慣れの恐ろしさ

習慣は悪いことではありません。問題なのは慣れすぎて、挑戦する心を忘れ、いつまでも同じ場所に留まっていることです。感情的にだけでなく知的にも麻痺することになります。また、新しいことを恐れて成長と変化の可能性を排除してしまう恐れもあります。
慣れの恐ろしさ
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 19 1月, 2020

慣れはまるで蜘蛛の巣のようなものです。最初はあなたをサポートする安定した糸として存在しますが、しばらくすると、あなたを捕らえて動きを制限し始めます。時間の経過とともに、メリットとデメリットのバランスを取ることを学びますが、無期限にそこから動けなくなってしまうのです。

人間の脳は、創造するためにつくられた素晴らしい器官です。創造は問題解決のために非常に役立つからです。

「習慣はケーブルのようなものだ。 毎日細い線をより合わせると、 簡単には切れないほどの強さを持つようになる。」

-ホレス・マン-

習慣は、経験の範囲を定義する方法です。ルーティーンの主な機能の1つは、私たちが直面する日々の困難を減らすことです。しかしこれは、考えたり気分を良くすることから人を遠ざけ、無気力にさせる場合があります。

やることすべてについて考える必要がないのは良いことです。ただし、事前にすべてを決定してしまうと、やがて退屈してうつ病になる恐れもあります。

先で述べたように、私たちの脳は問題解決と新しいものを創造する能力があります。したがって、それらを回避してばかりいるとすると、知的および感情的にマイナスな結果につながります。それでは、あなたが習慣の奴隷になっていないかどうか、どうやって確認すればよいのでしょうか?

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義務に多くの時間を費やす

慣れ 恐ろしさ

「緊急」という言葉は義務を意味します。習慣は私たちの生活を義務で満たすことが多いですが、そのほとんどが他人のニーズを満たすものです。義務は行動することを強いられることで、仕事、学問、家族、感情、イデオロギーなど様々な種類があります:

重要なことは、あなたの人生の幸福と満足を決定するものを把握することです。たとえば、愛する人と充実した時間を過ごすこと、または悩みごとを解決するために時間を使うことでもよいでしょう。

自分に言い聞かせる

慣れの蜘蛛の巣にとらわれると、不快感を感じるかもしれません。すべてを計画し、整理することはできますが、同じ繰りかえしであるだけのルーティンによってストレスを感じるかもしれません。

それにもかかわらず、何かが間違っていると告げる心の声に人は耳を貸しません。多くの場合、「そういうものだから」「仕方がない」と自分自身に言い聞かせています。しかし、それに立ち向かい対処しなければ状況は変化しません。「やらなければいけないことである」と考えていることは、実際は合理的ではない場合が多いことを理解しなくてはなりません。

慣れとリスクを冒すことへの恐怖

慣れの最も有害な副作用は、徐々にあなたを臆病にすることです。気づかないうちに、なじみのないものや、挑戦や変化、斬新さを暗示するものを恐れてしまいます。

すべては無意識のうちに起こります。新しい状況に直面するたびに、まるで脅威が存在するかのようにアラームが鳴ります。熱意と好奇心ではなく、警戒と恐怖の感情が湧き上がります。新しい経験に対する開放性は失われてしまうのです。

無期限の延期

慣れという蜘蛛の巣に囚われていても、時として何か違うものを切望することがあります。これをすれば先に進める、あれをやればもっと生き生きできると感じるかもしれません。新しい行動を起こしたり、受け入れるだけで状況は変化するはずです。

しかしほとんどの場合、夢や計画を脇に置いておいてしまいます。残念ながらほとんどの場合、それらの夢や欲望は永遠に置き去りにされることになります。

関心の欠如

慣れ 恐ろしさ

退屈は、慣れの蜘蛛の巣にとらえられている明確な兆候です。すべてに対して無関心になります。何を見ても体験しても興奮することはなく、情熱的になりません。

活気がなく、常に感情がフラットです。全く意識することなく、まるでただ時間が過ぎるのを待つかのように生きています。そしてこの異常な状態が正常で論理的なものであると考えるようになります。

習慣は非常に強力な力です。 全体的な安定性に貢献するため、それ自体は否定的なものではありません。 しかし、あなたを捕まえて窒息させる蜘蛛の巣となり、人生に何の価値も見出せなくなります。慣れに屈してはいけません。 例えば別の道を通ったり、何か違うものを食べたりといった小さなことから変えてみてください。 それらは慣れから抜け出すための素晴らしい方法となるはずです。


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  • Anzoátegui, V. T. (2001). El poder de la costumbre. Estudios sobre el derecho consuetudinario en América hispana hasta la emancipación. Buenos Aires: Instituto de Investigaciones de Historia del derecho.


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