アミトリプチリン(エラビル):有効性と使用法

2019年9月19日
アミトリプチリンは、抗うつ薬や鎮痛剤として多くの異なる症状の治療や予防に一般的に使用される薬です。今回はこの薬の全てを学びましょう!

アミトリプチリンは三環系抗うつ薬および鎮痛剤です。

最初に開発されたのは1960年で、エラビルなど他の名前で販売されることもあります。その有効性と安全性から、世界保健機関(WHO)の必須医薬品のリストにも載っています。

他の三環系抗うつ薬とは異なり、アミトリプチリンは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と同様の効果があるため、この種の抗うつ薬として最もよく使用される薬の一つです。

アミトリプチリンの使用目的

アミトリプチリンは、さまざまな症状の治療および予防のために承認および推奨されています。

  • 成人の大うつ病性障害の治療
  • 線維筋痛症および帯状疱疹後神経痛によって引き起こされる痛みなど成人の神経障害性疼痛の治療
  • 成人の慢性的な緊張性頭痛の予防
  • 成人の片頭痛の予防
  • 6歳以上の子供の夜尿症(おねしょ)の治療:これは、他の治療法が機能していない場合にのみ使用されます。
  • 摂食障害や慢性しゃっくりの治療
アミトリプチリン 有効性

ほとんどの精神薬と同様に、医師は低用量の服用から開始することを勧めします。時間が経つにつれて、耐性と臨床反応に基づいて投与量を徐々に増やしていくでしょう。

この薬の服用を停止したい場合は、徐々にやめていく必要があります。

通常、1日4回、経口で摂取します。毎日同じ時間に常に服用するのが最も良い服用方法ですが、特定の症例については常に医師の推奨事項に従ってください。

こちらもご覧ください:抗うつ薬中断症候群/SSRI離脱症候群

作用のメカニズム

三環系抗うつ薬として、神経末端においてノルアドレナリンとセロトニンの再取り込みを阻害するように作用するメカニズムがあります。

アミトリプチリンは、ナトリウム、カリウム、およびNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)のイオンチャネルも阻害します。

神経障害性疼痛に効果があるのはこのためで、他にも片頭痛や慢性緊張性頭痛の予防に役立ちます。

アルファアドレナリン、ムスカリンM1、およびヒスタミンH1受容体に強い効果があるだけでなく鎮静作用も強いため、他の三環系抗うつ薬よりもアセチルコリンの遮断に優れています。

正常に作用し始めるのには2〜4週間かかりますが、鎮静作用はすぐに現れるのが一般的です。

最初の投与から負の副作用を発症する可能性があります。

消化器官は、アミトリプチリンの吸収に非常に優れており、ノルトリプチリンに代謝されます。

ノルトリプチリンは、うつ病の症状にも役立つ可能性があるといわれる活性代謝物質で、ノルアドレナリンの再摂取の抑制にも優れています。

ご存知ですか?:うつ病と不安に対する古代ギリシャの治療法

副作用

この薬には、他の抗うつ薬と同様に潜在的な副作用があります。さらに追加の抗コリン作動性症状があります。

注意すべき主な副作用をご紹介します。

  • 眠気
  • 震え
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 無気力
  • 発話困難
  • 攻撃性
  • 動悸
  • 心拍数の増加
  • 起立性低血圧
  • 過度の発汗
  • 体重の増加
  • 視界のぼやけ
アミトリプチリン 有効性

高用量では、心臓の不整脈と深刻な低血圧が起こるのが一般的ですが、心臓病を発症している患者の場合は、低用量でもこれらの症状を発生する可能性があるため、これらのケースでは医師はこの薬を使用しないことが提案されています。

これには、心ブロック、心調律異常、冠動脈疾患などの障害が含まれます。

またこの薬は、MAOI(モノアミンオキシダーゼ阻害剤)抗うつ薬と一緒に服用することも禁じられています。併用すると、セロトニン症候群の発症につながるリスクがあります。

他の薬剤の多くも、アミトリプチリンの吸収と適切な機能を妨げる可能性があるため、必ず医師に相談してください。

他の薬と同じように、アミトリプチリンの服用には細心の注意を払い、常に医師の指示に従う必要があります。薬への反応や耐性レベルは、患者ごとに個人差があるため、医師が慎重に服用量を決定します。

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