うつ病と診断されたら

2020年1月10日
うつ病と診断された人々は、将来を悲観し無力に感じることがあります。

WHOによると、現代において多くの人々が毎日うつ病と診断されています。あなたの周囲にうつ病で苦しんでいる人がいるとしても驚くことではありません。人は憂鬱に感じている時、その症状だけでなく、うつ病と診断されたこと自体にも非常に悲嘆するでしょう。

うつ病の診断の有無にかかわらず、患者は行動、認知、および反応を恐れています。今回は、うつ病と闘うためのヒントをご紹介しましょう。

うつ病と診断されたら

病気でも不治の病でもない

うつ病 診断

うつ病性障害に対処する際に心に留めておくべき最も重要なことは、うつ病を乗り越える手段があるということを知っておくことです。したがって、ただ単に薬を服用するだけではなく、しっかりとしたセラピーや治療が必要です。

精神医薬品は心理療法と併用すると非常に役立ちますが、一番大事なのはセラピーです。気分が良くなり、絶望、悲しみ、または無関心から離れるために必要な最も強力なツールになります。セラピーは、うつ病に苦しむ人々への一種の希望のメッセージになるのです。

テストや実験によって、科学的にも良いとされているセラピーがたくさん存在しています。以下のセラピーは、研究者によってうつ病の治療に効果的であると判断されたものです。

自分では、鬱から逃れることはできないと感じていても、うつ病のサイクルから抜け出す方法が存在することをを知ることが重要です。セラピストは何をすべきかを知っていて患者をサポートしてくれるので、一人で対処する必要はないのです。

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無気力にならないために

うつ病の最も顕著な症状の1つは、興味のあった活動をやめてしまうことです。他の興味のあるものに取り組むこともなく、前から好きだったことを完全に止めてしまいます。うつ病になると、ポジティブな感情が失われる傾向があるからです。

動機や欲求の欠如は深刻です。やる気は奪われ、意志は弱くなります。うつ病の人は体が弱っていると感じるため、できるだけ多くのエネルギーと力を節約しようとします。しかし、誰しも目標を持ち、強い意志を持って努力することができます。うつ病だからといってできない、またはすべきでないということはありません。

たとえば、毎朝犬を散歩に連れて行くことに喜びを感じなくなっているかもしれません。しかしやる気がなくても、それを続けることが重要です。これがまさに「喜び」を取り戻す方法です。散歩の後に気分が良くなり、心の状態は次の活動に影響するかもしれません。続ければ続けるほど簡単になるでしょう。

自分の考えることすべてを信じてはいけない

うつ病になると、自分の考え方の変化に気付くかもしれません。思考はより難しく、またはより悲観的になり、絶望感を味わうかもしれません。人間は自分自身に対して残酷で傷つきやすいものなのです。

認知再構築などの治療なしでは、これらの考えを特定することは困難です。うつ病の治療は初期の段階からセラピーの力を借りて行うことをお勧めします。うつ病である本人がうつから抜け出す方法を知らなくてもよいのです。実際、周りの専門家が手助けしてくれるので自分だけで問題に立ち向かう必要はありません。

ネガティブな考えを寄せ付けないことも非常に重要です。考えていることが全て真実なのだと信じてはいけません。「誰も気にしてくれない」、「私には価値がない」、「続けることはできない」などの考えはまったく不合理であり、自己価値を損なうだけです。

当然のことながら、ネガティブな考えは回避するのは難しいものです。周囲のサポートによって、そのような考えを無視することが大切です。最も良い方法は、何かアクティビティを通して行うセラピーです。

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うつ病患者のサポート

うつ病の治療の最も重要な要因は、サポートのために信頼できる広く価値のある社会的ネットワークを持つことです。しかし、うつ病になると人間関係が希薄になる傾向があります。落ち込んでいる人ほど、周りとの交流の輪は小さくなるからです。

一般的に、落ち込んだ人を助けたいと思っている人は多いでしょう。そのために努力しますが、肯定的な結果が見られない場合、諦めて離れていってしまう人も少なくありません。うつの人を見放してしまうのです。自分が助けることができず無力で無能だと思ってしまうからです。

しかし、落ち込んでいる人が周りにいるのであれば、あきらめることなくそばにいることがとても重要です。患者をサポートしたい場合は、セラピストの指示に従って行いましょう。

初期の心理療法

うつ病 診断

うつ病と診断されたとしても、それを認めない患者もいます。おそらくそれは怠惰や恐怖によるものです。いずれにせよ、うつ病はだれでも抜け出すことができる一般的で継続的な感情であることを理解しておくことが大切です。

自然に治る場合もありますが、多くの人は長年うつ状態になります。永遠に続く人もいます。しかし、これはうつ病から抜け出せないという意味ではありません。自分に合った専門的なセラピーを受けていないのかもしれません。

医学的な助けを求めずに白血病を治すことは期待できません。そばかすも皮膚科医の診察なしでは改善の効果がみられないでしょう。これらは貴重な時間を浪費しているだけで自分自身に向き合っていないということです。心理的障害についても同じことが言えるのです。

治療しなくてもやがて治ると考えているかもしれませんが、完全な回復につながらない場合が多いでしょう。手遅れになったときに治すよりも、早めに予防する方が効果的なのです。

セラピーはうつ病を克服するための最初のステップになります。うつ病に対処する方法を知っている訓練された専門家の助けを借りれば、うつ病を克服することを期待できます。専門家は、あなたがまだ行っていない方法を使って治療に取りくむでしょう。うつ病と診断されたからといって心配することはありません。あなた自身と幸福を取り戻すことは十分に可能なのです。

  • Ayuso Mateos JL. [Depression: a priority in public health]. Med Clin (Barc) 2004; 123, 5:181-6.