慢性疲労―症状、原因と治療

2018年6月10日 in 心理学 0 シェア済み
疲労で頭を抱える女性

慢性疲労と診断される人の数は日ごとに増えています。筋痛性脳脊髄炎または慢性疲労症候群は、答えよりも疑問が多く存在する病です。患者の力を消耗し健康全体に負の影響を及ぼす、体のシステム全体が衰弱した状態を指します。その影響は大きくあらゆるモチベーションを奪い取り、患者が最も愛する人々も含めほとんど全てのことから患者を引き離してしまいます。

この病で苦しんでいる人は、慢性疲労症候群という名称は患者の状態を正しく表していないと指摘します。「単なる疲労ではなく、患者はこれにより打ちのめされ全く動くことができなくなってしまう」という医者の説明はこの複雑な状態を極めて端的に表しています。そのうえ、これにより免疫システムが弱まることから、疲労という解釈だけではすみません。患者はまた記憶障害や低血圧、怒りっぽくなるといった症状にも悩まされます…

誰しも、疲れた、疲労困憊だと感じる時があります。しかし、慢性疲労症候群で苦しんでいる人はもっと複雑で非常につらい状況にあります。彼らは原因不明の慢性疾患を抱えているのです。
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慢性疲労症候群の患者に共通して言えるもうひとつのことは、患者は、医学界・科学界から見放されていると感じていることです。患者たちは、具合が悪く適切な治療法を見つけることができず、日々の活動に必要なエネルギーがないことから、無力感を感じています。元気が出ず楽観的になれないという状態は、普段の生活のあらゆる面、なかでも心理面に影響します。

慢性疲労の原因についてはほとんど分かっていません。多くの人がこれに対してはっきりと悪い印象を持っています。この病により職場での生産性は低く、定期的に休みを取らざるをえません、また、人間関係やオフを楽しむこともできません…

疲れている男性

慢性疲労とは?

疲労に次ぐ疲労。たとえば、1日中仕事をした後や運動や作業をした後、疲れてソファに倒れこんでしまうという経験は誰しもあるのではないでしょうか。熱いシャワーを浴びたり数時間適切に休息を取ることで、通常の状態に戻ります。しかし、慢性疲労を抱えた人々はベッドから起きても疲れたままです。どれほど休息を取っても疲れが残ったままです。これは、疲労に加え以下のような症状が発生するからです。

・エネルギーの欠乏

・身体や手足などが重く重荷のようになる

・通常より風邪をひきやすくなり伝染病にもかかりやすくなる。免疫システムが弱まる

・やる気が出ない

集中力が続かない、記憶力の低下

・無気力、不機嫌

・性欲減退

・体力を回復するような深い睡眠をなかなか取れない

・筋肉痛、のどが頻繁に痛む、関節痛、頭痛

仕事をしようとする時に、これには尋常でないほどの努力が必要だと感じる

・40歳から50歳の女性に最もよく見られる

慢性疲労の原因は?

慢性疲労症候群と診断された時にまず患者が考えることがこれです。なぜ自分なのか?この慢性疾患を引き起こすようなことをしたのだろうか?ここで重要な点は、この衰弱を引き起こす不調の原因は判明していないことをはっきりと認識することです。慢性疲労症候群は筋痛性脳脊髄炎とも呼ばれています。

研究者はウィルスが原因ではないかと考えています。これがまず免疫システムを攻撃しこれを弱めてしまうと確信しています。しかし一方で、科学界では、エプスタイン・バール・ウイルスやヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)のケースと異なり、こうした症状とウィルス感染の関連性が確認されていません。

・日々明らかになりつつありまた科学者が証明できることは、一部の人の間で遺伝的に慢性疲労が表面化する傾向が見られるということです。

・一方で、慢性疲労症候群はストレスや欝などに関連している可能性があるという仮説を展開する科学者もいます。しかし、この説のもっとも奇妙な点は、患者が治療を受けストレスや欝を上手く抑えることができても、慢性疲労は治らないという点です。

同時に、この病のはっきりした原因はわかっていませんが、多くの患者が上記のような症状が出ない期間を経験しています。なぜこうした期間が発生するのかは、はっきりとは分かっていません。しかし、症状は2~3週間あるいは数カ月後に再び発生します。

頭痛で悩む女性

慢性疲労の治療法はあるのか?

専門家と同じように患者も、誤診断が頻繁に起こっていると警告しています。慢性疲労は、双極性障害といった一部の精神疾患の症状として現れることもあります。また、特定の調合薬で、精神面・身体面の衰弱という副作用を伴うものもあります。

医師は正しい診断を下すため多くの要因を考慮しなければなりません。ひとつの重要な要因が、6カ月以上にわたり身体を動かせないほどの疲労が継続しているというものです。これは不眠症、筋肉痛、無気力といった症状を伴います。

・患者は診断を受けると、介護士が他の不調や問題がないと判断した場合、薬による治療ではなく食事の改善を勧められます。

炎症を起こす食べ物の摂取を減らします。マグネシウム及び脂肪酸(オメガ3、オメガ6)の摂取を増やすことが極めて有効です。

・また、慢性疾患について話す時の主なゴールは、患者の生活の質をできるだけ改善するということです。

マインドフルネスや認知行動療法といった補完的なセラピーが、より良い日常生活を送るうえで有効です。

最後になりましたが、良いサポートグループの存在が極めて重要です。話をする相手が周囲にいること、そして苦しい時にあなたの側にいる人々がいるということは大きな助けとなります。ヨガ、水泳、ダンス、針治療など他の方法も試しても良いでしょう。この病があなたから残酷にも奪い取ってしまうやる気とエネルギーを取り戻すであろうことは何でも挑戦してみましょう。

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