マインドフルネスにまつわる8つの誤った認識

08 5月, 2020
巷に溢れる数多の既成概念により、多くの人々がマインドフルネスがもたらしてくれるはずの本来の効能を享受できていません。以下では、マインドフルネスにまつわる8つの誤りを紹介していきますので、読み進めて真実を明らかにしていきましょう。

マインドフルネスは、自分たちの動きや感情、そして反応に意識を向けるための手段です。これらすべてが、生活および日々を構成する一瞬一瞬には不可欠な要素なのです。だからこそマインドフルネスは私たちにとって非常に効果的で、一日の大部分を無意識・自動的に過ごしてしまうのを避けるのに役立ちます。

そうは言っても、マインドフルネスはあらゆる意味で”オシャレ”な習慣として、そして人々が抱えている問題への回答として捉えられるようになってきました。しかしながら、その起源は一部の人々が思い描いているものとは全く異なっています。

巷に溢れる数多の既成概念により、多くの人々がマインドフルネスがもたらしてくれるはずの本来の効能を享受できていません。以下では、マインドフルネスにまつわる8つの誤りを紹介していきますので、読み進めて真実を明らかにしていきましょう。

ただ自分の心に焦点を当てれば良いだけではない

「マインドフルネス」という言葉は一般的に、瞑想や呼吸法として知られるエクササイズを表すのに使われています。そしてその目的は、私たちの彷徨える思考をコントロールし、頭脳の集中力を保つことだとされています。しかしこのシンプルさの裏には、それほど簡潔には語ることのできない背景があります。もう少し掘り下げてみればマインドフルネスにはもっと深い意味があることがわかるでしょう。

これはチベット語のdrenpaという言葉から来ていますが、元の意味は「思い出すこと、覚えておくこと、心を落ち着けること」などです。したがって自らの心を観察することだけで成り立っているわけではありません。しかしマインドフルネスは生活のあらゆる瞬間に意識を向ける方法を教えてくれるものなので、それによって私たちは思考の質を向上させることができます。

それ行うための方法は、「この場所、そして今現在」に集中することです。例えばテニスプレイヤーはバックハンドを強化するために何時間もテニスコートで練習を行いますよね?そうであれば、私たちも心を鍛えることでもっと意識を効率的なものにできると思いませんか?

マインドフルネス 誤り

マインドフルネスは心理学的なセラピーとは異なる

瞑想もマインドフルネスも、心理学的なセラピーではありませんどんな状況であれ、これらを心理学的な治療や薬物治療の代わりとして行うべきではないのです。したがって、これまでに精神疾患の診断を受けたことがある場合は例外なく専門家の診断を受け、彼らの助言に従う必要があります。

リラクゼーションテクニックや集中力を高めるエクササイズは心理療法や薬物治療の補填にはなりますが、代わりになるわけではありません。そのため、マインドフルネスに「治癒効果」があると考えるのは誤りです。その他の治療が必要なくなるわけではなく、あくまでもその補足手段ですので、「調整効果」という言葉がより適切でしょう。

瞑想をしたいのであれば、頭を空っぽにする必要がある?

マインドフルネスに関する誤った認識の1つが、実践するためには頭を空っぽにしなければならないという考えですが、これは全くの間違いです。それどころか実際には、これは絶対にやるべきではない行為です。そうではなく、自分が望む方向へ心を向けさなければなりません。つまり、頭脳を自分自身で支配するということです。自らの手で思考を導き、外部刺激に振り回されないようにします。

私たちの脳は、思考が行えるように設計されています。そのため、ネガティブな思考を取り払おうとすればするほど、ますますそれらは強くなってしまうのです。「(思考を)阻害する」という行為は、マインドフルネスを実践する人々の哲学に真っ向から反するものです。反対に、行おうとしているのは全ての流れをそのまま維持することで、思考を解放することなのです。

“気が散って振り回されることがなくなり、心を落ち着かせることができれば、日常生活の苦労に対処するための助けとなるような幸福感と満足感、この2つの深い感情が自然と内側に湧いてくるでしょう”

-ゲシェ・ケルサン・ギャツオ・リンポチェ-

喜びやポジティブ主義は自分自身から湧いてくる?

これもまた、マインドフルネスに関する大きな誤解の1つです。マインドフルネスの目的は「今」を生きられるようにすることですが、それは喜びやポジティブ主義と同じ意味ではありません。マインドフルネスのエクササイズを行う時に常に笑顔でいなければならないというわけでも、全てをバラ色のレンズを通して見なければならないわけでもないのです。自分の元に訪れる物事の良し悪しに構わず、全てを受け入れましょう。全ては自分次第なのです。

これで、マインドフルネスが一瞬一瞬をより集中して生きるための手段であることがわかりました。そしてそれは、良い瞬間と悪い瞬間、両方を指します。これにより、自分の身に起こること全てを上手く捉えられるようになるのです。感情をより適切に伝え、コントロールできるようにもなります。さらに、価値判断をするのを防ぎ、代わりに日常生活の中でより主観的になるための手段としても効果的です。

マインドフルネス 誤り

習慣を変える必要がある?

専門家は、21日間あればどんな人でも何かの習慣を変えたり開始することができる、と述べています。しかし残念ながらマインドフルネスにこれは当てはまりません。ありがたいのは、効果が即時的なため、毎日あるいは毎週実践する必要はないという点です。

一年に一度実践すれば、一日に二度行なった時と同じ効果が感じられるでしょう。必要なのは意志の力のみです。しかしもちろん、正しく実践するためには適切なテクニックを知っておく必要があります。ただ人里離れた場所へ赴いて呼吸法を実践すれば済むという話ではないのです。

時間がかかり過ぎる?

実践するための時間が足りないというもう1つの大きな誤解には、簡単に反論することができます。時間は常にありますが、実践できない言い訳も数多く存在するのです。実際にマインドフルネスを行うのにかかる時間よりもできない理由を考えている時間の方が長い、というのはよくある話です。

必要なのは一日に10〜15分ほどの時間と、集中したいという熱意のみです。歩いたり、料理をしたり、本を読んだり…こういったどの場面にあっても、自分の人生に今現在起こっていることに集中することは可能です。これを継続的に行なっていけば、次第に自分でもほとんど気づかないうちに瞑想を行えるようになっていきます。

マインドフルネスは現実逃避の手段?

多くの人が、この瞑想テクニックは人々を人生から孤立させ、日常生活のストレスからの脱出を助けるためのものだと信じ込んでいますが、これは全くの間違いです。実際に試みられているのは、熟考し、ストレスの根源を探そうとすることなのです。

それに専心することで、ストレスの元を観察し、意識することができます。現実から逃げるために安全地帯に逃げ込もうとしてはいけません。その反対に、自分の抱えている問題に光を当て、関心を全てそこへ向けるべきなのです。

マインドフルネス 誤り

退屈?

マインドフルネスにまつわるあらゆる誤った認識の中で、これが最も一般的でしょう。人々は、こんなものは退屈だと言います。しかしこれは真実でありません。マインドフルネスには数多くの実践方法があるのです…あなたは本当に、自己発見の旅が退屈だと思いますか?

おそらく私たちは、退屈さよりも恐怖心について話すべきでしょう。それは、自分の内側を見たときに発見してしまうであろうものへの恐怖です。未知のものは私たちを怖気付かせます。そしてそれが人生の何らかのタイミングで自分に痛みを与えているものについてであればなおさらでしょう。今こそそういったもの全てから自分を解放する時です。この瞬間はあなたのものなのです!