抑制された感情をため込む体

2019年4月7日

精神の中で起こっていることを本当に理解していますか?自分のことを知っていますか?自分の内面で起こることを制御して、周りの人にネガティブな影響を与えないようにできますか?自分の感じていることや瞬間ごとに感情をしっかり受け止めていますか?押さえつけられた感情を理解することは、自分のふるまいを理解する重要な武器になります。

20世紀後半から、神経科学の研究は脳と感情の関係に重きを置いています。感情に対する重要性がやっと認められてきたのです。感情は、もう単なる自動的な反応ではありません。もっと科学的に証明できるものです。

新しい考え方も台頭してきました。抑制された感情がふるまいに影響を及ぼすことを避けるために、自分の感情を特定、理解、制御することを教えることが重要だという考えです。

「どんな抑制された感情も、感情的なパターンを通じて狡猾に影響を残していく。」

-エルサ・パンセット-

だから、抑制された感情を理解することがこれほど重要なのです。こうすることで、自分を知り、内面で起こっていることを特定できます。感情を制御して、感じていることにポジティブに作用することも可能になります。

ハート
抑制された感情を理解することで自分のアイデンティティーを理解する

自分の中で起こっていることを知ることは自分を知ることです。抑制された感情は、自分が聞きたくなかったり、無視しようとしている感情です。しかし、こういった感情こそ、自分のふるまいや思考に影響を及ぼしてくるものです。

「自分が否定したものは、自分に屈服する。自分に起こったことを適切に理解すれば、自分自身にたどり着ける。」

-カール・グスタフ・ユング-

自分の感情を理解することは、自分のふるまいを知る機会を与えてくれます。誰しも、自分の感情に沿って状況にフィルターをかけます。みんなの行動が違うのはそのためです。自分の経験によって特別でユニークな方法で世界を見るようになります。それぞれの状況は、異なる感情を人の中に生み出します。だから、自分自身を知ることが、自分の行動様式を理解する助けになるのです。

怒りのような感情を押し込め、恐怖に気を取られて、悲しみを感じることや痛みをコントロールすることを許さず、制御されていない感情の機能にゆだねてしまいます。これこそ、感情が行動を通じて現れるときです。

スタンフォード大学は、感情の研究を行いました。感情を抑制してしまう傾向にある人は、不安や怒りを見せる人よりもより大きな生理的反応を引き起こすことが明らかになっています。

このような理由から、自分の感情を表わさなかったり、そうすることがうまくできなかったりする人が、筋肉の痛み、頭痛、皮膚のアレルギー、複雑な病気などの身体的な問題に悩まされるのはよくあることです。感情が機能的ではない方法で現れてしまっているのです。

鍵
体と心の記憶

ある状況に直面して、自分でも驚くような反応をしてしまうことがあります。意識的または無意識的に統合した経験の記憶によって起こります。 自分の感情を抑制するとき、人はその感情を処理しません。気づかずして、それが自分の記憶に忍び込むことを許してしまいます。

わたしたちは、何が起こっているか、それぞれの瞬間で自分が何を感じてるかを知らなくてはいけません。もし感情を特定できないなら、それを制御することは出来ません。だから、はじめの一歩は自分の感情に気づき、必要な時には感情に声を与えることです。もしこれを行わなかったら、自分の感情を抑制することになり、それが好き勝手行動するように許してしまいます。

自分の感じることを知るとき、感情を形作り、それを処理しようとします。自分に耳を傾けると、統合された無理のない方法で自分の感情を理解して制御することができます。抑制された感情に声を与えて初めて、自分の本当のアイデンティティーを知ることができるのです。