イニシアチブを取って夢を実現させる方法
イニシアチブの取り方を心得ている人とは、例えば思い切って好きな人をデートに誘えるような人を指します。また、既存の枠組みを壊して自分だけの新たなスタイルを作れるような人もそうです。さらに、率直な人や、熱意や直観とクリエイティビティ、そして物事を予測してあらゆる困難から脱出する、意欲に溢れた社交スキルを活性化させられる人もこれに当てはまるでしょう。
このような生活を送りたくない人などいるでしょうか?実際のところ、誰かに「君にはイニシアチブが欠けている」などと言われたことがない人は存在するのでしょうか?このように、イニシアチブという言葉は気づかぬうちに憧れの対象のように、言い換えれば、自分のパーソナリティや行動に取り入れて望みを叶えるための糧にしたいもののようになってしまっています。
美点として、あるいは社交能力としてなど、イニシアチブの定義のされ方は多様です。しかし常に明白な点が一つあります。それは、一部の人にはイニシアチブがあり、他の人にはないということです。この性質が欠けてしまう理由は大抵の場合、個人的な不安感や恐怖心の中に潜んでいます。多くの人々が失敗することや晒し者にされることを恐れていて、他人に完璧でない自分を知られてしまうことを怖がっているのです。
しかしはっきり言って、今いる場所に留まり続けることと失敗することとの間には何の違いもありません。何事も起こらず、社会的にも情緒的にも職業の面でも前進することができない場所にそのまま居続けることになるのですから。したがって、もし本当に自分の現実をより良いものにしたいのなら、そして頭の中あるいは心の中で思い描いていることを実現したいのなら、そのための一歩を踏み出さねばなりません。言い換えると、イニシアチブを取らなければならないということです。
イニシアチブを取って望みを叶えるためには?
おそらくあなたも、今まで生きてきた中であの感覚を経験したことがあるでしょう。何かをしたいと願いながらもそのやり方がわからないあるいは単にその勇気がない、という感覚です。やりたいこととは例えば上司に昇進を打診すること、特別な相手をデートに誘うこと、生活を一変させて新たなプロジェクトをスタートさせること、などが考えられるでしょう。しかし、イニシアチブを取るためには勇気以上のものが必要になるのです。
その中でも特に、自分で自分の思うままにできる裁量権と行動のためのプランが求められます。なぜなら、イニシアチブのある人々はみなさんが考えている以上に即興で動くということが少ないからです。計画を立ててから行動を起こします。そのためには認知プロセスや感情プロセス、そして行動プロセスが良好に調和していなければならないことは間違いありません。この記事を読み進め、イニシアチブを取る上で役立つストラテジーをいくつか学んでいきましょう。
“人はいつも、時間が物事を変化させるのだなどと言うが、実際には自分自身であらゆることを変えていかねばならないのだ”
-アンディ・ウォーホル-
感情を目標に向けて調和させよう
感情の中には人を混乱に陥れるようなものがいくつかありますが、イニシアチブを取るに当たって生じる感情は具体的に二つ存在します。それは恐怖と恥ずかしさです。ほとんどの人が、失敗することや人前に出ることを怖がっているのです。だからこそ、この二つを最大の敵として認識し、無効化して別の方向に向けさせねばなりません。
これは、自分は価値ある人間で、あらゆる挑戦に値するのだという事実を自分自身に思い出させてあげられるような心の声を作り出すことで実現できます。恐怖と恥ずかしさには、人を無能にして潜在能力を奪い、アイデンティティを歪める力があることを覚えておきましょう。一方で、どんな時でもイニシアチブを取りやすくしてくれる特別な感情も存在します。それは、熱意です。
計画し、観察し、今を生きよ
イニシアチブを取るというのは、3、2、1のカウントダウンとともにプールに飛び込むような無鉄砲さを意味するわけではありません。もしそのプールが空っぽで、水が無かったら?見越せたはずの失敗を犯すことにつながってしまいますよね。
- 率先して何かを行うというのはつまり、文脈を考慮に入れて将来を予測し、状況を様々な角度から観察した上で計画を立てることを意味します。
- また、何かを成し遂げたいと思っているならどんなことでも運任せにしてはなりません。ラッキーな出来事が起こることあるかもしれませんが、幸運は努力や取り組み、そして独創性を通じて生み出すことも可能であることを覚えておきましょう。
イニシアチブを取るための手助けをしてくれる味方や指導者に頼ろう
今という瞬間を作り出し、理想の未来を形作っていく各過程では、自分自身がその責任を負わねばなりません。しかしだからと言ってエキスパートの助けや助言をあてにしてはならないというわけではないのです。
あなたの身の回りにも確実に、目標達成までの道のりを歩きやすいものに変えてくれるような誰かがいるはずです。
また、似たような境遇を経験したことのある人を知っていれば、その人から助言を得ることもできるでしょう。心をオープンな状態に保ち、様々な意見に耳を傾けて自分とは別の観点も考慮に入れ、考え得る全てのデータを組み合わせて決断を下すようにしてください。
日々の小さな戦いに勝ち続けることが、最終的な大勝利に繋がる
イニシアチブのある人々は即興で何かを行ったり一度に全てを危険に晒すようなことはしません。つまり、突然好きな人の前に飛び出して行って思いを伝える、などということはしないのです。そうではなく、日常的に相手のそばに居る時間を作ることから始めて、徐々に自分をアピールしていくはずです。
同じことが、どんな文脈にも当てはまります。まずは自分の価値を示さないと、昇進させてもらえるよう上司に頼むことはできませんよね。また、いくつかの道を閉ざして新たな扉を開いてからでないと、人生を抜本的に変えることもできないはずです。どんな文脈においても自分自身を表現し、自らの価値を示しながら、全ての状況に知恵とカリスマ性を徐々に織り込んでいくことがカギとなります。
時には、何歩か後ずさりせねばならないこともあるでしょう。しかしそれはそれで構いません。今まで知らなかったことを学べたという意味なのですから。この経験によりはずみがつき、新たな選択肢を吟味しやすくなって別の観点から物事を見られるようになるはずです。
イニシアチブを取るというのは、本質的に言うと勇敢さだけの問題ではありません。そうではなく、計画の立て方、辛抱強さの保ち方、そして感情をうまくマネージメントするやり方を心得ているかどうかの問題なのです。これにより、勇気や熱意を最大限に貯め込むことができます。イニシアチブを取ることに関しては、衝動的に行動を起こしても無意味です。反対に、じっくりと考え、知性を活用しながら行動することが役立つでしょう。
最後に、自分を鍛えればどんな人でもイニシアチブを取れるようになります。そうすることで、誰もが望んだ人生を手に入れられるのです。