ウェティコ:利己的「ウイルス」

2019年5月19日

ネイティブアメリカンによると、ウェティコは、人の心に潜む悪の精霊です。そしてそれは利己的「ウイルス」です。それは飢えているかのように、満たされることのないニーズを満たすようその被害者に求めます。その結果人を自分の最大の敵にしてしまうのです。

興味深く、まだはっきりとしないこの考えは、皆に読んでほしい本から生まれました。ポール・レヴィは、カール・ユングのレガシーを崇高する「The Guardian」の連載コラムニストです。彼の書いた「Dispelling Wetiko」は投影されるべき本です。私達は、心理社会的現象が利己的「ウイルス」の存在を証明する時代を生きているとレヴィは言います。

ウェティコは、他者の幸福を全く考えない悪人を指すのにネイティブアメリカンが使った言葉である

この本で、レヴィが残したかったのは、ネガティブで、不快で、憂鬱なことではありません。その真逆なのです。ウイルスは、潜む場所、満たしてくれる場所を探しています。それに対し、私達は保護的バリアを作ることができます。心理的「免疫」を強化し、利己に感染しないようにすることが可能なのです

この考えについて深くみていきましょう。

ウェティコとは

 

ウェティコ、人間の利己、カール・ユングの影の概念

歴史家ジャック・フォーブスは、著書Colombus and Other Cannibals の中で、非常に興味深いことを説明しています。先住民が、初めてヨーロッパの旅人と出会ったとき、ネイティブアメリカンは、彼らはウェティコに感染していると言ったと言います。カナダのクリー族が、初めてこの概念を使いました。オジブワ族などは、周知されている「ウィンディゴ」という言葉をすでに使っていたようです。

どちらにしても、白人や「文明人」のもつ精神は、利己的「ウイルス」に感染していました。このウイルスにより、自然の力を求め、資源を自分達のものとしたのです。また、この考えは、カール・ユングが影の概念を説明するのに使ったものと非常に似ているとポール・レヴィは言います。影は私達皆がもつ無意識の元型です

妬み、貪欲、権力の渇望、利己などの中にあるものは、集団的無意識の産物です。最も暗い影や「己」が意識から切り離されています。そして卑劣な行為に支配されています。

ネイティブアメリカンの言う悪の精霊とユングの考えは異なると言うこともできます。外界から生じ、私達を支配しようとしているのではなく、私達の内に住んでいるのです。

影は私達の内にありますが、それに力を与えるかは、自分次第です

利己的ウイルスを持つ影

 

利己的「ウイルス」の消し方

利己的「ウイルス」をあなたの人生から消すことは可能です。その方法のひとつは、ユングが「デーモン」と呼んだ、私達の影のデーモンを知ることです。それは貪欲、妬み、軽蔑、力の渇望、支配をエサにします。これらは、人類の歴史で悲惨な出来事をもたらしてきました。

ウェティコの悪は、長い間、世界を支配することがあります。私達は、それに力を与え、従い、それに支配されます。ユングが言うように、責任には意識を向ける必要があるのです。

それにより、誰かを傷つけることになっても、人の持つものを欲したり、自分の利益のために人を操作したいという衝動に支配されていては、私達はすべてを失う集団的精神病に陥ってしまいます利己は、現代の悪ではありません。古い病気で、今でもまだ根絶できていません。

利己のウイルスに感染しないためには

影に働きかけ、ウェティコを消したいのであれば、内省が必要だとボール・レヴィは強調しています。内なる悪魔は、成長していない、働きかけていない、無視されている性格以外の何ものでもありません

それは私達が隠している自分の一部なのです。それを隠すことにより、それは一人で出かけ、大きくなろうとします。私達が、妬みや貪欲というエサをあげています。今、それをやめるときです!内なる困難に対処し、人として成長し、あなたや人類が最大限に生きることを邪魔する影と向き合い、利己的「ウイルス」を退治しましょう。