頻繁な怒りの裏にある傲慢
頻繁な怒りの裏には傲慢が隠れていることがあります。傲慢な人は、いつも正しくなければならず、反対されたり、訂正されることを嫌い、常に自分で自分の不満に苦しんでいます。自己愛の強い人の裏にはプライドあり、とても疲れやすいタイプの性格です。
傲慢な人にとって、「自分の間違い」を見ることは簡単ではありません。それはきっと、鏡に自分の鼻が近すぎて、映った自分の姿が見えていないためです。このようなタイプの人がいる環境に私達は慣れ、気付かないうちに、傲慢さや自己愛の強いのが普通だと思うようになっています。政治家やビジネス、新しい世代にも見られます。
傲慢な人は、何歳であっても「すべて分かっている」、そして、誰からも教えられなくてよいのは「すでに彼らの履歴書にある」ためです。また、彼らは人のニーズを後回しにし、6歳の子どものような未熟な感情の持ち主です。
周りにこのような人がいれば、頻繁な怒りにも慣れているでしょう。皮膚は厚く、プライドは膨れています。小さなことにも怒りを覚え、コントロールが効かなくなります。相手としばらく口を利かなくなることはよくあることです。誰かがつまらない小さなことで怒らせても、恨みを持ち続けることがあります。
頻繁な怒りと傲慢の仮面の裏にあるもの
傲慢は仮面です。ハリネズミのような格好で、針が防衛の壁になり、恐怖や欠点、弱さを隠しています。例えば、もっと我慢強く、ゆっくり物事を行うように言われたとすると、すぐに針を出し、自分を守ります(自分の良い行いに疑問を持たれたと感じます)。そのコメントが、その人のことを思って言われたものだとしても関係なく、侮辱されたと感じます。
このような性格の人は、自尊心が低いようです。劣等感が攻撃の元になります。怒り、悪、不満を積もらせます。どんな状況、状態にあっても、自分が誰よりも優れていなければならないという思いが「力の誤解」になっています。誰からも信用されず、人に反対し、どんなに些細なことも、侮辱だと感じます。
このような性格の人にとって、プライドは複雑なものです。興味深いことに、針でいっぱいのこの衣装は、子どもの頃、不安を隠すために作られたものなのです。後に、問題や失望への対応法となります。傲慢な性格の人は、その傲慢や攻撃性を利用し、自分の領域を示したいのです。
ただ、実際は、彼らは自分と人との間に距離を作ってしまっています。浅い関係の悪循環にはまっているのです。
頻繁に怒りを感じる人に出会ったときにすべきこと
頻繁な怒りの裏には、感情コントロール、自尊心、精神バランスの問題があります。ライオンのたてがみを持つ慢性的な怒りが常に吠えていては、誰も生き残れません。あなたの周りに、そんな状況にある人がいるとすれば、一つ言えることがあります。問題は、あなたではなく、あなたが不快感の原因になっているわけでもありません。現実にある問題は、彼らのものです。
「誰でも怒ることがある―それは、簡単だ。適した人に、適した度合いで、適した時間に、適した目的で、適した方法で怒る―これは、誰もができることでなく、簡単でもない」
-アリストテレス-
怒りがその人そのものになってしまったら、その周りでは何も改善しません。全てをコントロールし、全ていいとこ取りをしようという傲慢さや強い自己愛を持つ人がいれば、面と向かってエネルギーを無駄にするのではなく、距離を置きましょう。
プライドは、口論ではなく、本人が鏡を見ることによってのみ、修正されます。ライオンの口とハリネズミの衣装を捨てなければなりません。その下には、弱さや空のくぼみ、不安の迷路があり、恐かった幼少期もそこにあり、嫌な物に怒りで対応し続けているのです。
認めたくないかもしれませんが、多くの大人が日々、頻繁な怒りを覚えています。子どもには、時間をかけ、心を込めて、愛情を注ぎましょう。不満に耐え、愛する方法を教える必要があります。
状況を変えよう―子どもを教育しましょう。