自己調整学習とは?なぜ重要なのか?

· 2019年4月20日
教師調整型学習における変化により、自己学習の重要性がどの年齢の学生にとっても増しています。この記事を読んでその全てを知りましょう!

自己調整学習は、学習体験の中で人が感情や認知、行動、環境を規制する方法と密接に関連しています。更に、学習過程において自分の心をコントロールできることが大切だと知られています。その方法を早くに学べば学ぶほど、あなたの教育はより成功し、満たされたものになるでしょう。

自己調整スキルはたくさんあります。時間管理スキル、最善の問題解決方法を選択する能力、フラストレーションなどの感情を能動的にコントロールする能力などがその中に含まれます

「学習とは、自身との関係、そして考えうる最高の結果を達成するのに必要な努力、自制心、批判的自己評価を引き出す能力との関係である。」

―リンダ・B・ニルソン―

自己調整学習の定義

バリー・ジマーマンは、自己調整学習の分野において最も重要な研究者の一人です。彼は、自己調整は精神スキルや学業スキルではないことを主張しています。むしろ、自己調整は生徒が自身の精神スキルを学業スキルへと変換することができる自己主体性の過程だと言います。

ホワイトボードの向かう男性

ジマーマンによると、自己調整学習には、ある能力に関する詳細な知識を得られるだけでなく、自己意識、自己動機、そして学んだことを適切に応用できる形で行動する能力などの他のスキルを得ることも含まれると言います。

学生として経験の浅い人は自分を他人と比べ、他者からフィードバックを得ることで自分を評価します。また、失敗を頻繁に自分ではコントロールできない欠陥のせいにしたりします。その一方で、自分の学習をコントロールする方法を知っている経験豊富な学生は、自分が失敗した時に失敗したことを受け入れます。その失敗を責めるのではなく、自分の弱点をどのようにすれば修正できるかに焦点を当てます

別の角度から見ると、自己調整というのは、その能力がある学生とそうでない学生がいるもの、というわけではありません。ジマーマンによると、自己調整はそれぞれの学習タスクに特定の過程を選んで適用することから成り立っています。これらは、性格的特徴を基に選ばなければいけません。自己調整について語るのであれば、学習という範疇、あるいは決まった学習タイプの範疇でするのが最善なのはそのためです。

自己調整学習には、目標を確立し、それからその目標に達するのに正しい戦略を選ぶことが含まれます。戦略を選んだら、自分の進捗を監視し、目標に見合っていない場合は自分のテクニックを再構築しなければいけません。また、自分が使える時間を効率的に使い、選んだ手段を評価し、自分の選んだ手段を将来の学習に適用していかなければいけません。もちろん、将来の学習には新しく学んだことを常に応用していくべきでしょう。

自己調整学習スキル

自己調整学習スキルは、学習に欠かせないツールです。しかし、教育者がそうしたスキルを表立って教えることは稀です。これは、生徒の多くが勉強中に自立心や動機、継続力、また、健全な気持ちといったポジティブな気持ちに欠けているためです。教育者がこうしたスキルを生徒に効果的に伝達するためには、生徒が最も重要な自己調整のメカニズムをよく知ることが大切になります。

学生は、自分の学習を調整する時、計画、実行、反省の3つの主要段階を経ます。こうした段階は必ずしもこの順番で起こるとは限りません。学生は、学習タスクに取り組む中で多くのサイクルを通過したりします。

読書する男性

  • 計画の段階では、学生は自分の目標と基準を確立します。また、特定のタスクやセッション、コースの期間中にそうした目標などを満たすことができるべきです。この段階には、学生の学習環境に対する見方が含まれます。
  • 実行段階では、学生は自分の学習に一生懸命取り組みます。この時点では、学生は自分の学習を監視しています。自分の進捗を計画段階で確立した基準と比較したりします。
  • 反省段階では、自分の学習について考え、評価します。これには、もらったフィードバックを基に振り返ってみたり、将来の学習に使えるアイデアや概念を精神的に蓄積したりすることが含まれます。

教育者と自己調整学習

自己調整学習の重要性を考えると、教師がこうしたスキルを表立って教えることが欠かせません。また、学生が学習過程でこうしたスキルを適用できるように手助けする方法を提供する必要があります。こうした教授過程には部分的に以下のようなことを含むべきです。

  • 自己調整学習スキルの有用性と重要性を説明する。
  • 自己調整学習戦略を明確に教える。
  • こうした自己調整学習スキルをいつ、どのように使うことができるのか学生が認識できるように手助けする。

教師の自己調整学習に対する信条や行動に焦点を当てたC・ディグナス=ヴァン=ユージクとG・ヴァン・デル・ワルフによる2012年の研究では、教師がこうしたスキルを生徒に継承することが良いことだと信じていることが分かっています。この研究結果が強調していることは、自己調整学習を効果的に推進するためには、教師訓練で教師がこうしたスキルや知識を身に付けることだとしています

私達は、教育者が自己調整学習スキルを学生に教えられるような方法を発達させるべきですこれには、教室で使用できるツールや資料、策などが含まれるでしょう。

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