幼児教育に使える価値観の木

22 7月, 2020
子どもに価値観を教えることは大切です。そのためにどのようなリソースが使えるでしょうか? 今回の記事では、有用でおもしろい教育ツールである「価値観の木」をご紹介します。

幼児に価値観を教えることは大切なことです。そのため教育者は言語の発達のみでなく、自律の促進、コミュニケーションスキルの向上、親切心の教育、共通のガイドラインを示すことにも注意を向ける必要があります。これらを達成するために使えるリソースがいくつかあります。その中で、今日は「価値観の木」をご紹介します。

ここでいう幼児教育とは、6歳までの子どもを対象としています。価値観の木を使うのにピッタリの年齢集団です。

価値観の木を使うと、子ども達は価値の意味やなぜこれらが必要とされるのかを理解し、また自分達にとって重要なものが何かを学ぶことができます。

幼児教育 価値観の木

価値観の木における3つのステップ

価値観の木には様々な使い方がありますが、望まれる成果を得るためには3つのステップを踏む必要があります

重要なのは、この木を作る上で子ども達全員が積極的に参加することです。こうすることにより、価値について学び、さらに協同学習を行うことができます。

1.行動と価値観

価値観の木を作るための最初のステップは、子どもに行動と価値観の概念を説明するところから始めます。創造性、誠意、共感などの価値観を子ども達の多くがまだ理解していないことを忘れてはいけません。

価値観の中で、友達や何かを大切にすることなど知っているものもありますが、まだ多くを知らないのが普通です。しかし、知らないからと言って実践することができないというものではありません。そこで、価値観とは何かを説明するのです。

様々な価値観の例をあげると良いでしょう。子ども達は物語が大好きなので、話を作り(あるいは、既存の物を使い)、説明する方法があります。また、説明しようとする価値観が分かりにくいものであれば、短い動画を使うのも有効です。例えば、短編映画『The Hedgehog (2013) 』などはお勧めです。

2.行動と態度の裏にある価値観の認識

子どもが価値観とは何か何となく分かり、特に子どもにとって新しい価値観を学んだところで、行動や態度を通した価値観を見ていきます

これにも短編動画が使えます。より興味を持たせ楽しませるために、グループ分けをすると良いでしょう

子どもが価値観を識別するのに、絵は良いリソースになります。それぞれの価値観に合った絵や写真を用意し、子どもはできるだけ多くを識別していきます。さらに子どもの注意を引き、価値観の理解を深めるために物語を使うと良いでしょう。

3.価値観の木を作る

2つのステップを終えたところで、価値観の木を作っていきます。まず、グループで識別した価値観の絵や写真を机の上に用意します。

そして、その価値観を大切な順に並べていきます。この順番を決めるために、子ども達は一緒に作業をする必要があるので、おもしろい活動になります。子ども達同士でも違う価値観があるでしょう。

次に、最も重要な価値観を木の上から並べていきます(子ども達は先生のサポートを得て、絵を描いておきます)。そして、さほど大切でないものは枝の下の方に置きます。

集団学習を高め、他と比べ、なぜそれが一番重要なのかを説明する学習にもなります。また、この活動は我慢などの特定の価値観を発展させる訓練にもなっています。

価値観の木 幼児教育

価値観の木は完璧な活動である

まとめると、価値観の木は包括的な活動であるということができます。集団あるいは個人で活動が可能です。しかし、初めて行う子どもに個人の学習はお勧めできません。

価値観の木は、幼児教育で非常に有効ですが、家庭で親子で行うのも興味深いものです行動が価値観や主義を表しているということを子どもに理解させるおもしろい活動です

  • Ferrer Pérez, C. (2019). La literatura infantil como instrumento para educar en valores.
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