共嗜癖(きょうしへき)の特徴を知っておこう

2020年5月15日
共嗜癖は、依存症の人と近しい関係にある人であれば誰もが抱える可能性があります。読み進め、共嗜癖の特徴について学びましょう。

共嗜癖とは非常に複雑なもので、本人と周囲の人の両方に大きな影響を及ぼします。また、人の日常に大きな衝撃を与え、あらゆる問題に対処することを難しくさせます

そこで、共嗜癖とは何か、そしてどのような影響があるかを知っておくことが重要です。これにより、自分が共嗜癖にならにようにするだけでなく、共嗜癖を抱えている人を見つけることにも役立ちます。

共嗜癖 特徴

 

共嗜癖の定義

共嗜癖は、一人以上の人が何かに依存しているところに生じる依存的関係です。依存による不和から近しい人の行動が変わっていき、そこに新たな動きが出来上がります。

女性、特に母親や妻が共嗜癖になりやすいという研究もあります。また、社会の中の文化的発達により、共嗜癖は正当化される場合もあります。この場合、女性は世話役に徹底するために、家族のニーズを優先し自分を忘れているのです。

共嗜癖は、アルコール中毒者の更生会に参加した人の家族に起源があります。様々なセッションで、その家族の中に、特徴的な身体的・感情的・精神的状態が見られたことが始まりです。

このような状況にある人には、個人的あるいは対人の問題の解決や感情表現において特殊な無効性を作っている傾向があります。中毒者の依存的行動をコントロールしようと、自分が被害を被るほどの努力をします。これにより、中毒者は操作的な行為を使い、共嗜癖の人の生活をコントロールしようとするのです。

 

共嗜癖の種類

共嗜癖には2種類あり、それぞれ特徴や影響が異なります

共依存

一つ目は共依存です。中毒者と不健全な繋がりがあり、依存的あるいは相互に依存的なのが共依存です。このタイプの共嗜癖は、本人に物質的な中毒があるのではないということを頭に入れてくことが重要です。

生活のストレスや中毒者との関わりから共依存の関係ができます。そして、時間とともに問題が大きくなり、度合いが激しくなります。以下は共依存の原則です。

  • 特に悪い状況に陥った時、自分と相手の両方をコントロールするスキルを上げるために時間を使う
  • 自分をないがしろにするほど、中毒者である相手への責任や認識を優先する
  • 離別と不安の間の境界線がゆがみ、不安を抱く
  • 自分のパーソナルスペースや自分のニーズを無視する
  • パーソナリティ障害や薬物依存症などで衝動的な人と関わることがよくある

 

バイオ依存

共嗜癖のふたつめのタイプは、バイオ依存です。バイオ依存とは、依存の依存だと言うことができます。言い換えると、中毒者に植え付けられた関係的依存です。

何かしらの中毒に加え、一連の態度、影響、行動があり、これにより反社会的特徴のある状況や人に依存します。そして、中毒性の共嗜癖関係にある2人の日常的行動は、大きくこれに左右されます。

バイオ依存の人は受け身です。そして、自ら自主性を小さくしたり、なくしたりします

その結果、あらゆる決断をしなくなり、自立できなくなります。依存する人との関係は依存物質との関係に似ているとも言うこともできます。

ここで、自主性の欠如は、中毒を続けるための行動に関しては適用されないということを指摘しておきましょう。ですので、中毒者は自ら情報を求め、それを手に入れ、異常に欲している物を買うために行動することができます。次に、バイオ依存者の臨床的特性をご紹介します。

  • 問題意識の欠如
  • 決断力を人に任せ、自主性が著しく奪われる
  • 依存する物質の特性に似たパートナーを求める
  • 強迫的にパートナーを見つけようとし、その関係がバイオ依存を促す

 

なぜ、共嗜癖に陥るのか?

まず、共嗜癖は、家族の誰かが何らかの物質に依存している場合に起こるということを強調しておくことが重要でしょう。そしてこうなった時、その環境にいる人が依存を強化するような行動をとってしまいます。

さらに、この悪い順応により、人間関係の中で不健全な動きが作り出されます。共嗜癖の人が中毒により引き起こされた問題に気づいた時、自分の責任ではないのに責任をとろうとします。そしてダメージをできるだけ小さくしようと努力するのです。

つまり、中毒者の役を引き受け、物事を行い始めます。そして中毒者を助けようと自分を放棄することさえあります。

その結果として、不安やストレスを抱えるようになります。また、自分の態度や中毒者の態度に恥を感じることもあります。

さらに、すべてを達成することができないことから無力感を感じたり、自分のやっていることが正しいか分からず恐怖を抱くこともあるでしょう。そして、共嗜癖の人は自分のせいで中毒が続いていると考え、罪悪感を持ち始めてしまいます

共嗜癖 特徴

 

まとめ

中毒の影響を受けるのは、中毒者のみではありません。依存の悪影響は、続いていきます。また、中毒の即時の環境において、中毒がひどければ、共嗜癖の可能性も高まることが研究により分かっています。

限界に達した時の影響や結果には著しいものがあります。それは中毒を強化するほどです。そのため、このようなケースでもっとも望ましい効果を得るためには、専門家がアドバイスし、導いてくれる心理的介入が勧められます。

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