これって変?自分の感情が分からなくなる理由

これって変?自分の感情が分からなくなる理由
Sergio De Dios González

によってレビューと承認されています。 心理学者 Sergio De Dios González.

によって書かれた Eva Maria Rodríguez

最後の更新: 21 12月, 2022

自分の感情が分からなくなるのはよくあることです。ある状況で自分が何を感じているかが分からなくなってしまっても、頭がおかしくなったわけでも問題があるわけでもありません。これは想像以上に頻繁にあることで、そのことで悩む必要はありません。

しかし、できることはあります。自分の感情が見えなくなってしまう理由を知ることは、自分の中で何が起きているかを理解し、どのような行動をとるかを知る手掛かりになります。今回はどんな時でも自分の感情が分かるようになるステップをご紹介します。

まず、覚えておきたいのは、多くの人は身体的な現象をどう解釈していいか分からないということです。私たちは「感情」と「気持ち」は同じものだと考えがちですが、すべての感情は身体的な感覚から始まります。つまり、自分に何が起こっているかを理解していようがいまいが、感情は身体的に影響が出ているので認識することができるのです。

感じていることが分からない理由

自分の感じていることが分からない理由や、自分の中で起きていることが分からない理由はたくさんあります。感情と切り離されてしまうことに苛立ちや虚しさを感じてしまうこともあるでしょう。しかしそう感じていること自体が「感じている状態」であるということに気が付きましょう。

次は、なぜ自分の感じていることが分からなくなるのか、その理由を簡単にご説明します。感情を認識し、よりうまく感情を扱うことが出来るようになります。そうすることで毎日を意識的に過ごせるようになるでしょう。

 

否定的な考えを表す雲を持つ女性

 

1.まだ感情が沸き上がっている途中

感情を感じ始めたとき、それが何なのかを特定するのは簡単ではありません。身体的反応(体の反応)が分かりにくいからかもしれませんし、ある気分でいた結果起きた反応とは認識しにくいかもしれません。あるいは、それがあまりにも衝動的な行動であると、何が起きているのか理解がついてこないことがあります。このような時こそ、感情を特定するのではなく、感情が沸き上がってきているという事実を認識するのが大切なのです。

2.感情が入り混じっている

1つの感情だけでも何が起きているのか混乱してしまうのであれば、2~3種類の感情が入り混じった時はどうなってしまうのでしょうか。このような場合、複雑に絡み合った反応に混乱してしまうかもしれません。

この感情の衝突によって不快や混乱を感じるかもしれません。すると、自分の中で何が起きているかが分からなくなります。例えば、痛みと怒りを同時に感じているとき、感情が強くあまり身動きが取れなくなり、途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。

3.感じていることを言語化できない

複数の入り混じった感情がある場合、言葉でうまく言い表せないことがあります。相応しい言葉があなたの喋る言語にはなく、見つからないこともあります。

この場合は、その気持ちを作り上げている「基本の感情」にカテゴリー分けするといいでしょう。

4.初めての感情

初めての感情が押し寄せてきたときは、それが何なのか混乱しても不思議ではありません。怖いと感じることもあるでしょう。あるいは、違う感情と間違えて認識してしまうこともあるかもしれません。

しかし、これは幸いにも経験と共に解決されます。ある感覚や感情を経験すればするほど、次にそれを感じたときにすぐに認識できるようになるのです。

窓の前で悲しむ男性

5.感情から完全に切り離されている

感情との乖離はあらゆる理由で起きます。過去に防衛機制として感情を押し殺したことがあるのかもしれません。感情を抑え込むことは、何を感じているかという感覚を麻痺させてしまいます。

通常、これはネガティブな感情にならないようにという心構えから起きます。しかし、何も感じなくなってしまうまでエスカレートしてしまうのです。

感情とつながるには

感情とつながるために行う最初のステップは、感情がそこにあるということを認識し、それを迎え入れることです。簡単なことではありませんが、深呼吸をして感情をそのまま受け止めるというシンプルなステップでできるはずです。難しいと感じる場合、瞑想マインドフルネスも効果的です。感情とつながるには、自分自身とつながることが必要になってきます。一人では上手くいかないときは、外に助けを求めましょう。感情とつながるのに必要なのはサポートだけのときも多いのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。