恥ずかしさの様々なタイプと私たちが受ける影響

2020年1月29日
恥ずかしさにはいくつか種類があることをご存知でしたか?この記事を読み進めてその正体を詳しく見ていきましょう。

恥ずかしさにはいくつかのタイプがあります。もたらされる生理学的結果はほとんど同じですが、認知的プロセスや生み出される影響といった点で違いが見られる傾向にあります。私たちがなぜ頻繁に恥ずかしさを感じるのかについて説明していきますので、ぜひこの記事を読み進めてみてください!

高い評価を得ているアメリカの心理学者ジョゼフ・ブルゴは最近、自身が基礎的なものと考える恥ずかしさを四つのタイプに分類しました。彼が言うには、近年、人々は何が自分を恥ずかしくさせるのかや、何に恥ずかしさを感じるかについて以前よりよく話せるようになっているそうです。同時に彼は、これらのタイプそれぞれが我々にどういった影響を与えると考えられるかについても説明しています。

2018年に出した自著で、ブルゴはこの現象について知るに当たり私たちが用いることのできる四つの側面を紹介しました。しかし、違いについて見ていく前に、これらが共通して持っている特徴について示してみましょう:

  • 顔や首、胸が赤くなる。
  • その状況から逃げたり回避したくなる
  • その場から消えたくなったり、場所を変えたくなる。
  • 相手の人物の目を見られなくなる。
  • 一時的な精神面の混乱。

しかし、この心身状態について研究した専門家たちの見解は、ほとんどの人が恥ずかしさに対して持っている概念とは異なっているようなのです。

恥ずかしさ タイプ 影響

恥ずかしさは常にネガティブなものなのか?

多くの人が恥ずかしさに対してネガティブな意見を持っています。しかし、これを研究している人々は、恥ずかしさを、穏やかでそれほど抜本的でない結果を伴う、もっと多様な性質を持つ現象として捉えています。

いずれにせよ、恥ずかしさは私たちの生活の中で避けては通れない、比較的一般的な側面と言えるでしょう。人々が思うほど有害あるいはネガティブな訳ではないかもしれません。ブルゴは、著書の中でいくつか興味深い提案をしています。彼は35年以上にわたる臨床観察に基づいて、恥ずかしさと自尊心との間に存在する関係性について指摘したのです。

このように、彼は恥ずかしさを感じている時の様々な状態に触れることで獲得できるポジティブな教訓は、実はこれが引き起こす抑圧的でネガティブな影響を上回ることがある、と考えています。彼が私たちに発しているメッセージは楽観的かつ、謎を解き明かしてくれるようなものとなっています。

私たちが、自らの恥ずかしさが持つ全ての異なる側面について聞いたり考えたりしようとすることはあまり多くありません。恥ずかしい思いをすると不愉快さを感じるため、私たちには恥ずかしさを隠してしまう傾向があります。恥ずかしさはあらゆる形で現れる可能性があります:

恥ずかしさの種類とそれらによる影響

最近この話題について触れやすくなっている理由の一つが、人々が何が自分を恥ずかしい思いにさせるのかについて話すことにあまり恐れを感じなくなっていることです。全体的に、人々は以前よりもこれについてだいぶ話しやすくなっているようです。

恥ずかしさは、無数のパーソナリティ特性や心理的防衛機制に影響を与えます。

今日の社会では、真の自分たちのイメージを見せることが奨励されています。自分の特性や心との調和を保って生きることを勧めるような助言がよく聞かれます。だからこそ、人々はもっと自分自身の内側を見て、自分に恥ずかしい思いをさせるものを共有する心構えがより一層できるようになったのです。最近かなり広まってきたポジティブ心理学では、自らのあまり望ましくない特性であっても楽観的に受け入れることを奨励しています。

ブルゴに言わせると、恥ずかしさへの対処は、どんな形のものであれ日々の仕事のようなものです。これは心理的プロセスの一つであり、その他多数のプロセスとともに人々が日々こなす雑事の中で姿を現します。そのため、これと向き合うことは自然で許容可能な現象なのです。

それでは前述したブルゴの恥ずかしさの四つ分類について見ていきましょう。

1. 片思い

おそらくみなさんにも、誰かを好きになり、その思いが報われなかったり愛した相手から拒絶されてしまった経験があるでしょう。見捨てられたかのように感じられたかもしれません。こういった状況の多くで、恥ずかしさは屈辱へと変わっていきます。

子どもたちもこのタイプの恥ずかしさを人生の早い段階で経験し始める可能性があることがわかっています。赤ちゃんが母親から必要な愛情を受け取れなかった場合、何度か親の注意を引こうと試みた後、恥ずかしさと非常によく似た感情を経験します。それは、”一方通行の愛”として知られるものです。

心理療法の中で、専門家たちはこのような形で育てられた – 子どもとの関係性の中で十分な共感心を示してこなかった母親に育てられた – 人々が、この”一方通行の愛”の結果もたらされる、明らかな傷を抱えているのを観察してきました。そしてこれにより、その人物の正常な発達にネガティブな制約が与えられてしまうのです。

“世間の人々が非道徳的だと呼ぶ本は、世界に自身の恥をさらけ出しているような本である”

オスカー・ワイルド

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2. 望まぬ露出

こちらははそれほど頻繁に起こる窮地ではありません。これは、人が他人を公衆の面前でけなしたり、例えば誰かが部屋に入ってきたとき自分が裸だったりしたときに起こります。

通常、このタイプの恥ずかしさはその頻度の多さと比較的深刻ではないため、一時的に終わり、個人の心理的幸福度にはそれほど関わりはしません。とは言え、体質や経験した感情の強さによっては、その人物に悪影響を与えたり、トラウマのようなものを引き起こす場合もあります。

3. 期待が裏切られること、あるいは失望

ここでは、何か目標を達成しようとして、失敗に終わってしまった後に感じるタイプの恥ずかしさについて見ていきます。自分自身の中で作り出した期待や、他人から押し付けられた期待のせいで恥ずかしさを感じてしまうのです。

その深刻度や影響の少なさについては、一つ前のタイプと似ています。以下が、このタイプの恥ずかしさを生み出す可能性のある日常的なものの具体例です:

  • 仕事で期待された成果を上げ続けることができない。
  • 友人関係の崩壊。
  • 恋愛での失敗。

4. 仲間はずれにされること

社会で生きる生き物として、集団に馴染んだりそこに属しているという感覚を欲するのはごく自然なことです。この原理は、仕事においても恋愛においても友人関係においても、人生のほぼ全ての場面で適用されます。しかし、ときにはこういった所属意識が脅かされることがあるのです。

こういったケースでは、高い自尊心や根拠のない自信がこのタイプの恥ずかしさによるネガティブな影響に対する防御として働きます。以下のような態度が理想的です:“友人が今日のバーベキューに私を誘ってくれなかったのは、私がどれほどたくさん働いているか知っていて、誘うには忙しすぎると思い、迷惑をかけないようにしたかったためであって、私に参加して欲しくなかったからではない”。

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結論

恥ずかしさは、人を疲れさせ、腹立たしい気持ちにさせる可能性があります。その度合いが大きいと、時には情緒バランスやパーソナリティの発達を決定づけるような要因になり得ることがあります。実際、ナルシシズムや自傷傾向など、ネガティブなパーソナリティ特性は恥ずかしさと向き合うための能力の低さに結びついていることが典型的です。

子どもに「ノー」と答えると、その子の自然な探究心を阻害してしまうことが多いために、ごく軽度の恥ずかしさを生み出してしまう可能性があります。しかし、このタイプの恥ずかしさであれば通常あまり持続せず、長期的な影響も見られません。

“友人を信頼しないことは、彼らから騙されるよりも恥ずかしいことだ”

フランソワ・ド・ラ・ロフシュコー

従って、幼少期に虐待や育児放棄、トラウマなどに苦しんだことのある人物ではない限り、積み重ねられてきた少量の恥ずかしさであればそれが死ぬまでネガティブな影響を与えるということはありません。そのため、場合によっては子どもの要望を拒否しても問題ないということを全ての親たちは知っておくべきでしょう。

しかし、恥ずかしさや恥などに深刻な影響を受けている人々も存在します。そしてもし彼らが心理学的サポートを受けると決めたなら – 我々はこれを強く勧めます – 、その場合にはセラピストはまず彼らからの信頼を得てから患者の過去について注意深く探り、個人的な防衛機制について調べていかねばなりません。

信頼という絆を築くには時間と労力を要します。これは、恥ずかしさや恥、屈辱といった深い感情を抱いている人々に当てはまるケースです。彼らにとって、他人から評価されたり判断されたりすることは非常に心を乱す原因となり得ます。彼らはセラピストからさえ評価されるのを恐れているのです。

今回の、恥ずかしさの様々なタイプについての記事をお楽しみいただけていれば幸いです!

  • Burgo, J. (2018). Shame : Free yourself, find joy and build true self-esteem. Londres: Watkins Media.
  • Gilbert, P. (2002). Body Shame: Conceptualisation, research and treatment. Sussex: Brunner-Routledge.
  • Hutchinson, P. (2008). Shame and philosophy. Londres: Palgrave MacMillan.
  • Marina, A. (2017). Vergüenza, orgullo y humillación: contrapuntos emocionales en la experiencia de la migración laboral femenina. Estudios Sociológicos35(103), 65-89.