鑑別疫学:精神と死の関係

2019年10月2日
鑑別疫学とは、医療制度やシステムをを使用する人々に影響を与える要因と、現在の治療法に従うべきかどうかを研究する新しい分野です。その中でも、5つの性格特性と知能G因子の二つが明らかになっています。

鑑別疫学の分野の主な目標は、知能(またはG因子)、性格特性、および死亡率の間の関連性を確立することです。

2017年にエジンバラ大学で実施された研究で、研究者たちは、子供の頃に高い知能を持つ兆候を示した人々と、その人の最終的な死との関連を発見しました。

11歳の時点で知能が高いほど、80歳以上まで生きる可能性が高いと結論付けました。

言い換えれば、G因子と健康的な習慣の実践、推奨される薬の服用、治療法の順守、運動、バランスの取れた食事の間に関連があるようです。

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鑑別疫学

これは、推論、計画、問題の解決、抽象的思考、または複雑なアイデアの把握を可能にすることに加えて、私たちの知能が平均寿命の良い予測因子になる可能性があることを意味します。

研究者によると、G因子が85未満の場合はリスク要因になると考えられています。。

G因子は病気の治療だけではなく、予期せぬ事故への予測と防止にも役立ちます。

IQが85歳未満の人は、IQが115を超える人よりも、自動車事故で3倍も死亡する可能性が高いことを示す研究もあります。

ただし、結論へと結びつけるのが難しい理由は、すべての人が同じ医療を受けるわけではない上、現存の医療制度ではG因子を考慮していないからです。もし考慮していれば、IQの低い人々をより治療できるようになるかもしれません。

医療を改善するための鍵は、より多くのサービスを提供することだけではありません。はじめは理解しがたいように思えるかもしれませんが、その本当の答えは特定のG因子や性格を持つ人に適切なケアを提供することではないでしょうか?

鑑別疫学

死亡率と性格

死亡率に影響を与えるのは、G因子だけではないようです。またこの研究を行なっているのは、鑑別疫学だけではありません。

ゴールドバーグが示した5つの特徴である、新しい経験への開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向は、医療の観点からも重要な役割を果たす可能性があります。

人格の特性においては、さまざまな人格特性が特定の病気などの原因となる可能性を研究しています。

誠実さはアルコール、大麻、タバコの使用に関係し、神経症傾向はうつ病、不安、恐怖症に関連します。

また真心を持っている人は、強迫性障害(OCD)、不安感や悩み、そして統合失調症などと関係があるでしょう。

同じようにこれらの人格特性は、一般的な健康状態とも密接な関係があるかもしれません。

人格の統合モデルから考えると、いくつかの要因が他の要因よりも重要であることがわかります。

他の特性によって定義される気性を規制する良心や自己制御においてそれが言えます。例えば同意は不合理な信念、攻撃性、衝動性に関連しています。

ですので、医師が治療計画を決定する際には、個人の良心のレベルを考慮に入れることが大切です。もちろん同じ基本プロセスの中でその他の特性にも目を配る必要が出てくるでしょう。

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心理的プロファイルを伴う表現型模写

表現型模写の重要性は、G因子を医療に適用させることの意味を考えるとより明白になります。

研究者がこの分野の研究を続けると、人の遺伝子と環境との相互作用に基づいたプロファイルを作成できる可能性が広がります。

それは人の知能と人格特性が、その人の生き方にどう影響するかをよりよく理解するのに役立ち、そこから心理学的プロファイルを作成して、手術、特定の種類の薬、または検診を必要とする日などを計画する理想的な方法が見つかるかもしれません。

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実践できること

個々の遺伝子学と鑑別疫学に関する十分な研究は確かにありませんが、検診、手術、医療の分野である程度活用することは可能です。これは、さまざまなIQを持つ人々を平準化するために必要な最初の段階になるでしょう。

G因子に関連する他のいくつかは、容易に実施することができます。

  • 特定の読解レベルを期待しない
  • 患者が何をする必要があるのか​​を正確に伝える(伝えない)
  • 処方箋の内容を理解しやすくする
  • 簡単な語彙を使用する
  • 冗長な情報を省略するなどです。

人格特性に関しては、それぞれの患者の特性に基づいて医療を個人向けにカスタム化するパーソナライズを行う必要があります。

人格特性に合う適切な薬を投与するなど、幅広い方法で実施できるでしょう。

  • 社会生活に影響を与える可能性のある外向性の高い薬物を投与するべきではない性格の人がいます。
  • 良心的な性格の人は、副作用に対処できるため、集中力に影響する薬を与えることができます。
  • 協調性の低い人との治療の関係をしっかりと考慮に入れることもできます。

これらのすべては、患者が医療制度を最大限に活用できるだけでなく、医療制度がより効果的かつ迅速に機能し、患者が治療に集中できる可能性が高くなります。

患者の知能と人格特性などを理解することは、医師が不健康な行動を予防する計画を立てるのにも役立ちます。

そして患者に対して、最善の方法で情報を伝えるための方法を見つけることも可能になります。

  • Colom, R. y Flores, C. (2001). Inteligencia y Memoria de Trabajo: La relación entre factor G, Complejidad Cognitiva y Capacidad de Procesamiento. Psicologia: Teoria e Pesquisa, 17(1), 037-047.
  • Colom, R. (2017). Epidemiología cognitiva: un estudio poblacional prospectivo. España. Recuperado de: https://robertocolom.wordpress.com/2017/12/15/epidemiologia-cognitiva-un-estudio-poblacional-prospectivo/