母親になりたい、だけどやっぱり怖いという人へ

子どもを産め、という社会のプレッシャーは昔よりもだいぶマシになりました。とはいえ、子どもを産むか産まないかの選択はいまだに難しいところがあります。母親になることに関しての恐怖は大きいですし、それが決断にかなりの影響を与えかねません。この記事では、自らのニーズや願望をきちんと反映した慎重な決断をするために取るべきステップをいくつかご紹介します。
母親になりたい、だけどやっぱり怖いという人へ

最後の更新: 25 7月, 2019

時代が移り変わるにつれて、母親になることに対する私たちの認識も変わってきています。ある意味では良い方向に変わってきていると言えますが、女性を怖がらせるような迷信を生み出してしまっている側面もあるのです。子どもを欲しいと思っている女性たちでさえ、母になることの複雑さに圧倒されてしまい、産まない決断をする場合もあります。しかし、母親になるかならないかを自分自身で決めることができるようになったのは、良い変化だったと言えるでしょう。これは女性たちにとって大きな勝利です。かなり最近まで、女性たちは子どもを産めという強力な社会的圧力に晒されていたからです。

しかし、問題なのはこれを極端に捉えてしまう女性たちもいるということです。彼女たちは、子どもを産むことはあまりにも複雑なので避けてしまった方が良い、と考えてしまうのです。出産が人生における自然な営みであるとは思えなくなってしまっています。極端な考え方になってしまうのは良くありません。最終的に本当に重要なのは、女性たち一人一人が自らの願望や決断に責任を持たなければならないという点です。

“子どもを産むという決断をする、それは重大なことです。これは、自分の心を永遠に自分の体から取り出して歩ませるということなのです”

エリザベス・ストーン

母親になりたい 怖い

母になる恐怖

母親になることに怯えてしまうのはいたって普通のことです。結局のところ、母親になれば人生が180度変わってしまうのです。また、身体的・精神的な痛みもある程度経験しなければなりません。これが怖くない人などいるでしょうか?

とは言え、この恐怖が別のところから襲ってくることもあります。おそらく皆さんも年上の女性からかなり印象的な話を聞いたことがあるでしょう。かなり最近まで、女性たちは非常に困難な条件下で出産しなければなりませんでした。まだこの経験をする準備が整っていない女性たちが多く、大半のケースで、医師や看護師たちから適切なケアを受けられなかったのです。

まだ自分には準備ができていない、と感じて母親になる選択をしない女性たちもいます。ですが、準備の整っている人など誰もいない、というのが実際のところです。自分たちに降りかかる出来事には準備などできていないのが普通ですよね。成長する用意もできていないし、愛する人と別れる準備も、歳を取る準備などもできている人などいません。

女性が子どもを産まない選択をするもう1つの理由が、生活が困難だからというものです。彼女たちは、不安やうつ状態、あるいはその他の問題を子どもに引き継がせたくないのです。とは言え、これはいささか極端な考え方と言えるでしょう。苦しみや喪失感、過ちなどを完全に避けることなど不可能なはずです。そういった苦境を味ってなお、人生とは美しいものなのです。生きていれば、たくさんの素晴らしい経験が待っています。

母親になる 怖い

母親になる恐怖に打ち負かされないように

恐怖の出どころが何であれ、重要なのはそのせいで自分の夢を果たせないという状態を続かせないことです。もし心から子どもを産みたいと願うなら、恐怖にそれを邪魔させてはいけません。恐れに負けてしまうのではなく、少し時間をとってじっくり考えてみましょう。自分の心と向き合い、置かれた状況を分析し、なぜ怖いと感じるのか考えてみると良いでしょう。

あなたの恐怖はどこからきていますか?その恐れは理にかなったものですか?本当に母親になりたいのか、それとも本当はなりたくないけれど子どもを産めというプレッシャーを感じて怖くなっているだけですか?こういった事柄について考えてみるべきです。また、子どもを産むことにした場合、ご自身の医療補償制度だとどんなケアが受けられるのか、あるいは出産・小児医療にはどんなオプションがあるのかについても調べてみるといいでしょう。

自分の保障制度には何が含まれていて、近場にはどんな病院あるいは医師がいるのか知っておくことはとても重要です。また、ご自身の医療提供者が母親そしてそのパートナー向けの出産準備クラスを開催しているのかチェックすることも大切です。

自分の希望を明白にする

ここまでご紹介した点に加え、自分の置かれた状況について見直してみましょう。子どもを産むにあたり、今が本当に良いタイミングでしょうか?パートナーはサポートしてくれていますか?ご家族はあなたの力になってくれますか?決断を下す前に、こういった事柄について考慮することが非常に重要です。しかし、もちろん最終的な決断はあなた次第です。他人の機嫌取りのために母親になったりあるいはならない選択をしても、ご自身は幸せになれません。

また、自らの財政状況についても厳しく確認しておきましょう。子どもを育てるのに何千万円もかかるというわけではありませんが、安定した生活を与えてやることは必須です。さらに、子どものために割いてやれる時間が十分にあるかどうかも重要です。

これらのステップを確認し、自分の状況を見直すことができたら、おそらく自分が何を望みを決定することは容易になるはずです。母親になりたいのであれば、できる限りベストな状態でそれが実現できるよう努力しましょう。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Chand, S. P., & Marwaha, R. (2022). Anxiety. StatPearls. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK470361/
  • Conversano, C., Rotondo, A., Lensi, E., Della Vista, O., Arpone, F., & Reda, M. A. (2010). Optimism and its impact on mental and physical well-being. Clinical practice and epidemiology in mental health: CP & EMH6, 25.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。