子どもの社交スキル:身につけるための支援の仕方

2019年2月25日

適切な社交スキルを子どもに身につけさせることで、人間関係とコミュニケーションをもっとポジティブなものにすることができます。今回は、共感とアサーティブネスが共存する社交・感情の学びの中心を見ていきます。

簡単な質問をしてみましょう。「子どもたちはどうやって学ぶのか。」子どもが、観察、模倣、継続的な交流によって学ぶことは、社会心理学における多くの研究やアルバート・バンデューラの研究でも証明されています。

社交スキルは複雑になり得ます。これは、感情、信仰、価値観、生き残って社会的・感情的旅を健全に進めていくために子どもが使用する様々な戦法のコンビネーションです。

これを「社交性」を呼び、子どもたちの人生の基礎となります。社会情動的学びに加えて、学びや人生の経験の質、子どもの認識と性質が、健全で社交的なスキルを形成します。一方、思春期前に問題を引き起こす欠点へと発展してしまうこともあります。

現代の子どもの社交スキル

児童心理学の専門家が言っているのは、現代の世界は親の時代より子どもにとって複雑になっているということです。メディア、新しい技術、常に変わる社会のルールは、子どもたちにとっては混乱を招くものです。

ぬいぐるみ

人と交流したり出会ったりする方法が変わってきました。SNSやメッセージサービスは、より動的です。新しい機会を提供してくれ、より素早く、しかし制御機構はありません。時に、とても危険なのです。

子どもの社交的な成長にとって、様々な分野、状況、シナリオを網羅していることは大事なことです。子どもたちには十分なツールを与えて、より複雑な社会環境で効果的に機能できるようにしてあげなくてはいけません。社会環境はより広くなっています。そのため、子どもの社交スキルというものが必要になってきます。

子どもの社交スキル:発達の過程

子どもに社交スキルを教える最も効果的な方法は、小さい時から「社交言語」を作り出すことです。簡単に理解できる、基本的でかつ効果的な言語です。ここでお話ししているのは、2歳くらいの小さな子どもでも理解できるレベルのものです。

この年齢は子どもの成長にとって決定的な時期です。ここから自立していきます。自分の性格を定義して、自分の周りで起こっていることにより反応を示します。

子どもの社会スキルを早くから養う社交言語は、次のものに基盤を置いています。

  • アクティブリスニングを学ぶ。相手が何か言っている間に私たちは話しをしてしまうことがあります。相手の話す順番を尊重しましょう。自制が非常に限られているため、子どもには難しいかもしれません。これを子どもに教えるための一番良い方法は、例でもって示すことです。例えば、もし大人が子どもの話を邪魔しなかったら、子どもも大人の話を遮らないように学びます。
  • 感謝を示すこと、いつどのように誤るべきか、「お願いします」ということを学ぶ。間接的でも直接的でも構わないので、子どもにお願いと要求の違いを教えましょう。
  • 良い社交言語には、様々な「知恵」が含まれています。「ありがとう」の言い方を知っていて、寛大でいることは、ポジティブな強化です。また、共有を理解し、他人の功績や自分の間違いを認めることも同様です。

たまご
自分たちのポジティブな像を形成する助けとなる

自分自身を大事にすること、お互いを愛すること、自分の権利とアイデンティティーを擁護・認識することを子どもたちに教えることは、子どもの生活の質への投資であり、よりより人生を送らせてあげる助けにもなります。しかし、それをどうやって行えばよいでしょうか?時に、大人は数学や国語がきちんとできるようにと子どもの成績を気にしすぎて、最も重要なことを忘れてしまいます。子どもがポジティブな自己像を持っている、ということです。

子どもの良い自己像を促進するための鍵

  • 良い例を示しましょう。大人が自分自身の自己像を高めてください。
  • 子どもと質の高い時間を過ごしましょう。そこに「いる」だけでなく、親の存在が励みとなり、インスパイアしてくれるものでないといけません。
  • 子どもに機会を与えましょう。自信を持てる子どもは、毎日自己像を育てていきます。
  • 何があってもレッテルを張ることを避けましょう。子どもを別の子、兄弟、その他の人と比べてはいけません。子どもはユニークで、価値があり、素晴らしいことができる可能性を秘めています。
  • 子どもの努力を認めましょう。罰を与えたり、ネガティブな非難をする前に、物事を行う正しい方法を教えて下さい。

「子供時代は、独特の見方、考え方、感じ方があり、自分のやり方を子どものやり方と取って変えることほどバカバカしいことはない。」
-ジャン=ジャック・ルソー-

アサーティブネス:子どもにおける社交スキルの鍵

子どもにアサーティブネスの技術を教えることは、親や教育者として最も重要なことです。アサーティブネスは、自尊心に関連していますが、さらにその先を行きます。自分の権利を守り主張する能力です。

自分の目の前にいる人も、自分と同等の敬意を示される価値があるというのはもちろんのことです。これは社交スキルの健全な基礎であり、そうすることで、学校、家、仕事などどんな場面でも自信を持って歩いていけます。

かぜにふかれて
子どものアサーティブネスを育てるコツ

感情を制御するために学ぶべきツールを子どもに与えなくてはいけません。そうしてはじめて、子どもは、いらだち、落胆、対立を表現する際に、怒りを制御しなければいけないと学びます。

  • 子どもの率先を支援しましょう。子どもが安心を感じると、新しいアクティビティーに参加したり、新しい夢を追いかけたりすることがもっと容易に行えます。子どもや10代の若者が、自分のことを価値があると認識し、自分の夢を追いかける権利があると思えることは健全です。また、間違えたり失敗したりしても問題ありません。これらから学び、むしろこの経験によってアサーティブになっていきます。
  • 様々なシナリオで小さな時からアサーティブネスを促進しましょう。地下鉄の切符を買わせたり、買い物を手伝わせたりしてください。公園で知らないお友達とも遊んだり、わからないことがあったら先生に聞いたりするように促しましょう…
  • また、公平ではないものに対して、自分を守り擁護したいときに使える「流れ」を教えてあげることも有効です。これを行うためには、継続的な民主的会話を家庭で育てなくてはいけません。全員に、話して、聞き入れられて、尊重される権利を与えましょう。

 

共存して、社交関係を楽しむ方法を学ぶ

親友たちと子ども時代を楽しむことほど素晴らしいことはあまりありません。友情を促進して、良い友人を手に入れるのは、自分の責任です。

  • 大人は、協力、共感、相互理解がよい友人関係を形成する敬意ある人間関係のお手本になるべきです。
  • 同じように、友達や他人と協調して生きる術を学ぶために、問題を認識し反応する方法を学ばなくてはいけません。例えば、攻撃的な言葉、あざけり、批判に直面したら何をすべきかなどです。
  • 一方、親や教育者の場合、子どもたちが作り上げる友人関係の支援も必要になります。そばにいて、友人関係の問題や疑問について話し合える人になりましょう。

対立の解決方法を学ぶ

人生は、明快でも簡単でもありません。時に、人生は痛みを伴いかなり困惑させるものです。できるなら、どんな困難、問題、子どもに起こりえる潜在的な対立も取り去ってやりたいと思うかもしれません。しかし、そうしてしまうと社会で生き延びられるような子どもを育てることは出来ません。無菌の非現実的環境を作り出してしまうだけです。

人生の中で面と向かった対立に直面することは必ずあるため、対処法を教えてあげることが必要です。そうすることで、悪い状況の中でよい出口を見つけられます。そのための鍵を見ていきましょう。

 

悩む

  • 自信をつけるお手伝いをしましょう。子どもは、表現し、行動し、意見をたがえている人と交流するときに、安心感がなくてはいけません。
  • 非暴力的姿勢を促進しましょう。攻撃、怒鳴り、暴力関連のすべての表現は、物事を解決してはくれません。逆に、それを悪化させるだけです。
  • 感情を制御するための簡単なガイドラインを与えましょう。
  • 対立状態の際により効果的でいられるように、子どもたちはアサーティブネス、寛大さ、良い決断などのスキルを学ぶべきです。
  • ユーモアのスキルや創造性も、対立を解決し、実りのある感情のはけ口を見つけることに役立ちます。

子どもの社交スキルに関して覚えておくべきことが一つあるとすれば、子どもが幼いころにはあまりこの問題に関して深刻に考えていないということです。しかし、小学校の最終学年頃には、社会化、苦しみ、対立などが、突然起こり始めます。

すべての子どもたちが同じではない。より自制のスキルを持った子もいれば、アサーティブに交流することが上手でない子もいる。また、自分の感情を表現するために、暴力だけが唯一の方法だと思っている子もいる。

子どもの良い社交スキルを育てることは、ビタミンや教科書のように与えられるものではありません。直感的な必要性から学びます。様々な社交分野で努力しなければいけないという気づきです。こういった意味で、家族が先生とコミュニケーションを取り、子どもの社交スキルを促進することが重要です。何かが欠けている場合に不適切な方法で表現をしてしまうかもしれない子どもの内面世界により敏感になるべきです。

子どもの社交スキルは、非常に重要です。しかるべき注意を払うようにしましょう。

Moraleda, M (2009). Comportamientos sociales hábiles en la infancia y la adolescencia. Promolibro.

Monjas, I. M (2010). Cómo promover la convivencia en los niños: claves para la asertividad y las habilidades sociales. Madrid: CEPE.

Beudoin, N. M (2009). Cada niño puede ser millonario en habilidades sociales. Barcelona: EOS.