交際中の緊迫状態の背後にあるものとは?

18 4月, 2019

 

理想化された恋愛の概念や、さも私たちにはストレスフリーな生活を送ることが可能であるかのようにうたう自己啓発書のせいで、恋愛することがより困難になってきています今より昔の方が良かったのが、交際中の緊迫状態への対象方法です。少なくとも、カップルたちはこれを何か異常なことだとは思っていませんでした。当たり前のこととして受け入れていたのです。

最近では事情がだいぶ違います。本物の愛には問題などあってはならないと誰もが考えているようなのです。交際中の緊迫状態は巨大な赤信号、つまり何かがおかしいという証拠として捉えられてしまいます。

「恋愛は身体的なものであり、結婚は化学反応の問題である。」

アレクサンドラ・デュマ

二人の人間が恋愛関係にあるとき、その二人がお互いに傷つけ合うかもしれないという事実は最近あまり受け入れられないようです。しかし、(恋愛と傷つけ合うことの)どちらか一方があれば、もう一方が消えるというものではありません。むしろその逆です。交際関係のほとんどが理想よりも短期間で終わってしまいます。しかし、関係性を強く、長続きするものにする方法はあります。

交際をスタートさせることに関しては、真新しいことは何もありません。実はむしろ過去から持ってきた台本を読み返して、そこから選んでいるような感じなのです。生まれた瞬間から書き始めたけれど、まだ未完成のラブストーリーといったところでしょうか。それはもう失われてしまった過去の苦い恋愛や素晴らしかった恋愛です。どうしても過去の恋愛が影響してしまうので、全く新鮮な無地のキャンバスのようなところから新しい交際を始めるのは不可能なのです。

二人のシルエット

交際中の緊迫状態の根源

交際中に緊迫状態が生まれる理由の一つが、ロマンティックな期待をしてそれが裏切られてしまうことです。しかしこれはどちらかが相手を騙したという意味ではありません。最終的に崩壊してしまう、または少なくとも部分的に壊れてしまうのは、新しい交際をスタートさせた時に通常抱く夢やゴールの数々です。そして特にそれが「一生の恋」だと感じている場合はなおさらです。

他人を理想化してしまうのはいたって普通のことですこれは人が恋に落ちた時に始まる心理的プロセスの中の一つの要素です。他の人よりもこの傾向が顕著な人もいますが、どんな場合であれ、誰でも少しはこの傾向が見られるものです。

そして一連の小さな失望が待ち受けていることもまた当たり前のことです。このパズルにはいくつかのピースが欠けているということにいつか気づくでしょう。最初に感じたこととは裏腹に、時折相手に心底退屈してしまうこともあります。イライラさせられることすらあるでしょう。そして初めに感じたよりも平凡な人だったと感じてしまうかもしれません。

多くの付き合いたてのカップルにとって、これが終わりの始まりとなってしまいます。ですが他のカップルにとっては単なる一過程に過ぎません。本当に相手のことを思っていれば、その気持ちが消えることはありませんし、相性に関しても同じことが言えます。つまり、失望よりも愛情の方が強いということです。

というわけで、交際中の緊迫状態は障害物以上のものであってはなりません。ですので、これに関して大げさに反応してしまうと、自らの期待や現実という壁にぶち当たってしまうでしょう。

交際中の緊迫状態の背後にあるものとは?

しばらく経てば全てが丸く収まる

恋愛上の期待が上手くいかないのは単なる始まりに過ぎません。とても賢くて現実的な二人であったとしても、付き合い始めると、いくつかの面(意見や考え方、言動、感情など)がもう正しい場所に収まらなくなってしまいます。どんなに安定した関係であっても、双方がパートナーとして選んだ相手を傷つけてしまっていないか自問自答する瞬間は、多々あるものです。

矛盾が存在するというのが恋愛の在り方なのです。交際中に緊迫状態が生じるのは普通のことで、例外ではありません。そして恋愛関係ほど意見の不一致がたくさん起こる人間関係などないのです。

子どもや友達に対してなら簡単に許せるような過ちが、恋人相手になった途端、完全に関係を壊すものになりかねません。怒りも含めて、全ての熱量が正常な恋愛過程の一部分なだけなのです。

どのカップルも気づかぬうちに秘密の法則を作り出しているものです。一人は強くてもう一人は相手の庇護下に逃げてしまうかもしれません。もしくは一人は理解力があってももう一人が要求の多いタイプかもしれません。一人は双方にとって十分すぎるほどうろたえてしまっても、もう一人が状況を落ち着かせてくれるかもしれません。

二人の協力関係というのは愛情だけに基礎を置くものではありません。普段は意識されることのない強力な心理的メカニズムにもその土台があるのです。ですので一人がこういった暗黙の法則に従わなかった場合、緊迫状態が浮き彫りになってしまいます。

これが真実の愛の在り方だと受け入れられない人々も中にはいます。彼らはいわゆる「愛」という完璧なコンセプトを伴った完全にバランスのとれた恋愛関係というファンタジーを否定したくないのです

また、彼らは自分たちの欠点を埋め合わせられるような恋愛を否定するのも嫌がります。緊迫状態に陥ることもなく、ただ幸せがずっと続くようなタイプの恋愛を想像しているのです。許し合いが必要ないような恋愛です。しかしそんなものは存在せず、彼らがそれを手に入れることは一生ないでしょう。