると考えています。その解決方法は、個々の経験に基づいて導き出した結論によるものです。その解決方法が他人にも効果的だと信じているのです。

彼らは、良い心理学者になるために必要な素質を持っている人たちです。しかし、その知識や情報が不足しているために、プロになることはできません。

私の祖母のように、そこから利益を得ようとしていないのであればまだマシかもしれません。しかし、多くの場合、自分が心理学者であると勘違いしている人は、誰に対しても同じ解決方法を勧め、結果悪い影響を与える場合もあります。実際、プロになりすました偽物の心理学者が世の中にはたくさん存在します。彼らは、プロの心理学者に対抗する有効な代替手段として自分自身の経験をアピールするでしょう。愛のカウンセラーであり人生のコーチであると名乗るかもしれません。この疑似心理学者について以下でご説明しましょう。

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スティーブン・ピンカー:進化心理学の父

プロとしてのトレーニング

彼らには何が欠けているのでしょうか?なぜ心理学者とは言えないのでしょうか? それは、必要な訓練を受けていないからです。科学的な方法で行われた研究を理解していません。心理学者は、それぞれの患者の特定の状況に最適なタイプの治療を提案すべきです。成功の可能性を最大限にし、リソースの投資と結果を考慮しなければなりません。

これを行うには、セラピストはその最良の手段を知っている必要があります。専門家がプロジェクトや治療法についての十分な知識を持っていなければ役に立たないでしょう。結論を推測するのに十分なスキルを持っていない場合も同様です。

心理学者になるためには多くの経験が必要です。心理学者は生まれ持って備わっている才能だけではなく、その後にトレーニングを通して作られます。それは直観を鋭くし、無意識のうちに治療を効果的に進めるスキルとなります。決定を下す能力、聞く能力、他人の立場に立って考える能力などは日々の訓練から成り立つものなのです。

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おわりに

トレーニングや実践を積まずに心理学者になれると思うのは、風邪をひいたけれど治ったので、医者になれると考えるようなものです。心理学は、時間自体が癒すことができるような単純な問題を超えた、より複雑なプロセスなのです。

したがって、私の最愛の祖母は心理学者ではありません。彼女は、多くの成功した経験や知恵を持ち、自分なりの解決策を持っています。しかし、彼女は、一般的なストレスやうつ病などの障害についての知識が不足しています。真の心理学者は、アドバイスするだけではありません。勉学や研究によって身につけた知識によって、それぞれの患者に合わせて治療法を提案する必要があるのです。

Vera, Isabel (2001). El perfil del psicólogo en la intervención inmediata. Revista de Protección Civil. 8.