労わり、愛、過ちの償い…それは勇敢さの現れ

21 9月, 2020
人間関係を大切にするためには、愛情を持つだけでは十分とは言えません。行動に繋がらない感情は誰のためにもなりませんし、誰かを豊かにするものでもないのです。そうではなく、私たちには勇敢な行動をし、愛とは労りの気持ちを持って過ちの償いをすることだと理解できる、真摯な心が必要なのです。

何かを手放すこと、前進の仕方を学ぶこと、そして特定の人々あるいは状況から離れることは勇気の要る行為です。しかしながら別の種類の勇気というものもあります。労りの気持ちを持つこと、愛すること、過ちの償いをすること、そして愛する人々に常にそばにいてもらうことのためにも、勇敢さが求められるのです。

これが容易なことではないのは明らかでしょう。心に関する事柄はその場しのぎで済ませられないことがしばしばです。そうではなく、熟考を重ねた上での行動により、私たちは最善を尽くすことができます。

英語の古いことわざに、「口が滑るよりも足が滑った方がましだ」という意味のものがあります。結局のところ、私たちはまさにこのようにして失言をしてしまったが故に、あるいはプライドが邪魔をしたり言い訳できないほど無頓着なせいで言うべき言葉を口に出さなかったが故に、愛する人々を失う羽目になってしまうということがよくあるのです。

人間関係を大切にする術というのは、幸福と関わりのあるものです。ただ、これを完璧にこなせる人など一人もいません。私たちは、その後の人生でずっと後悔し続けることになるような、カップル間、友人間、あるいは家族間における過ちを犯してしまうことがあります。

愛することとは誰かを大切に思うことであり、大切に思うとはつまりいかに自分が相手の味方かということを態度や意図、感情、そして行動で示す方法をわかっておくことです。これらすべてに、かなりの心の知能指数と共感力が求められることは疑う余地もありません。

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勇敢さの形態:感情を持つだけでは不十分、どう感じているかを相手に見せなくてはならない

イソップは童話の中で、安全な距離を保っている限り誰もが勇敢である、と述べました。これはある意味では正しいと言えるでしょう。しかし、距離がある状態では関係性の真髄に触れることはできません。お互いに心の壁で守られた友人関係からは真の信頼関係や友情が育まれなくなります。愛とは、恐怖や不安を乗り越えて自分のすべてを相手のために勇敢に捧げるための力を与えてくれる存在です。

ここで一つ確実に言えるのは、私たちが求めているのはヒーローではないということです。愛情という点に関しては、人は自分を救ってくれるような相手を欲しがっている、あるいは必要としている訳ではありません。それでも私たちは、相手が自分への愛や敬意を見せるためにリスクを犯してくれたり決断力と勇気を振り絞ってくれることを願ってはいます。自分は愛されている、価値がある、と感じられる日常的な避難場所が愛情の正体なのだ、と理解している人々にこそ、そばにいて欲しいと願うはずです。

たくさんの形のある勇敢さ中でも、一番価値があるものとは

勇敢さにはたくさんの形があります。例えば、恐怖心を克服してコンフォートゾーンを抜け出し、自らの価値を見せつけることに成功する人々がいます。この世界において自分の居場所を見つけることができたのです。また、勇気を持つことで自身のウェルビーイングに悪影響を与えるような状況から脱出し、自分の人生やアイデンティティを再び取り戻すことができたという人もいるでしょう。

また、勇敢な人々の職種が種々多様なことも不思議なことではありません。他人を救うために自らの命を捧げることが求められる仕事に就く人々がその一例です。勇敢さにはたくさんのタイプがあるとはいえ、そのすべてに共通していることがあります。真の勇敢さとは愛や感謝の気持ちに由来しているのです。名声や認知を得たい、あるいはその他の外部からの力に頼りたいという利己主義的な思いからは勇気は生まれません。

したがって、他者を助けるためならば障壁などをもろともしないような人々全員が、勇気を持っているということになります。また、勇敢な人々は自分の価値観に基づいて行動しており、自らのウェルビーイングを改善するためなら現状を変えようとすることを厭いません。なぜなら、自己愛に関してもただ愛するだけでなく、自らを労り、犯した過ちの償いをすることが求められるからです。

私たちが自分自身との間に有している関係性を大切にし、心の内側にあるその絆をケアすることが、近しい人々に対して最善の自分を見せるための唯一の方法なのです。

労わり、愛、過ちの償い…それは勇敢さの現れ

自分にとって重要な関係性においてその場に「いる」術

他者への影響力を持つということに関しては、ある強力な手段が存在します。私たちが常に心に留めておかねばならないのは、人間関係において重要なのはその場に「いる」ことだという事実です。

「あなたには私がついているよ」と伝えてくれる人物ほど心に深く刻み込まれる人などほとんどいません。そういった相手といると時が止まったように感じられ、その瞬間に起こっていること以上に意味のあるものなどないように思えます。

共に時を過ごしている瞬間ほど貴重なものはありません。だからこそ、持てる全ての感覚を駆使してそれを感じられるように努力することが大切なのです。相手の人物を目の前にして自らの感情を伝えることこそ、人間関係において最も重要なことです。その場にいること、労りの気持ちを持つこと、そして意思疎通をすることを通じてその瞬間を有意義なものにしなければなりません。

愛するものや人への感謝の仕方を知る

私たちが自分の有しているものに感謝できるようになれば、この世界は今よりずっと穏やかな場所になるでしょう。それが実現すれば心に空いていた穴がウェルビーイングや感謝の気持ち、愛情などで埋められるので、今持っているもの以上のものを切望することはなくなります。

自分の人生は完璧であり、幸せとは平凡なものでありながらも驚くほど超越的な行為なのだと気づくことができた瞬間から、全てが腑に落ち始めるはずです。

愛すること、労わること、過ちの償いをすること。これらこそ、人間関係を育むために真に必要なステップであり、強い心の絆を持つ人々が実践している勇敢さの現れなのです。

愛する人を労わること、全ての瞬間や口にする全ての言葉、決断を大切にすること、そしてミスをしたら恐れずにその償いをすることが、私たちを幸せに続く道のりに導いてくれるでしょう。