相手に共感することから得られる利点とは

共感する感情は、他者を理解し繋がるのに役立つでしょう。今日は、相手に共感することから得られる9つの利点について知りましょう。
相手に共感することから得られる利点とは

最後の更新: 19 4月, 2021

あなたは人に共感できるタイプでしょうか? 人に共感することには、何か利点があると考えたことはありますか? 今日の記事では、相手に共感することから得られる9つの利点について見ていきます。あなたは誰かに共感する心を持つことで、相手の気分が良くなったり、自分自身の気分も上がると思いますか?

今日ここに挙げる「共感することから得られる利点」は、対人関係の質や自尊心、他人を理解する力などに関係しています。読めばきっと、あなたも共感力を身に付けたいと思うでしょう!

「人間が与えられた素晴らしい贈り物は、共感力を持っていることです。人はお互いに不思議と繋がることができる感覚を持っています。」

-メリル・ストリープ-

共感って何?

「共感」を表す英語のempathyは、ギリシャ語で「情熱」を意味するempátheiaから来ています。20世紀の初め、この単語は心理学で取り入れられるようになり、その元々の意味を超えて使われ出しました。今日、「共感」は、エモーショナルインテリジェンス(感情知能)の中でも最も重要なものとして知られています。

共感力は、相手の感情、考え、気持ちなどを理解する能力です。共感力は、相手の立場になって考える力であることだとされています。つまり、自分以外の人を理解し、その人の気持ちを感じることができる力だということです。

共感 利点

共感することから得られる9つの利点

共感は、アクティブリスニングや感情のサポート、理解とも関連しています。心理学の世界では、心理学者が持っているべき基本のスキルの一つだと考えられています。患者を理解し、結果的に患者を助けることに繋げるためにこの力が必要なのです。ですが、それ以外にも、共感することで得られる利点はあるのでしょうか?

受け入れスキルを身につけることができる

心理学者であり、バレンシア州の心理学義務論コミッションの代表であるフェルナンド・カタラン氏は、人に共感できることから得られる一つ目の利点は、受け入れスキルを身に付けることができる点であると述べています。言い換えると、自分以外の人を理解し、受け入れることで、社会的な関係を楽に築くことができるというわけです。

「もし私に共感力がなかったら、間違った方法で人を揺さぶったことでしょう。」

-フェルナンド・カタラン-

説得力が高まる

カタラン氏は、共感的であるべき利点をもう一つ述べています。それは、むしろ“利己的”な利点として分類されるかもしれません。相手を理解していれば、相手を納得させたり、少なくとも納得させようとできるというのです。説得力は、共感の最も利己的な部分ではありますが、欠かすことのできない部分でしょう。

自尊心を刺激する

心理学者のカルメン・ソリヴァレス氏は、共感的であることは、自尊心を刺激すると考えています。ソリヴァレス氏は、「共感を示す人は協調指向にあり、その準拠集団の中で成功しやすく、自尊心を刺激するのだ」という見解を示しています。

他の人との関係が改善する

心理学者で理学療法士であるローラ・カノ医師は、他者との関係の改善が共感力の利点であると述べています。他人を理解すると、その人との信頼関係を築き上げやすくなるでしょう。私たちは、一緒にいて快適だと感じる相手と一緒にいたいと思うからです。

他の人を助けるのに役立つ

他の感情知的ツールと同じく、共感力は問題を抱えて苦しむ人を助けるのに役立つかもしれません。共感することで、積極的に相手の話を聞き、つながり始めるからです。聞いてもらった相手は、気分が改善し、孤独感が減ることでしょう。

「まずは、相手を理解しましょう。そのあとに理解されましょう。」

-ステファン・コーヴェイ-

信頼関係を築くのに役立つ

相手の身になって考えることで、その人の心とうまく繋がることができるかもしれません。そして、より信頼し合える近い関係となるでしょう。ただ一緒にいるだけではなく、相手を理解しようと努力することが大切なのです。

「愛情を得るよりも、与えたいという人がほとんどだ。」

-アリストテレス-

悪い知らせを伝えなくてはいけないときに役立つ

「相手に悪い知らせを伝えなくてはいけない」これはだれもが嫌がる仕事です。実際、この行動は、“MUM効果(沈黙効果)”と呼ばれる現象と結びついています。MUM効果とは、何か良くないことを相手に伝えなくてはいけない時、それを避けようとする傾向のことです。自分が直接伝えるのではなく、別の方法で伝えようとしてしまうかもしれません。あなたが伝えることによって、悪い知らせとあなた自身とを結び付けられたくないという思いや、悪い知らせを伝えたあなたが“悪い人間”だと相手に思われるのを防ぎたいからです。ラッキーなことに、悪い知らせを伝える方法を学ぶことは、共感的になる利点でもあります。共感することで、悪い知らせを少しでも“うまく”伝えることができるでしょう。

もっと相手に寄り添うことができる

共感力を持つことのもう一つの利点は、自分自身の能力を発達させてくれるという点でしょう。共感力とはその人の本質ですが、改善したり発達させたりすることは可能です。共感的になることで、もっと相手に寄り添うことができるでしょう。

人をよく知ることができる

ご覧のように、共感することで他の人と繋がることができるでしょう。相手をもっと知ることができますし、相手は内側の隠れた姿をあなたに見せてくれるかもしれません。さらに言うと、その人を知り、理解することは、あなた自身を人として成長させてくれるのです。

共感 利点

神経科学と共感

ミラーニューロンという言葉を聞いたことがありますか? ミラーニューロンとは、共感を司る神経細胞です。イタリアの神経生物学者であるジャコモ・リッツォラッティは、1996年、マカクザルを使った実験でこれを発見しました。

リッツォラッティ氏は、サルが他のサルに特定の表現や動きを見たとき、これらのニューロンがどのように活性化するかを観察しました。のちに、これらのニューロンは、人間にも同様に発見されます。脳の前頭部皮質の下部にあり、この部分は、私たちにとっての言語センターなのです。

「共感は、あなた自身の中に他者のエコーを見つけることである。」

-モーシン・ハミッド-

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子どもの共感の発達についてお話する前に、共感について説明しましょう。「共感」の概念は、スコットランド啓蒙の「同情」から派生しました。アダム・スミスと、デイビッド・ヒュームは人間の特性に関する論文で、これをコミュニケーションの方法だと表現しています。



  • Hogg, M.A. (2010). Psicología social. Vaughan Graham M. Panamericana. Editorial: Panamericana.
  • Tesser, A., & Rosen, S. (1975). The reluctance to transmit bad news. In L. Berkowitz (Ed.). Advances in experimental social psychology, Vol. 8, pp. 194-232. New York: Academic Press.