オルトレキシア:健康食品への執着

2019年4月7日

飽和脂肪酸、コレステロール、塩分、糖分が低い食品を食べるようにお医者さんに言われますよね。でも、口にするすべての食品に対して神経質になってしまう場合、これはオルトレキシアという病気です。不健康であるということ以外に、別のメンタルヘルスの問題も隠れているかもしれません。

これらのケースでは、症状を特定することが最も難しくなります。この病気を持つ人は、大抵健康に見えます。その為、どこからがやりすぎで、良い習慣と悪い習慣の違いを見極めるのが困難です。問題は、どこが限度か、ということです。

健康的な食事とは何か

健康的に食事をすることは、完全で多様なバランスの取れた食事をすることです。体が必要なすべての栄養素を含んでいる食べ物は存在しません。だから、食事には様々な食べ物が含まれていることが重要です(果実、野菜、穀物、肉など)。すべて重要で、体が必要とする量を摂取しなくてはいけません。

こういった理由から、変化にとんだ食事をして、すべてのものをある程度含んでいることが健康的です。こうすることで、自分の体に日々の生活で必要なエネルギーと最適な機能を供給することができます。

健康的に食事をすることで不健康に?

極端なことには何でも害があります。この場合、私たちは健康的な食事をすることは良いと考えますが、それをすべての中心にしてしまうと中毒になってしまいます。このようなふるまいが オルトレキシア と呼ばれています。2000年に認められ、多くの人はまだその存在を知りません。

 

レタス

この行動障害では、栄養素をコントロールしようとして特定の食べ物を悪者扱いして、異常に厳しい食生活習慣を守ります

オルトレキシアを持つ人は、オーガニックの食品しか食べないかもしれません。遺伝子組み換え食品、化学物質、殺虫剤、除草剤はNGです。「自然な」食べ物のみを口にします。保存料、糖分、塩分が含まれない食品です。

例えば、オルトレキシアを持つ人は、脂質が目に見えるということでベーコンは食べません。野菜がオーガニックでないと知ったら、特定のスープには手を出さないかもしれません。

世界保健機関(WHO)は、まだこれを病気とは認めていません。しかし、これは肉体的・精神的健康にかなり影響を及ぼすことがわかっています。この執着的な綿密さは精神的疾患である、とする研究もあります。

深刻な健康問題

摂食障害はとても段階的です。はじめは、加工食品を食べなくなるだけかもしれません。それから、もし障害がひどくなると、少しずつ必要な栄養素を食事から抜くようになります。オーガニックではないものすべてです。

食べ物関連のことで段々と要求がきつくなります。特定の食品群を抜いて、別のものでそれを補うこともしないため、長い目で見て栄養不足になります。かなり深刻なケースでは、コントロールできずに栄養失調になります。

フード

十分に食べなかったその結果、疲労や疲れを感じ、病気になりやすくなります。低い塩分量で免疫システムが損なわれ、血小板、赤血球、白血球などが減っていきます。生理的な影響に加え、ドーパミンとセロトニンの異常値を引き起こし、極端な多幸感で不安になります。

どうやって摂食障害を見極めるか

オルトレキシアの人は、何時間もかけて自分の食事を詳細に計画します。口にするものすべてを分析して、自分の厳しい条件を満たさない食べ物を避けます。さらに、何らかの理由で自分の厳しい食生活に従わなかった場合、罪悪感を感じます。

自分たちを社会的に孤立させます。レストランでは何が使われているかわからないので、外食をしなくなります。このコントロールの欠如を感じないために、自分で調理したものしか食べません。

食事を楽しむことは困難です。匂い、味、舌触りよりも、食べるものの質に集中します。しかし、オルトレキシアに苦しむ人は、自分に問題があることを認識できません。この理由の一部は、「健康的なライフスタイル」というものが社会的に受け入れられているからです。

オルトレキシアを持つ人の精神的特徴

このような執着を見せやすい人には、特定の性格があります。どのくらい、どのようにして食べるべきかを異常に気にする人は、自分の人生の他の部分でも、コントロールしていたいという強い気持ちがあります。

コントロールへの執着は不安症に導きます。人は様々な方法で不安症に対処します。最も典型的な方法のひとつが、冷蔵庫の中身を片っ端から食べる行為です。

さらに、人生における様々なことで極端な完璧主義です(仕事、家族、人間関係)。これには高いレベルの不安がつきまといます。友人や知人は、こういった人々を厳しくて、神経質で、柔軟性に欠けるルールを絶対に守る人だと見ています。

オルトレキシアと典型的な摂食障害の関係

グリンピース

さらに、すでに挙げたリスクに加え、オルトレキシアは他の摂食障害からの逃げ道である可能性があります。例えば拒食症です。これらはかなり関連していますが、2つの間の違いは明白です。

拒食症を持つ人は、体重を増やすことを恐れて、体に対する自意識が変容します。そのため、オーガニックの食べ物というよりも、含まれるカロリー量や脂質量を気にします。

健康的な食生活を維持することは重要です。それは間違いありません。身長に即した体重を維持して、コレステロール値をコントロールして、特定の循環器疾患を防止します。しかし、食事の制御に対して固執し始めると、それらのメリットはすべて相殺されてしまいます。

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