感情の伝染:感情を他人にうつすとき

· 2018年11月2日

話しかけている人に笑いかけて、相手も笑い返してくれたことはありますか?自分の仲のいい人が悲しくて、問題をあなたと共有してくれている時、あなたに起こることに気づいたことはありますか?自分の応援しているチームが点を決めたら、スポーツファンはどう反応しますか?感情の伝染という現象でこれはすべて説明できます。少し詳しく見てみましょう。

他人とコミュニケーションを取るとき、感情の伝染メカニズムが始まります。それが恋人か、友達か、同僚かは関係ありません。あなたがコミュニケーションをとる方法に人間関係は影響を受けるのです。

ダニエル・ゴールマンが言ったように、誰もが毎日コミュニケーションをとる相手の感情に良くも悪くも影響を与えているのはそのためです。しかし、これらの機能はどのように働いているのでしょうか?

 

感情は伝染する

バスの運転手やパートナーが朝あなたにあいさつする仕方で、無視されたように感じたり、逆に大事にされているように感じられます。感情は見えないかもしれませんが、ウィルスのように伝染するものです。人間関係の奥底ではたくさんのことが起こっています。

感情の伝染は、目に見えないわかりづらいプロセスです。常に起こっていて、周りの人にも影響を及ぼす感情的なシグナルです。

慰め

感情の表現は、種としての生き残りに関わる原始的で無意識のプロセスです。そのメカニズムは、表情を真似ながら人がお互いに同期する感情のダンスです。笑顔、怒った顔、涙などです。他人が感情を表わした瞬間、同じような感情のサインが現れます。

人間は遺伝的に感情が伝染するようにプログラムされていますが、他の人より感情の表現がうまかったり、他人の感情を受けやすい人もいます。そういう人はとても敏感で、周りの感情すべてを吸収する感情的なスポンジのようです。もしかしたら、ハイリー・センシティブ・パーソン かもしれません。

 

しかし、これの逆も存在します。サイコパスのように感情を感じることができない人です。それでは、感情的な伝染の裏にあるメカニズムは何でしょうか?

感情の伝染におけるミラーニューロンの役割

脳にはゴールマンが「ニューロンのWifi」と呼んでいる他の脳とつながるニューロンがあります。これによって、他の人間に起こることを見るとそれが自分の中に反映されます。だから、ミラーニューロンと呼ばれているんです。映画を見ているときに感情的になるのはこのニューロンのお陰です。誰かがけがをしたときにショックを受けるのもこのニューロンの機能のためです。

ミラーニューロンが活発な時、あなたが目にしている相手の同じ脳の回路が活発になります。そのため、自然に自分が感じている感情でなくても、他人の感情を自分のものとして感じてしまうことがあります。ミラーニューロンや島皮質などの脳の他の部分に、感情の伝染と呼ばれる現象を説明してくれる機能があります。

どんな人がグループ全体の感情的なトーンを決める可能性が高いんでしょうか?様々な研究によれば、対等なレベルの人のグループであれば、誰かが特に感情的に表出しているということはありません。しかし、力の違いが存在する仕事や学校という状況では、最も権力のある人がみんなの感情的な状況を定めます。

友達
共感vs感情の伝染

感情的な伝染と聞くと、共感と結び付けて考えてしまう人が多いようです。共通点もあり、通じるところもありますが、全く同じものではありません。

共感することは、他人の立場に立って、相手の世界観や感情を考えることです。誰もが使い方を知っているような技術ではありません。でももしみんなが使えたら、もちろん役に立ちます。

しかし、相手の立場に立って考えることは、自分自身の感情から自分を引き離すことでもあります。これは、相手の人がそこにいることを意識して、理解しようとすることです。

感情的な伝染は、他の人の感情を自分の感情のように感じるということです。自分の感情そのもののように、それを感じずにはいられないのです。

共感は水の中に入って行くようで、感情の伝染はコップのグラスを飲み干すようなイメージです。共感の場合は、液体を感じるために経験して理解します。感情の伝染は、それを行うことで自分の一部になってしまいます。

同時に2つが起こることがないということではありません。共感したいとき、ちょっとした感情の伝染があることもあります。ただし、感情のハイジャックが起こっていない場合の話です。

感情の伝染は悪いことではありません。自分の自由を奪いますが、ポジティブな伝染であればむしろ歓迎ですよね!笑顔の伝染を嫌がる人なんていないはずです。

ここで質問です。どんな感情だったら他人に伝染させたいですか?