私達が今育てている子供達は私達が望む子供像ではない

私達が今育てている子供達は私達が望む子供像ではない

最後の更新: 13 3月, 2019

社会として、私達は未来や後の世代が作り出す世界に目を見張ることを止められませんし、止めるべきではありません。私達が引退した後、社会が機能し続けるための大規模な決断や準備という重荷を未来の世代は背負うことになります。今日の子供は明日の大人です。

ですから、私達が子供の育て方で悩むのは普通のことです。世の中は変わるものであり、私達が子供に課す社会規範もまた変わります。子供のおもちゃや興味、将来の夢などと同じように、私達の子育ての仕方も世代を経るごとに進化しています

例えば、体罰がしつけにふさわしいと信じるのを止めたことで、教室内での暴力を終わりへ追いやりました これは、支配者が暴力をふるう形に取って代わる、教師が権力を示せる他のしつけの方法が提示されたためです。しかし、この方法は力関係が生徒側に有利に傾くことを可能にしています。生徒はただ子供でいられることを利用して、無知かつ不躾に振る舞い、今では子供に力が傾き過ぎてしまっています。

煙筒を持って駆ける少年

子供達に何を望むのか

少し前、インターネットを閲覧していたところ、よくあるような広場の写真に遭遇しました。その写真は特に美しいというわけではなく、プロのカメラマンによって撮影されたものでもありませんでした。どちらかと言うとほぼ事故的に、素早くシャッターが切られたものに見えました。

この写真の興味深いところは、この写真がとらえた瞬間はその瞬間を超越したものだったところです。「禁止」の標識が大量に街灯の柱数本に貼られていたのです。貼られている標識の上からまた別の標識が重なっていました。最初にボール遊び禁止の標識が、次に自転車禁止の標識が、そして次にローラーブレード禁止の標識が。だったら、なぜ子供の立ち入りそのものを禁止にしなかったのだろうか、と思ったほどです。そうすれば、きっと禁止事項をもっとリストに追加する必要もありません。この方がもっと簡単で、より経済的でもあるでしょう。

最初にボール遊び禁止の標識が、次に自転車禁止の標識が、そして次にローラーブレード禁止の標識が。

しばらくして、別の光景を直接目にしました。夕方、父母がゆったりと散歩をしながら、落ち着いた様子の子供を乗せたベビーカーを押していました。突然、子供なら誰でもするように(そして、今は覚えていなくても私達みんなが幼い頃にしたように)その子が泣き出しました。両親の対処法はハッキリしたものでした。父親がケータイをポケットから取り出し、その子はそれを待っていたかのようにそのケータイを手に取ると、急に落ち着いたのです。

私は思いました。「もし父親がその子の口に石鹸をくわえさせたり、かつて『おしおきの一手』と呼んでいたものを与えていても、同じことが起きただろう」と。子供は不機嫌の状態から受け身の状態になり、両親の平穏を邪魔するのを止めたことでしょう。つまり、子供とは愛くるしくもあれば、実に腹立たしく落ち着きのないものでもあるのです。最も穏やかだとされる大人の忍耐ですら試してくるのです。

きつねと佇む少年

欲しい物を得るには忍耐が必要

なぜ、これら2つの話を持ち出したのでしょうか?それは、私達が今欲している物と将来的に欲しい物を比較するためです。私達は自分の子供にクリエイティブになってほしいと願いますが、子供達が学校で受ける授業は教師の言うことに歯向かう生徒が得をする形になっています。子供には健康であって欲しいと思いますが、いざ子供に雨の日に水たまりで遊ばれると癪に触ります。子供には好奇心旺盛であって欲しいと思いますが、子供の質問に答える努力を私達はしていません。ですが、子供達に私達が望むような子供になってもらうには、相応の努力をしなければいけません。

子供が自由時間にある種の計画をたくらんでいないようではいけません。子供が親と遊びたがらず、家に帰るなり親をそっとしておくのを好むようではいけません。子供が雨や雪を不思議な目で眺めず、雨や雪で遊ぼうとしないようではいけません。快適なのは悪いことなのです。子供にスープを食べさせたり、子供を怒鳴ったり、ぶったりするのはいけません。子供に広場という場所は尊重の場であり、どのようにその場を共有すべきかを教える代わりに、広場で遊ぶのを禁止してしまうのはいけないことです。何にでも文句を言う隣人がほんの些細ことで苛立ってしまうようでは良くありません。

子供はしつけと制限が必要ですが、何よりも、私達の忍耐と理解が必要なのです。だから、考えるべきなのは私達であり、遊ぶのは、あるいは少なくとも遊んでいるべきなのは子供なのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。